スーツ姿に、爽やかな笑顔。テレビ朝日系木曜ドラマ「七人の秘書」で「東都銀行」頭取秘書・照井七菜役を務めています。(36面)
スーツ姿に、爽やかな笑顔。テレビ朝日系木曜ドラマ「七人の秘書」で「東都銀行」頭取秘書・照井七菜役を務めています。(36面)
快活でエネルギッシュな人です。昨年、前立腺がんの手術を受け、死を意識して考えたことを『上を向いて生きる』に書きました。(36面)
ブロードウェイの喜劇王、ニール・サイモンの名作、舞台「おかしな二人」(潤色・演出=原田諒、制作=東宝)に初挑戦します。女性が主役の1985年版の上演です。(36面)
数々の役をこなしてきたのに「試写を見て、すぐに席を立てなかった」といいます。それが、今度の主演映画「ミッドナイトスワン」です。(36面)
10月からの明治座公演「恋、燃ゆる。〜秋元松代作『おさんの恋』より〜」で大店のおかみ、おさんを演じます。(36面)
仏・ルーマニア・ベルギー合作の長編アニメーション「マロナの幻想的な物語り」(アンカ・ダミアン監督)で主人公の犬・マロナの心の声を演じています。(36面)
名門、英国ロイヤル(王立)バレエ団で最高位のプリンシパルを15年間務めました。昨年、現役を引退しこの9月、新国立劇場の舞踊部門の芸術監督に就任しました。(36面)
『少年と犬』(文藝春秋)で直木賞を受賞しました。故郷の浦河町役場や総合文化会館には、お祝いの垂れ幕がかかっています。(36面)
最年少の中学生棋士としてデビュー以来、数々の記録を塗り替え、ついに八大タイトルの一つにまで駆け上がりました。17歳11カ月での獲得で、史上最年少記録を30年ぶりに記録しました。(40面)
土曜の朝、山の最新情報を伝え、山の雰囲気を味わうことができるラジオ番組「山カフェ」のパーソナリティーを務めています。(36面)
86年の人生を込めた圧倒的な語りです。映画「ドキュメンタリー沖縄戦 知られざる悲しみの記憶」(太田隆文監督)でナレーションを担当しました。(36面)
怪談ツアー28年目の夏がやってきました。毎年新作をたずさえて、今年も北海道から沖縄まで全国を駆け巡ります。(36面)
コロナ禍からの舞台復帰作。『モモ』で知られるドイツの児童文学者ミヒャエル・エンデのファンタジー「願いがかなうぐつぐつカクテル」で、ドジな魔法使いを演じます。(36面)
このほど絵本『えくぼのかよちゃん』を出版しました。文は海老名さんで、絵は林家しん平さんです。亡き夫・林家三平(初代)の内弟子との合作です。(36面)
緊急事態宣言が解かれた今、覚悟を決めてオーチャードホールでコンサートに臨みます。感染予防に万全を尽くし、観客席50%の1000席に限定。後日、オンラインでも有料配信します。(36面)
演出・振付・出演する日本舞踊未来座=祭SAI=「夢追う子」。五輪選手を目指す少年の成長を舞踊家47人で描く作品です。コロナ禍で延期になりました。(36面)
映画やドラマに欠かせない名バイプレーヤーです。ツイッターのプロフィル欄には「俳優なので政治的発言はしません。心の中で呟きます」と書いています。(36面)
デビュー10周年。異色の本を出しました。企業の求めに応じて書いた小説集『発注いただきました!』です。本音がうかがえる自作解説付きで、バラエティー豊かです。(36面)
新型コロナウイルスの感染拡大で、存続の危機にあるミニシアター(小規模映画館)。井上淳一監督に声をかけられ、是枝裕和監督とともに、政府に緊急支援を求める「ミニシアターを救え!」プロジェクトの呼びかけ人になりました。(36面)
本格デビューから47年。こんな役は初めてだといいます。漫画原作のプレミアムドラマ「70才、初めて産みますセブンティウイザン。」で主演します。(36面)
日本テレビ系・新日曜ドラマ「美食探偵-明智五郎=」(原作・東村アキコ)でヒロインの小林苺を演じています。(36面)
人気シリーズ「警視庁・捜査一課長」は、4シーズン目に。ノンキャリアの捜査一課長・大岩純一として、部下と一緒に仕事をする理想の上司役です。(36面)
エッセー集『老人初心者の覚悟』(中央公論新社)を出版しました。前期高齢者となり、「ヒタヒタと迫りくる老化現象の数々」との格闘をユーモラスにつづります。(36面)
物語終盤を迎えた「スカーレット」でヒロイン・喜美子(戸田恵梨香)を支える重要な役どころで登場します。(36面)
木曜ドラマ「ケイジとケンジ〜所轄と地検の24時〜」(テレビ朝日系)で自信をほうふつさせる熱血刑事を演じています。(36面)
ドラマ「捜査会議はリビングで おかわり!」で県警刑事部特殊班に所属する森川章子を演じます。2018年放送の人気ドラマの続編です。(36面)
31日公開のコメディー映画「嘘八百 京町ロワイヤル」(武正晴監督)に主演します。演じるのは目利きなのにさえない古美術商です。(36面)
昨年は自身にとって激動の年でした。連続テレビ小説「スカーレット」のヒロイン・喜美子の夫・八郎役で一躍有名になりました。(36面)
念願の映画初主演です。「カツベン!」(周防正行監督・13日公開)で、活動弁士を志す青年・染谷俊太郎を演じます。(36面)
東北の寒村を舞台に戦中戦後の学童疎開と高度成長期の日本の影の部分を描く現代劇「武蔵坊海尊」。白石さん演じる"おばば"は、仙人・海尊の妻と称する、いたこで物語の要です。(36面)
5年ぶりに「芝居にどっぷり漬かる毎日」です。ヤスミナ・レザのヒット作・演劇「正しいオトナたち」で、舞台となるウリエ家の妻・ヴェロニックを演じます。(36面)
病気を乗り越え、ますます意欲的です。主演するのは舞台「あの出来事」。2011年、ノルウェーで極右青年が起こした事件が元の2人芝居です。(36面)
元陸上選手が子どもの絵本『生き抜くチカラ ボクがキミに伝えたい50のことば』を出しました。走ること、生きること、考えること。陸上人生で培ったことをわかりやすい言葉で表現します。(36面)
お笑い芸人かと思えば、大河ドラマ「いだてん」などテレビや映画で活躍。フジロックで美声を響かせたかと思えば、文筆家として本を次々出版しています。(36面)
1977年公開の映画「八つ墓村」でデビュー。NHKの金田一シリーズで42年ぶりに「八つ墓村」に出演します。昨年に続き、金田一耕助役です。(36面)
過去に幾度も再演を重ねてきた舞台「ふるあめりかに袖はぬらさじ」で、主演の三味線芸者・お園を演じます。(36面)
女優、エッセイスト、絵本作家...多才です。今月エッセー集『ヤットコスットコ女旅』(小学館)を出しました。(36面)
独立し、「新しい地図」を立ち上げて2年近く。ますます飛躍するこの人がミュージカル「君の輝く夜に〜FREE TIME, SHOW TIME〜」に主演します。(36面)
放送中の連続ドラマ「監察医 朝顔」(フジテレビ系)で法医学者の娘・朝顔(上野樹里)を気遣う優しい父であるベテラン刑事を演じています。(36面)
日本では初演となる「グッドピープル」。アメリカの格差社会を辛らつに描く、せりふ劇です。演じるマーガレットは障害のある子を抱え働くシングルマザーです。(36面)
5月にアルバム「My bouquet(マイ・ブーケ)」を発表し、ソロデビューを果たしました。初のコンサートに臨みました。(36面)
話題のドラマ「わたし、定時で帰ります。」で、主人公・東山結衣(吉高由里子)の同僚、三谷佳菜子をクールに演じています。(36面)
クライムサスペンス・オトナの土ドラ「仮面同窓会」(東海テレビ・フジテレビ系、原作・雫井脩介)でヒロインの竹中美郷を演じます。(36面)
原作は木村紅美さんの「雪子さんの足音」。演じる雪子さんは、夫と息子に先立たれた優しい大家さんです。若い下宿人の世話を生きがいにしています。(36面)
真夜中ドラマ「面白南極料理人」(テレビ大阪、BSテレ東で放送中)に主演。南極越冬隊の料理人「大将」こと西村隊員を演じています。(36面)
横浜DeNAの中軸で、日本球界の4番。ぶ厚い胸板、太い二の腕で昨季も38本塁打を量産しました。(36面)
テレビ朝日系、土曜ナイトドラマ「僕の初恋をキミに捧ぐ」で、主人公の高校生、垣野内逞(かきのうち・たくま)を演じます。(36面)
新番組「トレース〜科捜研の男〜」(フジテレビ系)で、所轄から警視庁捜査1課へ異動した、たたき上げの刑事・虎丸良平を演じています。(36面)
初めてプロデュースしたドキュメンタリー映画「私はワタシ over the rainbow」が公開されます。はるな愛さんやピーターさんなど、50人のLGBT当事者が登場し思いを語ります。(36面)
長編小説『ラストレター』を出しました。自身が監督・脚本・編集を務め、松たか子さん、広瀬すずさん、神木隆之介さん、福山雅治さんらが出演の映画「Last Letter」の原作です。
東京奥多摩を舞台に、"駐在さん"こと江波敦史(寺島進)の活躍を描いた連続ドラマ「駐在刑事」のヒロイン内田遼子役です。
21日、55枚目のシングル「だろう!!」を発表します。「そうさ前を向け 夢は幻じゃない!!」と、アップテンポで歌う人生の「応援歌」です。
5日、デビュー45周年記念の新曲「たいせつなもの」(ハッツアンリミテッド)を発表。思わず踊り出したくなるような、ごきげんなサンバです。
今回で200回上演を迎える二人芝居「新・6週間のダンスレッスン」で相手役のマイケルに選ばれたのは、アイドルグループTOKIOの松岡昌宏さんです。
羽生結弦選手をはじめとするトップアスリートの強さの秘密を語った新刊『弱さをさらけだす勇気』を出版しました。
シーズン3に入った連続ドラマ「警視庁ゼロ係〜生活安全課なんでも相談室〜THIRD SEASON」(テレビ東京系)でベテラン刑事・寺田寅三(とらみ)を演じています。
漫画原作のドラマ「健康で文化的な最低限度の生活」(フジテレビ系)でベテランケースワーカー・半田を演じています。
