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2012年11月11日号の目次

シンドラー製エレベーター また死者
 息子の事故生かされず悔しい...
 6年間 安全対策訴え続ける 市川正子さん
 二重ブレーキ早く 徹底究明今度こそ

シンドラーエレベーター.jpgまたもエレベーターによる死亡事故が起きました。6年前の事故と同じシンドラーエレベータ製。事故の状況も、ドアが開いたままエレベーターが動くという6年前の事故の再現です。なぜ悲劇は繰り返されたのか―。「息子の事故の教訓が生かされず本当に悔しい」。東京都港区の市川正子さん(60)が憤りをあらわにします。正子さんの長男で、都立高校2年生だった大輔(ひろすけ)さん(当時16歳)は2006年6月、自宅マンションでドアが開いたまま上昇したエレベーターに挟まれて亡くなりました。それから6年余後の10月31日、石川県金沢市の「アパホテル金沢駅前」で業務用エレベーターのドアが開いたまま上昇。倒れ込んだ清掃員の前多外志子さん(63)がかごの床と上枠に上半身を挟まれて圧死しました。

古い政治か 改革の党か
 日本共産党の提案に大反響
 電機リストラ 安保を正面から マスコミ関係者「独壇場だ」
 尖閣問題 外交攻勢に転じよ 自民関係者「筋通っている」
 経済再生と復興策示す 原発 即時ゼロは可能
 民自公、みんな・維新 リストラ、オスプレイ、TPP語れ

国会代表質問.jpg「『二大政党』の論戦の劣化を痛感する。民主も自・公も基本政策は似たり寄ったり。『第三極』という維新も新味は感じない」(民主党ベテラン国会議員)―。臨時国会冒頭の衆院の代表質問(10月31〜1日)。国政の重要問題を正面から取り上げ、改革案を示す日本共産党・志位和夫委員長の代表質問と、「アメリカいいなり、財界中心」の同じ「古い政治」の地盤に立つ民自公や「維新」「みんな」など―。その対比が際立ちました。(志位委員長の代表質問全文はこちらから)

米兵また暴行 「家の中まで」...我慢も限界

沖縄本島中部での米兵による女性集団暴行事件(10月16日)に続き今度は、読谷村で午前1時に米兵が男子中学生を殴りつける傷害事件―。女性暴行事件で在日米軍が出した夜間外出禁止令の発令からわずか2週間で、また事件発生です。読谷村議会は5日、事件に抗議する意見書・決議を全会一致で可決、沖縄防衛局などに抗議の申し入れをしました。

基地撤去・暮らし優先市政を
 那覇市長選 11日投票 村山候補が訴え

沖縄の県都・那覇市の市長選は11日が投票日。日本共産党県委員長代理で革新無所属の村山純候補(64)=日本共産党推薦、社民党県連・沖縄社会大衆党支持=と、現職の翁長健志(おなが・たけし)候補=無所属、民主・自民・公明・新党改革推薦=との事実上の一騎打ちです。沖縄県教職員組合那覇支部の推薦も受けた村山氏。各地の演説で「基地ある限り市民・県民の命と安全、平和は守れない。安保条約を廃棄し、基地を全面撤去させてこそ沖縄の未来が開ける」と訴えています。

社会保障の政府広報 年金改悪、医療費負担増の一方で
 「安心」宣伝に2億円

社会保障政府広報.jpg「明日の安心はじまりました」。「社会保障と税の一体改革」の政府広報の売り文句です。約2億円の国民の税金を使った宣伝ですが、社会保障の「安心」どころか国民の負担増の検討が進んでいます。

原発ゼロ 電気代2倍のウソ
 依存率20〜25%でも大差なし 自然エネ普及でコストは減
 高いLNG 料金に転嫁 交渉で引き下げさせた欧州

原発電気代2倍.jpg「原発をゼロにすると、電気料金が2倍になる」―。政府や財界や国民の危機感をあおる新たな原発擁護の主張をしています。実はこの数字、すでに破綻した電力不足宣伝と同じように、根拠がありません。「『即時原発ゼロ』の実現を―日本共産党の提言」はこの宣伝のウソを明らかにしています。専門家の違憲をふまえて電気料金問題をみてみると―。

福島原発で大量被ばく告発 東電、関電工 下請け作業員が語る
 汚染たまり水での作業 会社は危険承知だった

汚染水作業員.jpg昨年3月、東京電力福島第1原子力発電所で大量被ばくした元下請け作業員の男性(46)=いわき市在住=が、東電と作業を請け負った関電工を、「必要な防護措置を取らなかった」として労働安全衛生法違反などで労働基準監督署に1日、告発しました。

冬の節電 四つのヒント
    家電&インテリアコーディネーター 戸井田園子さんに聞く
 ①サーモスタットの有無を確認 ②小まめに温度調節
 ③適材適所で使う ④組み合わせて

秋も深まり、そろそろ暖房器具を使い始める家庭も多いのでは? 電気の暖房器具は燃焼系のものに比べ、室内の空気が汚れにくい、炎がでないため安全性が高いことなどが人気の理由。とはいえ、気になるのは電気代です。家電&インテリアコーディネーターの戸井田園子さんに、節電&節約のヒントを教えてもらいました。


こんまり流 ときめき おかたづけ
 大切な物だけ見極める 片づけコンサルタント 近藤麻理恵さん

近藤麻理恵.jpg家中にあふれる物、モノ...。「すっきり片付けた〜い!」と思っても、どうやって片づけたらいいのかわからない」「途中で挫折してしまう」―と、悩みは尽きません。そんなあなたに、片づけコンサルタントの近藤麻理恵さんが、こんまり流「ときめき」片づけの極意を伝授します。


東京国際映画祭 歴史と現実に迫る力 女性監督が初グランプリ

東京映画祭.jpg第25回東京国際映画祭が10月28日までの9日間、東京・六本木を中心に開かれ、4万人近い観客が参加しました。掲げたテーマ「今こそ、映画の力。」を示す多様な作品が上映され、国内外の映画人との交流も広がりました。


"有終の美"女性映画祭

提携企画の第25回東京国際女性映画祭が、10月21日開かれました。1985年に"映像が女性で輝くとき"とうたい、高野悦子さんらの実行委員会が進めてきました。世界の女性監督の紹介、日本の女性監督の輩出という初期の目的を達成し、今回で「フィナーレ」になりました。


注目!秋の新ドラマ "先が読めない"魅力
 「高校入試」「ゴーイング マイ ホーム」
 「悪夢ちゃん」「大奥〜誕生[有功・家光編]」

連続ドラマとしては非常に魅力的な「先が読めない」作品が多くそろった10月期の新ドラマ。フリーライターの岩根彰子さんが語ります。


121111芸能.jpg

舞台「バカのカベ」 30年ぶり共演
 加藤健一さん 風間杜夫さん 世界最高峰の笑いにしたい

念願かなって30年ぶりの共演です。加藤健一さんと風間杜夫さんが挑むのは、加藤健一事務所公演「バカのカベ〜フランス風〜」。「バカ」が付くほどのお人好しが起こす、笑いと涙の珍騒動です。


ハンセン病療養所職員削減 せめて余生を人間らしく
 国は被害回復の約束守れ

ハンセン職員.jpg国立ハンセン病療養所で入所者の人権が再び脅かされています。職員が減らされ、必要な医療や介護が受けられていません。高齢の入所者はハンガーストライキや座り込みも辞さない覚悟で国とたたかう決意です。療養所でいま何が起きているのか―。



サロベツエゾシカ.jpg
サロベツ動物記 富士元寿彦
恋の"さや当て" エゾシカ



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▽<日曜クイズ>第2758回 正解者には抽選で100人に賞品をお送りします。
▽<クイズでごジャレ>第425回 小学生限定のクイズ。正解者に抽選で100人に賞品。
▽<連載小説「大江戸ドクター」作:和田はつ子、絵:安里英晴>《20》四話・横浜居留地(二)
▽ <リレーエッセー 風の色>離乳食は和食か洋食か 食文化研究者・江原絢子さん
▽<連載漫画「今日もいい天気 PartⅡ」作:山本おさむ>第44話 ひと区切り
▽ <やく・みつるの小言・大言>その433
▽ <マリン先生の虹色ノート>32 「神はいないのか!」 小学校教諭・真咲倫子さん
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▽ <経済これって何?>アメリカへの経済的従属 安保条約第2条が根源に 中央大学名誉教授・今宮謙二さん
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▽<1週間のおかず>「グリルポークオリーブソース」「トマト八宝菜」ほか
▽<うれしい一品>森野熊八さんの「サケの刺し身天」

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