モンゴル帝国を築いたチンギス・カンを描く「チンギス紀」の第1巻『火眼(かがん)』と第2巻『鳴動』を同時刊行しました。
定年後のサラリーマンの悲哀をコミカルに描く映画「終わった人」(中田秀夫監督)で、演じるのは、時に厳しく時にあたたかく夫を見守る妻です。
喜劇映画「妻よ薔薇のように 家族はつらいよⅢ」(山田洋次監督)は、「主婦への賛歌」。夏川さん演じる史枝が物語の主人公です。
ドラマ「おっさんずラブ」で、田中圭さんふんする部下を好きになった部長をときにりりしく、ときにかわいらしく演じています。
明治座公演「仮縫(かりぬい)」で演じるのはデザイナーの卵、隆子です。舞台は1960年代。それぞれの女性が戦争の傷や貧困などを背負ってもがき、対立しながら夢を追います。
NHKの連続テレビ小説「半分、青い。」ヒロインです。主人公、楡野鈴愛は、岐阜県の野山に囲まれた町で天真らんまんに成長した女の子。その七転び八起きの半生を描きます。
主演するのは推理劇「殺しのリハーサル」です。舞台女優である婚約者モニカ(サヘル・ローズ)の死の真相を追う劇作家アレックスを演じます。
今月から、ミュージカル「リトル・ナイト・ミュージック」に主演します。「笑えて、おとなの人がキュンとなる。愛がいっぱいの、楽しい作品です」
81歳の幸福論『人生ごっこを楽しみなョ』を出しました。「言いたいことを言っただけ。ちゃんとした読み物になってるかな。え、なってる? うれしいねえ」
放送中の「特命刑事 カクホの女」では、たたきあげの刑事・三浦亜矢役。日ごろの加圧トレーニングの成果か、動きにキレがあります。
自伝『エンドレス・ジャーニー 終わりのない旅』(祥伝社)を出しました。女性ジャズピアニストの草分けの半生と人生観を伝えます。
劇団四季時代からの盟友・市村正親さんとゲイ夫婦を演じる「ラ・カージュ・オ・フォール」。笑いと涙のミュージカルに、4度目の主演です。
第5シリーズを迎えた「ドクターX 外科医・大門未知子」で神原名医紹介所所長・神原晶役。おなじみのメロンと請求書、華麗なスキップで、すっかりお茶の間の人気者です。
朗読劇「百物語シリーズ」。筒井康隆作品に「笑った分だけ、怖くなるvol.2」で挑みます。二人芝居のタッグを組むのは佐野史郎さんです。
出演映画「あゝ、荒野 前篇/後篇」は孤独な二人の青年(主演=菅田将暉、ヤン・イクチュン)が、ボクシングを通じて自己を確立させてゆく青春映画です。演じるのは彼らを鍛える人情深い鬼トレーナーです。
真山仁原作のドラマ特別企画「巨悪は眠らせない 特捜検事の標的」(テレビ東京系、10月4日)で特捜の若きエース・冨永真一を演じます。
NHK連続テレビ小説「ひよっこ」で、ヒロイン・みね子(有村架純)が働く洋食屋「すずふり亭」の見習いコック、ヒデこと前田秀俊役が好評です。
SFヒューマンドラマ「脳にスマホが埋められた!」(日本系)で、不本意にも人のスマホがのぞけるようになった心優しい男・圭太を演じています。
絵本『ちっちゃな 木の おはなし』(ローレン・ロング作、評論社)を翻訳しました。小さな木が、伸び悩む時期を経て成長する物語です。
パワー全開で演じているのは、放送中のNHKBSプレミアムドラマ「定年女子」(毎週日曜夜10時)の主人公・深山麻子・53歳です。
出演映画「ハローグッバイ」(菊地健勇監督)は、女子高校生2人が真の友情を見つけてゆく物語です。2人をつなぐ認知症の女性を演じます。
NHK連続テレビ小説「ひよっこ」に出演中の24歳。ヒロイン・みね子(有村架純)と同じアパートに住む大学生・島谷純一郎役です。
NHK連続テレビ小説「ひよっこ」のヒロイン。脚本の岡田恵和さんの強い希望で、オーディションをせず、主役に決まりました。
近著『バレリーナ 踊り続ける理由』(河出書房新社)は、50代を迎えてバレエを通じて学んできたことをつづりました。
抜群の観客動員を誇る演歌界のスターが、東京・明治座で初の芝居とコンサートの座長公演です。演目は、「母ちゃんの浜唄」です。
ピカソに衝撃を受け人生なかばにして画家に転身した異端の芸術家も80歳。長寿と創造をテーマに『死なないつもり』(ポプラ社)を出しました。
アマチュアオーケストラ"梅響"(梅が丘交響楽団)の奮闘を描く映画「オケ老人!」(細川徹監督)に、コンサートマスターの野々村役で出演しています。
出演中のドラマ「メディカルチーム レディ・ダ・ヴィンチの診断」(フジテレビ系・火曜9時)で、院長の座を虎視眈々と狙う、"上から目線"の女医・岩倉葉子を演じます。
ドラマ「石川五右衛門」(テレビ東京系・金曜8時)で義賊・石川五右衛門(市川海老蔵)を捕まえようと躍起になる天下人・豊臣秀吉にふんします。
アクが強い役が印象的です。今回、主演するNHKの地域ドラマ「宮崎のふたり」も、傲慢で嫌なおやじを、コミカルな演技で魅了します。
連続テレビ小説「とと姉ちゃん」で見せた白髪を金髪に変え、今月からの舞台で主演します。フランス発のサスペンス喜劇「一人二役」です。
14日発売の新曲「ならば風と行け」(日本コロムビア)は、ポップな前作「はじめての空」とはうってかわって、「メッセージソング」です。
幕府の無理難題に、貧乏藩が知恵と団結で切り抜ける大ヒット作の続編「超高速!参勤交代 リターンズ」(本木克英監督)でも、主役を務めます。
「しんぶん赤旗」の連載小説「校庭に東風(こち)吹いて」が映画化(原作・柴垣文子、金子敬監督)され、主役の小学校教師・知世を演じています。
主演映画「ゆずの葉ゆれて」(神園浩司監督)で演じるのは、畑仕事をしながら寝たきりの夫(津川雅彦)を介護する柚子です。
終戦企画ドラマ「ラスト・アタック〜引き裂かれた島の記憶」(NHKBSプレミアム)で、正体を隠して生きる日本軍将校役を演じます。
広島への原爆投下で隊員9人が死亡した移動演劇・桜隊。故・井上ひさしさんが描いた、こまつ座公演「紙屋町さくらホテル」で隊長の新劇俳優・丸山定夫役です。
ドラマ「ゆとりですがなにか」(日テレ系)で、女性にウブで「真面目」を絵に描いたような小学校教師・山路を好演しています。
「ドクター調査班〜医療事故の闇を暴け〜」に出演します。「医療事故調査委員会」が医療事故の背景に潜む闇を暴くヒューマン医療ミステリーです。
5日から始まるNHKのスポーツ・エンターテインメント番組「グッと! スポーツ」(火、後10・25)で司会を務めます。
ラケットを握ると、口元がきゅっと引き締まります。落ち着き払い、試合中も表情をあまり変えない15歳は、はやい打点で鋭く打ち込む攻撃的なプレーを繰り出します。
バイタリティーあふれる多彩な人も還暦。数ある自作の戯曲から記念公演に選んだのは、陽気でにぎやかなファンタジー「ガーデン」です。
長編小説『琥珀のまたたき』(講談社)を出しました。心を病んだ母親に、家から出ることを禁じられた11歳の姉と2人の弟たちの物語です。
長編小説『あこがれ』(新潮社)を出しました。2部構成の前半は小学4年の男子の視点。後半は、その同級生の女子の視点です。
現役棋士九段の日本将棋連盟会長が、常識をふまえながらも、「あえて常識から外れる」柔軟性をもつ強みなどを説く『常識外の一手』(新潮新書)を出しました。
今、注目を集めているのが、内館牧子脚本の連続ドラマ「エイジハラスメント」(テレビ朝日系)。年齢差別などのハラスメントやいじめとたたかう正義感あふれる新人OL・英美里役です。
9月の「東京ジャズフェスティバル」で、ギタリストのラリー・カールトンさん、ジャズピアニストの大西順子さんと初共演(6日)します。
初めてこのミュージカル「100万回生きたねこ」を見た時、涙が止まらなかったと言います。初舞台という「恐れ」はありますが、「作品が好きという気持ちが強くて、毎日稽古が楽しいです」。
ひょうひょうとして味がある役がよく似合います。「最強のふたり〜京都府警 特別捜査班」(テレビ朝日系)で演じる刑事・東雲(しののめ)甚八も、そんな役です。
『山根基世の朗読読本』(評論社)を出しました。「地域づくりと絡めた"子どもの言葉を育てる活動"をしています。そのために、私の専門分野、朗読を手掛かりにした活動で、これを全国に広げたいと思っています。この本は、その取り組みの担い手を育てるためのものです」
ドラマ「渡る世間は鬼ばかり」でおなじみ。ドラマ「僕らプレイボーイズ 熟年探偵社」では、中高年のための、中高年による探偵、堀切保役に挑んでいます。
時はギリシャ時代。大義なき戦争の波にのまれる若い男女を描くシェークスピアの舞台「トロイラスとクレシダ」で、トロイ王プライアムを演じます。
「こんなにしんどかった本は他にない。いや、最近いつもそう言ってるかな(笑い)」。短編集『地下水路の夜』(新潮社)を出しました。
初の小説『わたしの神様』(幻冬舎)を出しました。テレビ局を舞台に、20、30代の女性アナウンサーたちの出世欲や葛藤などを描いた物語です。
バナナを彫ってさまざまな像をつくります。テレビの「ためしてガッテン」や「SMAP✖SMAP」にも登場。本業は...。
映画「愛を積むひと」で佐藤浩市さんと夫婦を演じました。主題は第二の人生。「ながーく共に生きる、ただそれだけで素晴らしいと改めて感じました」
ドラマ「ランチのアッコちゃん」(NHKBSプレミアム)で強烈な印象を放ちます。部下の前ではニコリともしない"アッコちゃん"こと鬼上司・黒川敦子部長役です。
型破りな人生論『国境のない生き方』(小学館)を出しました。900万部を超すヒット漫画『テルマエ・ロマエ』の作者はいかに育ったのか。心に響いた本と旅をつづります。
長編小説『持たざる者』(集英社)を出しました。原発事故がもたらした生活環境の変化や家族の死などで、深い喪失感を抱えた人たちの苦悩や、人生に立ち向かう姿を描きました。
ドラマ「三匹のおっさん2〜正義の味方、ふたたび‼︎〜」(東京系 金 後7・58)で、"三匹"の一人・キヨこと清田清一を演じます。
NHK連続テレビ小説「まれ」(午前8時)に主演。朝ドラは「おひさま」と「花子とアン」で経験済みですが、今度は主役。せりふの多さに圧倒されました。
「面白いことを書きたい、これはもう、作家の生理的な欲望」-。『秘伝「書く技術」』(集英社インターナショナル)を出しました。
昨年、四つある囲碁の女流タイトルのうち二つを獲得しました。女性第一人者の謝依旻女流2冠に並ぶ、16歳の新星として注目されています。
プロ通算224勝をあげた左腕が第2の野球人生に挑みます。昨季、チームをリーグ優勝と日本一に導いた秋山幸二前監督の後をうけて、チームを率います。
「大切なものものがひっそりと隠されている」-。日本海側の地域の「財産」をめぐるエッセー集『裏が、幸せ。』(小学館)を出しました。北陸新幹線の開通で注目のエリアなど、東北から山陰まで訪ね歩きました。
昨年、TBSアナウンサーを60歳の定年で退職。その後、朝の情報番組からバラエティー番組まで多数出演しています。
本格派歌手ですが、"けん玉演歌歌手"といわれ、注目の的です。2012年夏、ファンクラブの集いで初めてけん玉に挑戦。「合うな」と思って毎日練習を続け、めきめき上達。現在は、日本けん玉協会認定の2段です。
今年でデビュー10年目。「この役を演じる覚悟はずっとできていたように思います」と。天童荒太原作の映画「悼む人」(堤幸彦監督)で主人公の静人を演じます。
「ビブリア古書堂の事件手帖」は、累計600万部を超える人気シリーズ。北鎌倉の古書店を舞台に、古書と人にまつわる謎解きがスリリングに展開します。
お茶の間では刑事役でおなじみですが、役柄は多彩です。古書店主、能登の職人、暴力をふるう父親...。新作映画「望郷の鐘 満蒙開拓団の落日」(山田火砂子監督)では、主演の僧侶役を務めます。
「言葉をめぐる小説が書きたくて、最初にタイトルができ、それに導かれるように書きました」。新作『ヤモリ、カエル、シジミチョウ』(朝日新聞出版)は、虫や小動物と意思疎通ができる幼稚園児の拓人が軸の物語です。
大河ドラマ「軍師官兵衛」に続き、葉室麟原作のNHK木曜時代劇「風の峠〜銀漢の賦」(15日から)に出演します。老境を迎えた2人の男が主人公。柴田さん演じる家老・松浦将監は、大義のために友を見捨て、出世の踏み台にしたという役柄です。
自分の家族や町を行く人、小・中学生の思いがけない一瞬の表情やしぐさをとらえるスナップ写真の名手です。最新の写真集『名人』(静山社)は、飴細工、湯もみ、海女漁、フラメンコ舞踊など各分野の「名人」18人(組)を取材しました。
昨年、高畑勲監督たっての要請で映画「かぐや姫の物語」の主題歌「いのちの記憶」をつくり、歌いました。「実は、妊娠中だったんです。ピアノの黒瀬みどりさんも(笑)。そのときにしか出しえなかった音ですね」
「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」(テレビ東京系)で人気急上昇中です。「再ブレーク」と騒がれますが、本人は「姿勢は変わらないです」といたって平常心。
子どもからお年寄りまでみんなに愛されています。テレビ・ラジオのレギュラー番組は、地方局を含め7本。先月、新たなトーク番組「チマタの噺」(テレビ東京系 火 深夜11時58分)が始まりました。
14歳でデビュー。以来35年の道のりを気負いなく振り返ります。新作映画「紙の月」(吉田第八監督)は、最近の出演作には珍しく、どろどろのサスペンス。
京都・宇治市が舞台の京都発地域ドラマ「鵜飼いに恋した夏」(NHKBSプレミアム)で鵜匠・夕浮(ゆうき)を演じます。
個性的な魅力を放つ演技派女優です。不器用な姉弟の日々を描く主演映画「小野寺の弟 小野寺の姉」(西田征史監督)で、弟役の向井さんと息がぴったりです。
天真らんまんで、あけっぴろげ。出産後、初の主演ドラマです。木皿泉脚本のNHKプレミアムドラマ「昨夜のカレー、明日のパン」で、若くして夫を亡くし、義父(鹿賀丈史)と暮らすテツコを演じています。いろんな事情を抱えながら生きている人たちの再生の物語です。
喜劇が好き。「コメディエンヌ」(喜劇女優)と呼ばれるのがうれしいと話します。今月挑むのは、英国の古典的喜劇「夫が多すぎて」。
「タイトルだけで、ああ、あの歌かと思える曲を選びました」。「時の過ぎゆくままに」「あの鐘を鳴らすのはあなた」など12曲。作詞家・阿久悠さんの作品を集めたカバーアルバム「Dear Friends Ⅶ 阿久悠トリビュート」を発売しました。
「歴史は基本的に勝者が書くもの。でも、それじゃあ面白くないですよね」。出演する浅田次郎原作の映画「柘榴坂の仇討(ざくろざかのあだうち)」(若松節朗監督)は、明治維新という激動期に翻弄(ほんろう)された下級武士たちを描きます。
「勝負かけました。いま僕ができることを全力で」。新譜「Etupirka〜Best Acoustic〜」を出しました。「情熱大陸」や「エトピリカ」など自信の「名刺代わり」の曲と、ブラームスやサラサーテらの名曲を含む全14曲です。
女優生活は40年を超えます。「駆け抜けたようなあっという間の40年でしたが、お仕事を一つずつ淡々と、かっこよく言えばやり遂げてきた感じです」。
刑事ドラマ「相棒」の憎めない課長役で人気です。大学時代から舞台に立つ演劇人です。9月、こまつ座公演「きらめく星座」で演じるのは、堅物の傷病兵・源次郎です。
短編小説集『満願』(新潮社)で山本周五郎賞を受賞しました。「短編のひきしまった形式が大好きです。自分が好きなミステリーはこういうものという思いで書きました」
黒木華と書いて、くろき・はる。ふんわりとした、包み込むような笑顔が、周りの空気を和らげます。NHKの連続テレビ小説「花子とアン」で演じるのは、花子(吉高由里子)の妹の、かよです。
放ったホームランは通算403本。半数が35歳を過ぎてからです。選手生活の"晩年"に、ホームラン王など数々のタイトルを獲得。遅咲きの強打者として活躍し、昨年10月に引退しました。
『私のなかの彼女』(新潮社)で河合隼雄物語賞を受賞しました。若い女性が物語を書くことに目覚め、家族間に不協和音が生じても作家の道を進む20年の物語です。
フジテレビの軽部真一アナウンサーとコンビのコンサート「めざましクラシックス」は、17年目を迎えました。演奏のみならず豪放なおしゃべりも人気ですが、「芸人さんみたいになっちゃうから自制しないと」といいます。
NHK連続テレビ小説「花子とアン」で、花子(吉高由里子)の夫になる村岡英治役。道行く人に「村岡印刷さん」と声をかけられるようになりました。
NHK大河ドラマ「龍馬伝」での怪演や連続テレビ小説「ごちそうさん」での円熟した演技。古希を過ぎ、ますます芝居に磨きがかかります。木曜時代劇「吉原裏同心」では、吉原の自警組織・四郎兵衛会所の7代目頭取役です。
ものまねの第一人者が『マネる技術』(講談社)を出しました。「僕の経験と、気をつけてきたことをお伝えしたくて書きました。何かのお役に立てればいいのですが」
ご存じ時代劇スター。ブロードウェーに通うほどミュージカルが好きです。2012年かえあ全国ツアー中の「王様と私」。今夏、ファイナルを迎えます。
埋もれさせたくない俳句、詩歌から人生の哀歓や日本語の豊かさを伝えるエッセー集を出しました。珠玉の言葉を添えた、『うた、ひとひら』(新日本出版社)です。
ライフワークにしてきた朗読シリーズ「百物語」がファイナルを迎えます。22年間、毎回1〜数話をこつこつ読み、演じてきました。心に潜む"恐怖"がキーワードです。
当代屈指の人気役者です。2012年からは、太鼓芸能集団「鼓童(こどう)」の芸術監督も務めます。全国25会場を巡演中の新作「神秘」では演出を担当。光と闇を重視した構成です。
『村上海賊の娘』(新潮社)で本屋大賞を受賞しました。戦国時代、瀬戸内海で一大勢力を築いた海賊が題材。個性的な登場人物たちが躍動する、完成に4年半を要した長編です。
芸歴40年。良質な物語への思いは、熱いものがあります。映画「僕たちの家族」(石井裕也監督・脚本)は、まさに思いにかなった作品でした。
台本を読むたびに、胸が締め付けられたといいます。NHKドラマ「サイレント・プア」(火、午後10・0)で、区役所福祉課長を好演しています。
大相撲の最高位を極めながら、素顔は実に穏やかな好青年です。春場所に初優勝を果たし、第71代横綱に。夏場所(11日が初日)も「ありのままの自分で相撲をとっていきたい」と自然体です。
人気ドラマ「相棒」で、杉下右京(水谷豊)の相棒・甲斐享(通称カイト)を演じて2年。「自分なのかカイトなのか、たまに分からなくなっちゃう(笑)」くらい、全力投球です。
初めて料理にまつわるエッセー集『メイコの食卓 おいしいお酒を、死ぬ日まで。』(角川書店)を出しました。「今回のお仕事は、文章で料理の匂いを感じたり、おいしそうだなと思ってもらいたくて引き受けました」
ドラマ「半沢直樹」で半沢の同期役として注目を集めました。「でもまだ名前は知られていない。『ほら半沢の、いじめられてた人』って感じで。僕の名前、出てこないんです」。37歳で、ついに連続ドラマ初主演です。
『里山資本主義』(角川書店)が「新書大賞2014」第1位になりました。目先の利益を追求する「マネー資本主義」の危うさと経済再生のヒントを示しました。
150㌔超の直球と鋭いスライダー。高校野球で甲子園を沸かせた豪腕も、22歳になりました。昨年は前半だけで9勝と急成長を遂げた左腕。28日開幕の今シーズン、さらなる躍進をめざします。
棋界最高位とされる竜王・名人の2冠を持つ最強の棋士が、半生と勝負哲学を明かす『覆す力』(小学館新書)を出しました。「こういう本を出すのは初めての経験で、出版できてほっとしています」
NHK高知発地域ドラマ「ダルマさんが笑った。」で主演。両親も夫も、夫の両親・弟も俳優です。キネマ旬報主演・助演女優賞ダブル受賞など大活躍ですが、女優を名乗るのはいまだに気恥ずかしいと語ります。
入門してわずか1年で三役に手が届くところまで駆け上がってきました。9日が初日の大相撲春場所(大阪)で横綱、大関と総当たりする東前頭の筆頭へ。人気急上昇中ですが、「地道に力をつけていきたい」。冷静に先を見据えます。
ご存じ、欽ちゃん。「なんで、そ〜なるの!」と跳び回る舞台も、これで見納めに。6回目の東京・明治座公演は「欽ちゃん奮闘公演 THE LAST ほめんな ほれんな とめんな」です。
今年で94歳。現役の洋画家では最長老の一人です。絵画制作だけでなく、展覧会の準備や原稿執筆に多忙な日々。現在、東京で壁画の原画展を開催中です。福岡空港の壁画では、来日したアジアの人々が親しみを感じるよう心がけました。
会う前は、ちょっと緊張。でも、怖い人ではありませんでした。"やんちゃ"なイメージを生かし、ドラマ「三匹のおっさん〜正義の味方、見参!!」(テレビ東京系)でスパイスを利かせています。
『昭和の犬』で、節目となる第150回直木賞を受賞しました。受賞会見には、一報を受けたスポーツジムからかけつけ、ジャージー姿で登場し、話題に。取材日もジャージー姿です。
柔道の日本女子の黒帯―。真ん中に白線が1本入っています。それを表紙写真に使った著書『性と柔(やわら)―女性柔道史から問う』は、強いインパクトを与えます。「黒帯であっても、女子は半人前とやゆされているよう。中学生のときから、なぜ女子だけにと疑問に思っていました」。国際ルールでは、女性差別だということで1999年に黒一色になっているのに、日本国内では白線入りのままです。
本の虫が「物書き」を志して法政大学文学部に入学し44年。教職員による投票で選出され、4月から総長に就任します。東大、早稲田、慶応、明治、立教、法政の東京六大学でトップ職に女性が就くのは史上初の快挙です。
人呼んで"平成の三橋美智也"。張りのある高音の美しさは、ほれぼれするほどです。演歌歌手デビューは2012年10月、36歳のとき。シングル「南部蝉しぐれ」は、オリコン演歌ランキングで1位になること11回、異例の19万枚を超えました。
写真を縫う?! その斬新な手法と幻想的な描写で、多くの若いファンがいます。新作『男糸 DANSHI』(講談社)も話題です。男性の肉体美を活写したモノクロ写真に色鮮やかな刺繍(ししゅう)をほどこしました。綾野剛、内田篤人、福士蒼汰、松坂桃李ら今をときめく男性30人を歴史上の人物になぞらえました。
世界三大アコーディオニストの一人と呼ばれています。35作目にして、初の独奏アルバム「coba ピュア アコーディオン」を出しました。「音楽を愛する方々に、ぜひ届いてほしいアルバムです」
この秋、2冊の詩集を出しました。全作品夫から41編の恋の詩を選んだ『千度呼べば』(新潮社)と、近作が中心の『ブック・エンド』(思潮社)です。「恋の詩を書くときは情景が浮かぶよう、映画の一場面を描くように書きます。俳優なら誰かと考え、その人たちを動かしながら」
「あまちゃん」で演じた若き日の大吉(駅長)役に続き、NHK連続テレビ小説に連続出演の注目株。「ごちそうさん」でヒロイン・め以子(杏)の夫・悠太郎を演じています。撮影開始の1カ月前に東京の部屋を引き払い、大阪に転居。それから7カ月。
日本最古の物語「竹取物語」をアニメーション映画にした「かぐや姫の物語」。「ホーホケキョ となりの山田くん」以来、14年ぶりの新作です。月から地球に降ろされたかぐや姫が、竹取りの老夫婦に育てられた後、言い寄る貴公子たちを退け、月に帰っていく―。よく知られた物語ですが、、「なぜこういうストーリーができたのか、かぐや姫は、その時々に何を思っていたのかを考えた」と言います。
インタビュー直前まで、都内ロケで5時間ほど歩いたのに疲れをまったく感じさせません。出演中の「若大将のゆうゆう散歩」(テレビ朝日系)が本になりました。『若大将のゆうゆう散歩 心に残る一枚の風景』(新日本出版社)。東京、神奈川、京都などを訪ね、自身の風景画40点とメッセージでつづります。
写真撮影中、スカーフを手に「ほっかむりします?」。ちゃめっ気たっぷりです。7年越しに実現した日中合作映画「東京に来たばかり」に出演しました。野菜の入った段ボール箱を幾つも背負って千葉から東京に行商に来る農婦・君江役。実は、囲碁の名人という役柄です。
89歳にして「ペコロスの母に会いに行く」(森崎東監督)で映画初主演。「40年近く映画にご無沙汰していたので、こんなに楽しいものかと思うほど楽しい現場でした」。朗らかに、瞳を輝かせて。演じるのは認知症のみつえ。長崎を舞台に、介護する息子(岩松了)とのユーモラスな日々が愛情いっぱいに描かれます。
慣れない言葉に四苦八苦です。労働基準監督署が舞台のドラマ「ダンダリン・労働基準監督官」(日本テレビ系、水曜)で主人公・段田凛(竹内結子)の上司・土手山役。扱う題材はサービス残業、名ばかり管理職、パワハラ経営者などのブラック企業。
視聴者の手紙に書かれた「こころの風景」を自転車で訪ねる「にっぽん縦断 こころ旅」(NHKBSプレミアム)で、今、東北を快走中です。旅の途中、岩手で話を聞きました。
この春、栃木県の那須高原に代表作を集めた初の常設美術館・藤城清治美術館ができました。70年を超す創作活動の集大成です。「美術館というと絵を保管し、お客さんは静かに見るという感じです。ぼくは美術館でも音楽のライブのように、お客さんと舞台が一緒になってひとつの世界をつくる、劇場的な絵との出会いの場にしたかったのです」
来年、デビュー45周年を迎えます。「職人の境地かな。好きなことをやって、ときどき悩みながら、気がついたら今という感じです」。代表曲「アメイジング・グレイス」をはじめ、澄み渡るような美声で知られます。
10歳の頃、連続テレビ小説「おしん」(1983〜84年)で主人公・おしんの少女期を演じ、一躍有名に。その後、殺到する出演依頼にも、「友達と勉強できる時間を大事にしたい」と自らの意志で学業優先を貫きました。
念願の井上ひさし作品初出演。奇想天外な音楽劇「それからのブンとフン」です。演じるのは、売れない作家・大友憤。憤が小説に書いた主人公の大泥棒ブン(小池栄子)が突然、現実世界に現れたから大騒ぎ。人びとは心優しいブンにならい、軍隊から武器を、貧乏人から貧しさを盗みます。
ほのぼのとした、人懐こい笑顔―。「この写真のためにメークの人がまゆげを描いてくれて...」。カメラの前で照れくさそうにポーズを決めます。NHK木曜時代劇「あさきゆめみし〜八百屋お七異聞」(19から全10回)に出演します。八百屋お七の悲しい恋物語を題材にジェームス三木さんが書き下ろし。前田敦子さん演じるお七の父・喜兵衛役で、妻・お房(竹下景子)と2人、娘の恋を阻みます。
9月下旬の高座から真打ちに昇進します。女性の真打ちは少なく、所属する落語協会では4人目。披露興行を控え、「今までの集大成をお見せしたい」と意気込みつつ、気負いません。「お祭りみたいな感じだよ、と先輩方にも言われてるんで(笑い)。みなさんに楽しんでいただけたら」
短髪に、濃いまゆ毛と子ジカのような優しい目。純朴な顔立ちの17歳が、体操の歴史に名を刻もうとしています。世界選手権(ベルギーで9月末開幕)に日本男子の史上最年少で出場します。世界大会で成功例がない跳馬の「伸身ユルチェンコ3回ひねり」を決めれば、技に自分の名前がつきます。
「今の時代、こんなまっすぐな人が必要だと思います」。ジャンヌ・ダルク。15世紀、イングランドの侵攻からフランスを勝利に導いた少女です。「ずっと憧れていた女性」に、せりふ劇で挑戦します。
東日本大震災チャリティーのために描き続けた絵が500枚になったのを機に、『画廊の隅から』(講談社)として出版されました。「3月11日の強烈な映像を見て、これはただ事じゃない、ぼくも何かしなければと。でも支援物資を持って行くにも運転免許証もない。やはりぼくには絵を描くことしかないと考えたんです」
5年ぶりの長編アニメーション映画「風立ちぬ」が公開中です。主人公は、第2次世界大戦中の日本の戦闘機・ゼロ戦を設計した堀越二郎です。同時代の作家・堀辰雄の人生も加味。大正から昭和へ、日本が戦争に突入していく時代を描きました。
異色の作家です。普段は東京・有楽町のガード下で働く"食堂のおばちゃん"。「これがダメなら後はない」という決意で書いた、小説『月下上海』で念願の松本清張賞を受賞。一躍、時の人に。受賞作は、太平洋戦争中の上海を舞台に、財閥令嬢の画家が、陰謀の渦に巻き込まれるラブロマンスです。
ドラマや映画に引く手あまた。多忙な中、毎年のように舞台出演している29歳です。「今回も、きっと何か得られる。考えるだけでワクワクします」。宇宙を舞台にした音楽と映像の壮大な演劇「銀河英雄伝説 初陣 もう一つの敵」。主人公の一人、知将ヤン・ウェンリー役です。
NHK大河ドラマ「平清盛」での重盛役が話題に。忠と孝のはざまで苦しみながら死んでいく平家の棟梁(とうりょう)を圧倒的な存在感で演じました。一転、連続ドラマ「リミット」ではことなかれ主義の高校教師役。「その場しのぎのうそや取り繕いでどんどん話をややこしくしていく役どころです。つくりすぎるとリアリティーがなくなるので、そこは意識しました」
日常を瞬時に破壊した東日本大震災。日ごとに焦燥感が募りました。「自分に何ができるのかと。このお話をいただいた時、ぜひ出演したいと思いました」。被爆地、長崎が舞台の映画「爆心 長崎の空」(日向寺太郎監督)。演じるのはキリシタンの家系に育ち、被爆者の両親を持つ砂織です。
ざっくばらんでサービス精神旺盛。子どもの頃、ユーモア小説を好み、落語を一生懸命覚えたというだけあって人を楽しませることに労を惜しみません。続編が始まる連続ドラマ「DOCTORS2 最強の名医」の院長役も個性的です。
ヒトの身近にいる家畜でありながら、飼われているのか、ヒトを飼いならしているのか分からない。そんな猫に魅せられて40余年。5月に『ねこ歩き』(クレヴィス)を出版し全国で写真展を開きます。NHKBSプレミアム「岩合光昭の世界ネコ歩き」では、一眼レフをビデオカメラに持ち替え、街角や路地で猫たちを撮っています。
エジプト出身、初のアフリカ生まれの関取が、7月の名古屋場所に名乗りを上げます。21歳。初土俵から8場所での十両昇進は、把瑠都らと並び外国出身力士としては最速です。
デビューから7年。「すごく気を張ってきました。もっともっと頑張らなきゃって」。頑張り屋の25歳です。主演映画「遠くでずっとそばにいる」(長澤雅彦監督)で演じるのは、交通事故で現在までの10年間の記憶を失った朔美。重い現実と向き合い、生きる希望を取り戻す役です。
日本のドキュメンタリー映画を代表する女性監督の一人。最新作「そしてAKIKOは... 〜あるダンサーの肖像〜」は、モダンダンスのアキコ・カンダの記録です。童女のような素顔と、がんで入退院を繰り返しながら公演をやり抜く壮絶な姿。
子どもたちがひっくり返って笑う。涙を浮かべて聞き入る―。北海道の剣淵(けんぶち)町で、そんな絵本のよみ聞かせに出合い、映画「じんじん」(山田大樹監督)を企画、主演も務めました。「絵本がこんなにも豊かな感性を育むのかと感動してね。大げさに言うと、子どもたちの顔と瞳に日本の明るい未来を見たわけよ」
バラエティー番組で見せる、ほんわか楽しい顔はどこへやら。「芝居」を語ると、真剣そのものです。昨冬、病気療養から舞台復帰。2作目となる舞台「厄介払い」です。演じるのは、実直な弁護士。資産家の女性(田島令子)に呼ばれ、遺言書についての相談に乗ります。
20歳で同時通訳者に。以来、テレビ、ラジオ番組での司会、講師や、大学教員と、活動の世界を広げてきました。「英語を学ぶことは、異文化を知る窓だと思います」。近著の『戦後史の中の英語と私』(みすず書房)は、自身の歩みと日本社会とを重ねました。
「♪飲ませてください もう少し」。大ヒット曲「氷雨」を発表して30年。演歌はもとよりジャズ、ポップスと音楽活動は幅広い。デビュー30周年記念の新曲「桜空」(日本コロムビア)は、自ら作詞作曲したバラードです。東日本大震災をきっかけにつくりました。「♪ほら桜 見上げる空に 強く強く咲いているよ」と、生きる希望を歌っています。
俳優生活60年で初めてシェークスピアに挑戦します。しかもリア王。男役も初めてです。今井正監督の「ひめゆりの塔」でデビューし、井上ひさし作の一人芝居「化粧」を28年間演じました。戦後35年を経て初めて知った、同級生だった龍雄君のヒロシマでの悲痛な運命は忘れられないと語ります。
120万部を突破した『聞く力』の著者の新作は小説『正義のセ』。若い女性検事が主人公です。「自分でも思いもよらなかったです。5年前、初めてナマの女性検事とゴルフ場で出会いました。堅い職業だと思っていたら、明るく社交的で大酒飲みで面白い。連載小説の依頼があり、書くことを考えて、ふと思いついたんです」
柔軟な語り口に直球のコメント。ラジオやテレビでおなじみの、"外国人離れした日本語"の使い手です。長年の仕事に自分史を重ねた『ラジオのこちら側で』(岩波新書)を出しました。「ぼくは音楽評論家じゃないから、ラジオでは自分の好きなものを紹介してきました」
芸能界が舞台の小説『ティンホイッスル』(角川書店)を出しました。長編小説では2作目です。「書き上げられて、ほっとしました。構想も含め、2年くらいかかりました。ずっと自分が考えていたことを書き、改めて、私の仕事ってこうだったのかと、書きながら発見していく感じでした」
直木賞受賞作『等伯』(日本経済新聞出版社)は、国宝「松林図屏風」の作者・長谷川等伯の物語。戦国時代、苦難を経て比類なき画境に至った絵師です。「等伯は能登から京の都に出ているし、ぼくも田舎から作家をめざし東京から来たから共感するところが多い。感情移入しやすかったです」
練習後、ずらりとならぶファンに黙々とサインのペンを走らせます。シャイな性格、愛想笑いこそありませんが、相手の目を見て誠実に接する姿に人柄がにじみます。サッカー日本代表でレギュラーを張る"不動のセンターバック"は、卓越した技術と的確な状況判断で最終守備ラインを守る要です。
日本のフラメンコの先駆者。情念の塊のような踊りで、喜寿の今年も観客を圧倒します。ドキュメンタリー映画「長嶺ヤス子 裸足のフラメンコ」(大宮浩一監督)は、直腸がんで入院した2年前から1年間の記録です。映画化にあたり、彼女の要望は一つだけでした。「撮影のために特別なことはしない。自然な日常を撮るならいつでもいいわよって」
「思いは一緒でした。無償ですが、みなさん喜んで参加してくれました」。13日発売の東日本大震災復興支援CD「魂の歌」の発起人です。池辺晋一郎、大島ミチル、千住明、渡辺俊幸ら8人の作曲家が、1曲ずつ書き下ろしました。東京都交響楽団が演奏、役所広司の朗読(文・重松清)もあります。村治佳織がギターを弾きます。
いま、52歳。「どれだけ力を出し切れるか。50歳を過ぎてそういう命題を与えられ、感謝しています」と。公開中の映画「草原の椅子」(成島出監督)に主演しての感想です。演じる遠間は会社員。離婚し、娘と2人暮らしです。50歳にして親友(西村雅彦)ができ、陶器店の店長(吉瀬美智子)に恋し、親に虐待された幼児を預かり―。平たんだった人生が大きく動きだします。
「たそがれ清兵衛」や「武士の一分」など山田洋次監督の作品で軽妙な脇役としておなじみです。今回の映画「渡されたバトン さよなら原発」では主役。かっぽう料理屋の店主五十嵐常夫を演じています。1996年、住民投票で原発ノーを決め全国で話題を呼んだ新潟県巻町(現・新潟市西蒲区)。その四半世紀に及ぶ住民のたたかいがモデルです。
映画「約束 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯」(齊藤潤一監督)で、奥西勝死刑囚(仲代達矢)の母、タツノさんを演じました。出演への強い思いは―。「見知った役者が出てるから見てみよう、となればいいと。この映画はたくさんの人にみてもらいたいから」
自選集の刊行は45年ぶりでした。『自選 谷川俊太郎詩集』(岩波文庫)。二千数百編のなかから173編を選びました。「選ぶのはすぐできました。過去の作品にはあまり関心がないんです。過去のものはどうも他人っぽい、身内じゃないみたいです」
「メッセンジャーでありたい」。インタビュー中、繰り返された言葉です。出演映画「リトルマエストラ」(雑賀俊郎監督)は、まさに思いにかなった作品でした。過疎化が進む石川県の港町で数十年続く、アマチュア/オーケストラの物語です。演じるみどりはバイオリン担当。急死した指揮者の代わりに天才少女指揮者(有村架純)を呼び寄せますが...。
ある朝目覚めると自分が大きな油虫になっていた―予期しなかったがん告知の衝撃を、カフカの小説『変身』の一節になぞらえます。約4000曲もの作詞を手がけ、歌謡の一時代を築いたヒットメーカー。絶望のふちからはい上がり、食道がんとの闘病を記した『生きる力 心でがんに克(か)つ』(講談社)を書きおろしました。
NHK連続テレビ小説「純と愛」で主役の待田純を演じています。純はものごとに常に全力。喜怒哀楽に富む役柄です。連日の撮影に、「疲れで体はバッキバキだけど、大丈夫です!」とにこにこ。元気はつらつな23歳です。
ホンワカと心が癒やされ、元気がわいてくる―。そんなエッセーや古典文学の評論が人気です。昨年、7冊もの著書が各社から出版されました。「しんぶん赤旗」日刊紙の学問・文化面にも「心ときめきするもの―学び直しの古典」(月1回)を執筆、多くのファンを持ちます。
「作家やアーティストという前に、ひとりの人間として感じたことを伝えたかった」。東日本大震災以後の世界への思いが込もる絵本『なんていいんだぼくのせかい』(集英社)を出しました。「ちいさないえにこどもがうまれた」と始まる物語。子どもは成長し、世界の広がるや楽しさを知りますが、やがてあらがい難い大きな壁にぶつかって...。
「思いがけなくて、ピンとくるのに時間がかかりました」。3月に出した「縁―えにし―」で、日本レコード大賞優秀アルバム賞を受賞しました。大切な人を失った悲しみに向き合う心を歌う「縁」など11曲を収録したアルバム。きっかけは6年前、俳優の原田芳雄さんにこういわれたことでした。「ハコの歌は『縁歌』(えんか)だな。縁を感じるから、えにしの『縁』だぞ」。
舞台「あつ苦しい兄弟」(劇団道学先生)に出演します。「これは久しぶりにおもしろいなと思った。この時代に生きる人間を、どかんと描いています」。折り合いの悪い兄が、ある日突然、押しかけてきて居座ります。困惑する弟ですが、兄には意外な目的が...。あくの強い兄弟を軸にした、一筋縄ではいかない人たちの物語。2人の劇作家が別角度から書き下ろした「あつい編」「苦しい編」の二つの台本を別々の演出家が演出する2本立て公演です。
舞台「小松政夫VSコロッケ 爆笑これでいいのかニッポン!?」に出演します。2人の舞台は4回目。ギャグとものまね満載で、「電線マン」も、「もーイヤ、こんな生活!」も飛び出します。「自分たちも予測不能。舞台上で新しいものがどんどん湧いてきます。前回は、2時間の上演予定が40分延長。お客さんも辛抱強かったね(笑い)」。テレビ局で出番を待つ2人が政治や社会、身近なことに怒るという設定。もちろん笑いにくるんで。世の中これでいいのかという思いを底にすえます。
1919年に創設された伝統ある国際天文学連合(IAU)の会長に8月、就任しました。日本人では2人目。現在、会員は73カ国、約1万1000人。会長は3年間、運営の責任を負います。「IAUは、自然科学のほかの国際学会に比べユニークで、特別に教育・普及活動が盛んです」と言います。
印象的な三つ編み姿、乙女チックな衣装―。NHKの朝ドラ「梅ちゃん先生」に続き、宮部みゆきミステリー「パーフェクト・ブルー」(TBS系)に出演中。女性だけの探偵事務所の調査員・桃子役です。「男勝りの役柄だって聞いてたんですけど、私に合わせてくれたのかな」
けいこ場を訪れたとき、若い力士に親方の怒声が響きました。「そんなテッポウじゃ、だめだ」。すると、その場を引き取るように力士に歩み寄ったのは、新横綱でした。恐縮する若手にゆっくりと手本を示し、手取り足取り5分あまり。「そう、そう」と、かける声も優しい。「後輩が強くなってくれたら、自分のことのようにうれしいから」。人を包み込む、柔らかい笑みでした。
初の幻想小説集『はかぼんさん 空蝉(うつせみ)風土記』(新潮社)を出しました。舞台は京都、能登、長崎など。謎めいた儀式や都市伝説を織り込んだミステリアスな物語です。ベストセラーとなった『精霊流し』など、自伝的小説が強かった「作家・さだまさし」の新境地です。
鬼のようににらみつけ、果敢に攻める。そのスタイルからついたあだ名は「野獣」。でも、素顔は秋の青空のように穏やかです。ロンドン五輪の日本人金メダリスト第1号。柔道女子57㌔級の五輪金は日本初の快挙です。
朝9時、近所の牧場に4歳の長女を送って1日が始まります。「フリースクールといえば、かっこよく聞こえるけれど、お馬に乗せてもらったり、ヤギのお世話をしたり」。亜熱帯のジャングルが広がる沖縄本島北部の森・やんばる(山原)。ノグチゲラなど希少動植物も多数生息する自然の宝庫です。福島原発事故の直後に神奈川を離れ、家族と移り住んで1年半。この地で生まれた第3子の次男は、夫と2人で自宅出産しました。
アクロバットのような、すさまじいアクション―。NHKのBS時代劇「猿飛三世」で時代劇初主演です。やったことのなかった前宙、バク宙は稽古の中でマスター。技の難易度はどんどん高まり、アクションの分量も増えていきました。腰を痛め、ほぼすべての指が突き指。満身創痍(そうい)です。
事件と人の内面と。どちらも謎に満ちている推理劇を見るのは大好きと語ります。「アガサ・クリスティーなら、一番は『オリエント急行殺人事件』。『検察側の証人』は封切りで見たし...。でも、演じるとなると大変ね(笑い)」。今月挑むのは、クリスティー作の舞台「招かれざる客」。霧深い夜。車が溝にはまった男(古谷一行)が、近くの屋敷に助けを求めます。
「絶対食らいついていきます」。気合みなぎる23歳。3人芝居「こんばんは、父さん」(作・演出/永井愛)の稽古中です。「永井さんの『ダメ出し』が千本ノックみたい(笑い)。でもうれしいです。きっと、成長できると思うから」。舞台は廃工場。70代の元社長(平幹二朗)が、長年離れて暮らす息子(佐々木蔵之介)と元社長を追ってきた青年(溝端)に出会います。
「すごい夏休みでした」。ロンドン五輪ですべて泳ぎ終えた後の一言です。400㍍個人メドレーで銅メダル。18歳目前の高校生メダリストは56年ぶりというだけでなく、個人メドレーの表彰台に立つことが、日本男子初の快挙です。しかも"怪物"フェルプスを抑えての堂々たる泳ぎでした。
南米の民族楽器アルパ奏者としてデビュー12年。アイドル的存在だった彼女も、いまや第一人者。今月東京で開かれる第3回アルパ・グランフェスティバルをプロデュースします。
『こんちき号北極探検記』(講談社)は、昨年6月から1カ月にわたる北極の旅の記録です。「ホッキョクグマの故郷が見たい」と出かけた現地でのスケッチを原寸大で収録しました。「ほとんど色の無い世界でした。あるのは時間、氷河、生きものです。北極は不毛というイメージでしたが、プランクトン、何十万羽も見た海鳥にアザラシと海は非常に豊か。命がたくさんありました」
七大タイトルのうち4冠(本因坊、碁聖、天元、十段)を手にしました。23歳の4冠は史上最年少です。「実力からすれば、まだまだと思うことが多いので、自分が一番驚いている。ただ、精いっぱいやった結果なので、うれしいし、自信になっています」。本因坊戦(7月)では、昨年、名人位を奪われた山下道吾本因坊に挑戦し、初タイトルを獲得しました。
今年の「上半期最もブレークしたと思う俳優」(オリコン調べ)の第1位に。デビューから3年。着実にキャリアを積んでいます。特に存在感を増しているのが、NHK連続テレビ小説「梅ちゃん先生」。堀北真希さん演じるヒロインの夫・信郎役です。「母が、『これで近所の人に息子の仕事が言えるようになった』と喜んで暮れて...。僕自身、夫になる役も一つの作品で年を重ねるのも初めて。役者としての階段をまた一個上らせてもらったなと」
小学3年生の時から憧れていた「フラガール」で、36人のチームを引っ張る第14代リーダーになりました。173㌢の長身を生かした、華麗でダイナミックな踊り。ステージネーム「モアナ」は、ハワイ語で「大きな海」を意味します。
念願の井上ひさし作品に初出演。松尾芭蕉の一代記「芭蕉通夜舟」です。「台本をめくってもめくっても、僕のせりふ。そりゃ当たり前、ひとり芝居ですから(笑い)。三津五郎襲名と同時に俳句を始めたので、曲がりなりにも、芭蕉の悩みがわかります。言葉が、胸に染み入るようです」
美術ミステリー『楽園のカンヴァス』(新潮社)で、山本周五郎賞を受賞しました。「アートの話は書きたかったのですが、あえて封印してきました。機が熟すのを待っていたのです。作家として、この作品で大きく場面転換した感じです」。秘蔵の名画をめぐる2人の研究者の鑑定対決を軸に、19世紀から20世紀に活動したフランスの名画のルソーと、ピカソにまつわる謎を描きます。
22歳でデビューを飾って、今年10周年。全国ツアー中です。「この10年は、内容が充実して長く感じました」。端正な容ぼうも手伝って、"癒やし系のバイオリニスト"と呼ばれました。デビューアルバムは、クラシック界では異例の2万枚を突破。著名な指揮者、楽団とも共演し、順調な滑り出しでした。が、悩みもありました。
将棋の初代名人・大橋宗桂が、1612年に徳川家康から囲碁の本因坊算砂とともに俸禄を受けてから、今年は「名人400年」。記念すべき第70期名人戦で、羽生善治王位・棋聖の挑戦を退けて名人位を防衛しました。名人7期、羽生2冠と並んで歴代4位、現役トップです。
バーベルを上げる瞬間、顔がみるみる赤くなり、ときに大声もとどろくウエートリフティング競技。でも、この人の顔には、愛らしい笑みがぱっと広がります。人呼んで"微笑みのリフター"。「監督から『喜びを表現しなさい』といわれ、初めはつくり笑い。でも、いまは試合を楽しめるようになって自然にそうなります」。小さな八重歯がのぞきます。
「これは何が起こっているんだろう」。本人も驚きのトリプル受賞です。昨年、二つの文学賞を受賞した『大江戸釣客伝』(講談社)で、今年は吉川英治文学賞を得ました。「いまとは違って、嫌になるほど魚が釣れてしまう江戸の釣りを書きたかったんです」
陸上界の新星、急成長した20歳が、そのやりで"射止めた"のは夢の五輪でした。「投てきで五輪に出るには、まだ若いといわれてきた。でも、(英国人の)父のためにロンドン五輪に出たかった。運命的なものを感じます」。大きな体でも、威圧感を感じないのは、その明るさゆえでしょうか。競技歴5年目の今季、自己記録を4㍍以上更新し、80㍍台を連発。日本選手権で第一人者の村上幸史選手を退け、堂々トップの座に。4月、織田記念の84㍍28は、メダルも狙える記録です。
「宮沢賢治の世界って膨大で謎だらけ。でもその謎を考えたり、解いていくのが無性に楽しいんですよ」。岩手が生んだ作家・宮沢賢治の世界を漫画化してきました。「銀河鉄道の夜」(1985年)に続いて、今回「グスコーブドリの伝記」がアニメーション映画となり、公開されます。
今年、歌手生活60周年を迎えました。記念曲「結果生き上手」は、ペギーさんのたっての希望で小椋佳さんが作詞しました。「小椋さんの詩は言葉が美しいのよ。言葉の達人だわ」。実は、小椋さんもペギーさんの大ファン。「『10代のころ、あなたの追っかけをしていました』と、快諾してくださいました」
「これはチャレンジでした」。作家デビュー20年。節目を飾る短編集『気分上々』(角川書店)は、多彩な味が楽しめます。「原稿依頼のとき、『女性と電化製品』というような、お題が最初にあったので、どんな可能性があり、どう書くのが一番おもしろいかと考えました」。"本のない暮らし"や"最後の恋"など、意外性たっぷりの全9編。
気さくで人懐こい関西人。ドラマ
「Wの悲劇」(朝日系)で孤独感の漂う刑事・弓坂を陰影濃く演じています。台本に書かれていない、弓坂の過去を自分でつくることで、役を深めていきました。「台本にない過去は毎回、つくりますね。どういう友達がいるのか。どんな家庭環境で育ったのか。何が好きか。いろんなことがあってその人物がその人物が構成されてるわけですから」
11年ほど前からほぼ年1回、仲間を募り、演劇を制作してきました。いままでの出演者は、坂東三津五郎さん、中井貴一さん...。「小学校時代も、自分で台本を書き、出演者を集めていました。変わりませんね」。10作目「HUG(ハグ)!」の仲間は、南原清隆さん、堀部圭亮さん、三倉茉奈さんたち。演劇数本の合間に、コントやトークのある楽しい舞台です。演劇の主人公がみな、挫折感や生きづらさを抱えているのが、近藤流。
出版社の辞書編集部を扱った小説『舟を編む』で、書店員が選ぶ「本屋大賞」を受賞しました。「辞書は堅苦しく、とっつきにくい印象があるけれど、本当はそうじゃない。この本を読んでくれた人が、辞書に親しみをもってくれたら、うれしい」。ふくらみのあるタイトル。「辞書が舟で、言葉の大海原を舟がいくというイメージ」を抱いて書きました。
モデル時代、しかめっ面で写る写真が評判でした。素顔は真逆。笑い声の絶えない、表情豊かな女優です。映画「レンタネコ」(荻上直子監督)で演じたのは、猫と人との出会いを手伝うレンタネコ屋のサヨコ。風変わりな役柄に深いところで共鳴し、実に楽しげに演じています。「サヨコは人にも猫にも分け隔てない。私も、だれに対しても同じ目線で接したいという思いがあります。赤ちゃんとも年下の人とも、普通に話せる感覚でいたいですね」
親しみのわく、まんまる顔。相手の"懐"に飛び込む笑みです。土俵で喜怒哀楽を表さないことで知られます。それは、ある信念があってのこと。「相手の失礼になってはいけないから。もちろんうれしいときも悔しいときもある。でも、まず相手のことを考える。相撲道とはそういうもの」。すでに横綱級の相撲観です。
ビートたけしさんの両親がモデルの人情喜劇「菊次郎とさき」のさき役。人気のテレビシリーズが終わって5年、待望の舞台化です。普段は静かなのに酒を飲むと大暴れするペンキ屋の菊次郎(陣内孝則)。貧乏から脱出するには学問しかないと固く信じる、さき。「けんかはするけどやっぱりとうちゃんは大黒柱。強いきずなで結ばれてる夫婦です」。舞台は関東大震災、戦争を経て、4人の子どもを育てた北野家を笑いと涙にくるんで描きます。近所や仕事仲間との濃い人間関係も見どころです。
監督を務めた白黒無声のフランス映画「アーティスト」。3Dやコンピューター映像が隆盛の時代に、米アカデミー賞で、作品賞をはじめ、監督、主演男優など5部門を制しました。一躍"時の人"に。受賞の翌3月、オスカー像と共に来日。公開試写会で、「真摯(しんし)に、誠実な気持ちで作りました。こうしたら受けるとは考えなかった」と日本の観客に伝えました。
高校を卒業したばかり。高校生ラストを飾るNHK土曜ドラマスペシャル「あっこと僕らが生きた夏」で、野球部のマネジャー・あっこを主演します。2007年、甲子園初出場でベスト8入りした大分・楊志館(ようしかん)高校野球部60人と、それを支えたマネジャー・大崎耀子(あきこ)さんの実話をもとにした物語。耀子さんは高校3年の秋、がんで他界しました。
激情のベートーベンを奏でたかと思えば、消え入るような弱音のショパンで驚かせ、超絶技巧のリスト「ラ・カンパネラ」を流麗なタッチで弾きこなす。いま世界で人気上昇中のピアニストです。クラシックの名門レーベル独グラモフォンから、アルバム4枚をリリース。若きスターですが、普段は気さくで、さわやかな23歳です。
「デビュー40周年の日を迎えられたのも、みなさんにお会いして、1、2、3、4と一つずつ積み重ねてきたからだと思います」。東京・明治座で、特別公演「貞奴 世界を翔(かけ)る」(なかにし礼脚本・音楽監修)を熱演中です。石川さん主演の川上貞奴は、日本の女優第1号。売れっ子芸者でしたが、「オッペケペー節」で一世を風靡(ふうび)した川上音二郎(大和田獏)と結婚。夫と米国へ渡り、舞台女優として成功。欧州でも大旋風を巻き起こした"世界で活躍する日本人"の先駆者でした。
新しい山を登りきったら、幾千もの明るい春が待っている...。NHK連続テレビ小説「カーネーション」にかける思いを、自身のブログにそうつづりました。オハラ3姉妹の長女・優子役です。8年ぶりの連続ドラマ出演。「もうこれは新山千春という名前そのものだと思って、頑張ろうと」
元気はつらつ。心を癒やす天真らんまんな笑顔です。10代が弁護人や検事の役を務めて、同世代の犯罪を裁く設定の法廷ドラマ「ティーンコート」(日本テレビ系)で、周りを振り回しながら、真実に迫る女子高生検事・若王子美里を好演しています。「マイペースで曲がったことが大嫌いで、自分が納得するまで突き詰めていく人です。かっこいいなと思いますね。人の役に立ちたいっていう思いもすてきだなと」
7年かけて60億㌔の宇宙の旅から、小惑星の砂を持ち帰った小惑星探査機「はやぶさ」。人類初の快挙を、3D映像で描く映画「おかえり、はやぶさ」(本木克英監督)に主演しています。もともと、宇宙が大好き。以前から「はやぶさ」の本を読んでいて、昨夏のJAXA相模原キャンパスでの撮影は幸せでした。職員に指導を受けた通信機器などの操作...。
時代小説『蜩(ひぐらし)ノ記』で直木賞を受賞しました。「人の『思い』を伝えたい。今回はそこに特化した作品です」。主人公の武士・戸田秋谷は不祥事の責任を問われ、10年後の切腹を命じられます。あわせて、家譜(藩史)の編さんも命じられ、幽閉されます。
近著の『説き語り日本書史』(新潮社)。書の歴史と特徴が分かりやすい。「書について、国民共通の常識として、知っておいてほしいことを書きました」。古代から近現代まで、中国や日本の書の歴史を探究してきました。その成果がふんだんに盛り込まれています。
ミュージカル初挑戦。「9時から5時まで」は、女性が主役の痛快喜劇です。歌げいこに力が入ります。「明るくて、前向きなメッセージがある。参加できてうれしいです」。舞台は、男性優位がまかり通る米国の大企業。女手一つで息子を育てるバイオレット(草刈)は有能なのに、「女だから」と、上司(石井一孝)に評価されません。彼女は、上司のセクハラなどに苦しむ同僚たち(紫吹淳、友近)と意気投合。仕返しを夢想し、会社の改革を誓います―。
映画に携わって、30年余。ずっとお礼を言いたかった人たちがいます。ロケ地の人々や観客です。「僕たちはいろんな人の温かい思いに支えられて映画を作ってきました。今回は恩返しというか...。こうやって映画を作らせてもらっていますよ、というのが描かれています」。映画「キツツキと雨」(沖田修一監督)で演じるのは、実直に暮らすきこりの克彦。
役者、絵描き、書家...。八面六臂(ろっぴ)の活躍ぶりです。今年も俳優業で幕開け。昼帯ドラマ「鈴子の恋」で、題字を担当しつつ、ヒロイン鈴子=芸名・ミヤコ蝶々(映美くらら)の父・英次郎を演じています。「もともとは、東京・日本橋の家具屋のおやじなんですね。私も東京の生まれで家具屋の息子ですから、何かこう通ずるものがあって...」
原子力と人間の関係を問う絵本『火の話』(石風社)を出版しました。「東日本大震災や原発事故があり、ぼくにできることは何だろうと考えました。ぼくにできるのは、絵を描くこと。絵で世の中を変えられるとは思わないけれど...」。鮮烈な色彩と奇抜な造形が驚きを感じさせる作品です。
長く竜王だけの1冠でしたが、昨年は王座戦で羽生善治王座を3連勝のストレートで下し、念願の2冠目を獲得しました。「初めて出たタイトル戦が8年前の王座戦です。相手も同じ羽生さん。その時は負けました。今回、私の原点ともいえる棋戦で結果を出せて大きな達成感があります」
大関取りの九州場所(11月13日初日)。直前に師匠・鳴戸親方(元横綱隆の里)の急逝に見舞われました。悲しみ、落胆、揺れ動く心...。そのすべてを押し殺し、「何がなんでもやるしかない。下を向いて、何もできなかったら悲しむのは親方。(亡くなった)その日も次の日もけいこ場に降りました」。心を鬼にした15日間。なんとか10勝を挙げ、直近3場所で32勝ながら、見事その座を射止めました。
愛称は「ミッちゃん」。テレビやラジオ、映画と、活動は幅広く、物まねは天才的です。「昔ね、イミテーション・シンガーと名のったんですけれど、浸透せず、結局タレントに戻しました(笑い)」。物まねする著名人は、秋川雅史さん、綾戸智恵さん、瀬戸内寂聴さん、松任谷由実さん、森山良子さん、美輪明宏さん、矢野顕子さんら、数知れず。
「アハハハ」と大きな声で笑います。京都市内のロケを終え、役衣装のまま現れた沢口さんは、明るく気さくな人でした。京都府警の科学捜査研究所を舞台に、シリーズ11回目を数えるドラマ「科捜研の女」(朝日系)。法医研究員・榊マリコを主演して12年になります。「マリコは共に歩み、共に成長してきた存在です。始まった頃は科学一辺倒だったんですけど、マリコ自身の成長もありまして...。最近は、人の心を見つめる優しさが加わってきました」
「子どものころから名人・本因坊にあこがれていた。トップ中のトップの仲間入りができて素直にうれしい」。10月末に囲碁の名人戦を4勝2敗で制し、囲碁の三大タイトル(7番勝負)のうち名人と本因坊を手にしました。史上7人目です。対戦相手は、史上最年少の20歳で名人になった、伸び盛りの井山裕太十段・天元(22)。「想像以上に激しい碁になった。井山さんが最強の手を打たれるので、こちらも最強の手で返さざるをえない。かわす打ち方もあるが、緩んで負けたら、後悔が残る。思い切って踏み込んでいった」
4月に立ち上げた東日本大震災のチャリティー絵画展「よりそう」を、今月も開きます。。「なかなか大変です」と嘆きつつも、顔は輝いています。展示するのは、自閉症などの障がいがあるプロの画家の作品。日本であまり知られていない知的障がい者の画家の作品。売上金を、被災地の障害者施設や学校に送ります。でも、絵画って難しそう。「大丈夫。自分が好きかどうかでいいんです。個性が豊かにのびた作品は本当にすばらしい。まずは見て、楽しんでほしいです」
ぐにゃりとゆがんだ絵の真ん中に円筒の鏡を置くと、あら不思議、いろんなものが映ります。仕掛け満載の絵本の数々。1968年の絵本界デビューから40年余。近作まで200点を集めた展覧会が巡回中です。安野ワールドです。
練習後の取材。「お疲れでは」と聞くと、明るく「大丈夫でーす」。一気にほんわか感が広がりました。バレーボールのロンドン五輪切符を争う最初の大会、ワールドカップ(W杯)が日本で4日に開幕。「チームが一つになれれば、きっと勝てる。みんなの気持ちをそろえて、なんとか(出場権を得る)3位以内に入りたい」。ややハスキーな声に力をこめました。
やさしい微笑が心に残る俳優です。公開中の映画でもその瞬間が忘れ難い。韓国の釜山を舞台にしたオムニバス映画「カメリア」。中の1話「カモメ」(行定勲監督)で、撮影監督ヨンスを演じています。「ヨンスには、失われゆくものへの愛着があり、昔の映画の良さを大事にしたいと思っています。最近スピーディーな映画が主流になり映画界も変化しています。ゆっくりしたテンポの映画への恋しさが私の中にもありましたので共感できました」
「東日本震災の全体像を、ひとりの人間が、見える限りのものを描きたかった」。半年かけたルポルタージュ文学『春を恨んだりはしない 震災をめぐって考えたこと』を出版しました。ボランティアとして通った被災地のようすや自然をめぐる考察、歯切れ良い原発批判などを盛り込んだ濃密な本です。
水谷豊さんと及川光博さんがコンビを組むドラマ「相棒」(テレビ朝日系)の名脇役。シリーズごとに存在感を増し、"番外編"の映画「鑑識・米沢守の事件簿」(2009年)ではついに主役に。シリーズも10回目を数え、ますます欠かせない存在になっています。
「どんな舞台でも、駆け抜ける感じがします。幕の開く音楽が聞こえると、『始まるぞ~!』って」。音楽劇「ピアフ」で挑むのは、シャンソン歌手、エディット・ピアフ。貧しさの中、パリの路上で歌っているところを見いだされ、スターとなるも恋人を事故でなくし、寂しさから薬物におぼれ...。波乱の人生を、歌と演技でつづります。
「憎しみの大地で行われた、いのちのリレーを絵本にしたい」。パレスチナが舞台の絵本『アハメドくんのいのちのリレー』(画・安藤俊彦、集英社)を出版しました。きっかけは、6年前に目にした小さな新聞記事。イスラエル兵に狙撃された、12歳のアハメドくんの臓器を父親がイスラエルの子どもたちに提供したという内容です。
映画「はやぶさ/HAYABUSA」(堤幸彦監督)に出演しました。「はやぶさ」は世界で初めて小惑星のサンプルを回収した小惑星探査機。演じたのは、計画の責任者を務めた川口淳一郎さんをモデルにした、工学博士の川渕です。「はやぶさ」の世界は3億㌔かなたの宇宙。「想像するだけでエネルギーを使う。せりふがないシーンでもへとへとになりました」
見たい、と思わせる役者です。来年で、役者人生25年。どんな役も自在に演じ分け、リアリティーを注ぎ込みます。映画「天国からのエール」で演じる主人公は、不器用なやさしさが印象的な弁当屋。沖縄で若者たちのために借金までして音楽スタジオを手作りし、無料で開放した実在の人物です。
奄美大島が生んだ新歌姫。澄んだ歌声は、突き抜けるようです。奄美と徳之島の観光大使を務めています。「徳之島には母の実家があって、住んだこともあります」。新曲「兆し」(作詞・一青窈、作編曲・武部聡志)は、一青窈さんが東日本大震災の直後、明るい兆しを願って詞を書いたバラードです。
「書くことが好き。作家でいられるのは、すごい幸せです」。痛快な企業小説『下町ロケット』。地道に働く人たちの、熱い心を描き、直木賞を受賞しました。「読み物として面白く。読後感が爽快」。選考会では、高い評価を受けました。読者を勇気づける物語です。
ガチャガチャ。取材場所の日本共産党本部応接室の扉が開かない...。「幽霊ですよ」。稲川さんのその一言で背筋がゾクッ...。実は、鍵を間違えただけでしたが。19年目の怪談ライブの全国ツアー中です。雪女、耳なし芳一、四谷怪談、牡丹燈籠...古来、庶民の間で親しまれる怪談。歌舞伎や落語の演目にも多く、小泉八雲の作品は海外でも知られています。「怪談とホラーは全然違うんですよ。怪談は、怖いだけではなく、優しいんです」
地元の大阪から、大震災に見舞われた東北へ、月1回、足を運びます。被災地の避難所で演奏するためです。ロックシンガーが、お年寄りも多い場所で歌うのは―。「古い流行り唄や民謡。『お富さん』や『夜霧よ今夜も有難う』あたりは、タイトルを言っただけで、オーッて、どよめきが起きたよ(笑い)」。被災した人たちが聴きたい曲を届けます。「音楽やっててよかったよ」
ピンクのヘアバンドがトレードマーク。選手らのネイルアートも彼女が手がけました。サッカーのワールドカップ(W杯)で世界を制した女子日本代表の"おしゃれ部長"は、いま最も忙しい選手の一人です。「少しでも女子サッカーに興味を持って、試合に足を運んでくれればうれしい」。押し寄せる取材攻勢を積極的にこなす"宣伝部長"でもあります。
国内唯一の、子どものための世界映画祭「キンダー・フィルム・フェスティバル」。昨年に続いて実行委員長に就任しました。外国作品の多様さにとりこになっています。「日本とは切り口が違ったり、絵のタッチが違ったり。お国柄がよく出ていて特徴も本当に豊か。世界は広くて深いですね」
映画「こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE~勝どき橋を封鎖せよ!」(川村泰祐監督)に、ヒロイン役で出演します。「私、下町生まれなのでうれしかったですね。光栄でした」。落ち着いて柔らかな語り口。場を優しくする女優です。原作は派出所のお巡りさん、"両さん"こと両津勘吉の活躍を描く人気漫画。東京下町の人情も魅力で、「身近に感じる」と深田さんも愛読者です。
インタビュアーの緊張をほぐす人です。親しみやすく、バリアがない。朗らかな笑い声が、周りを幸せな気持ちにさせてくれます。今回挑んでいるのがNHKの向田邦子ドラマ「胡桃(くるみ)の部屋」の綾乃役です。実は、22年前にもこの作品を民放ドラマで主演しています。
大きくてキリッとした目元に、強い意志がうかがえます。連続ドラマ「IS(アイエス)~男でも女でもない性」(18日から、テレビ東京系)で、男女の身体的区別があいまいな主人公・春を演じます。性同一性障害とも違う、性分化疾患IS。一般には、まだあまり知られていません。「以前に比べて自分はこうだ、と主張しやすい世の中になっていると思います。一生懸命お芝居することで、理解を広げるお手伝いができればなあ、と」
「カトケンの芝居はハズレがない」。演劇ファンの間で、そういわれます。上質な悲喜劇を追求して100作目。上演作品も共演者も、自身で決めます。「僕が感動した脚本を、僕の好きな俳優と演じたい。芝居は、遊べないとね」。新作2本を選ぶため、年200本の戯曲を読みます。質はもちろん、「僕の出番が多いことが大事(笑い)。楽しいですよ、遊び道具を探すようでね」。
「これは、だれかがやらないといけない」。日本ペンクラブの第16代会長に就任しました。小説を心の底から愛するからこその決意でした。日本ペンクラブは1935年、日本が戦争に突き進むなか、「国際ペン」の日本センターとして創立。初代会長は島崎藤村でした。歴代会長には、志賀直哉や川端康成の名も。平和を求め、表現の自由を守るという趣旨に賛同する文学者が集い、行動しています。
昭和が舞台のNHK連続テレビ小説「おひさま」で演じる真知子さんは、おっとりしてそれでいて芯が強い。親の言いなりのお嬢様でしたが、女学校でヒロイン・陽子(井上真央)と育子(満島ひかり)に出会い、自分の足で歩き始めます。しかし戦争で、思いを寄せる陽子の兄(田中圭)は戦地へ。「つらい時代です。幸せになってほしいですね。そんな中でも、皆は一生懸命に生きている。その姿が視聴者の心に響くんじゃないのかな、と思います」
18年間、日本の女子サッカーをけん引してきたエース。中盤(MF)を担い、だれより走り、激しくプレーしながら、いつも「サッカーが楽しい」のオーラがいっぱいです。26日開幕の女子ワールドカップ・ドイツ大会で、5大会連続出場を果たします。「一歩ずつ階段を上り、日本はいま、世界ランク4位。今回はチャンスだと思う。サッカー人生の集大成として、みんなとメダルをとりたい」。静かな言葉に熱い思いが、ぎゅっと詰まります。
作家生活35周年です。著書は2008年に500点を突破。いま抱える連載は月刊誌を中心に約10本です。「書いていて、登場人物が生き生きと動いていくと楽しい。時々ですが、考えなくても物語が展開することもあります」。執筆は細字のサインペンで。「仕事量が減った」といいながらも、月400枚(400字)以上の原稿を執筆。ひたすら書く生活かと思いきや、オペラや演劇、映画鑑賞にも積極的。「心の栄養」だといいます。
きれいごとは、書かない。"本音ドラマ担当"を自任します。林真理子さんの小説をドラマ化した「下流の宴(うたげ)」(NHK)も、辛口の本音が満載。黒木瞳さん演じる主人公・由美子が、「中流家庭」を守るために、高校中退した息子・翔の恋人と勝負する姿を、ユーモアたっぷりに描きます。「子どもを頑張らせるのは、自分が頑張るより、ずっと大変。私も高校3年生の息子がいるので由美子の気持ちはよくわかります」
「一緒に映画をつくって楽しかったな」。出演した子どもたちにそう思ってほしかったと言います。その願い通り、最新作「奇跡」では、子どもたちが生き生きと輝きます。九州新幹線が全線開業する日。博多から鹿児島に向かう一番列車と鹿児島から北上する一番列車がすれ違う瞬間を見て、願いを託せば奇跡が起こる―。そんなうわさを知り、願いをかなえようと冒険の旅に出る子どもたち。ユニークな着想の出発点は、「新幹線を題材にした映画を」と頼まれたこと。
「妖怪はいない」。妖怪ミステリーの第一人者が断言します。では、なぜ怪異にこだわるのか。新作『豆腐小僧双六(すごろく)道中おやすみ』では、まぬけなお化けの珍道中を軽妙に描き、妖怪の存在意義にも踏み込みます。「この時期にお化けなんて不謹慎と思われるかもしれませんが、お化けは本来、つらい現実を笑い飛ばす『強さ』から生まれたもの。物理的復興は急務ですが、笑顔を取り戻すための心の復興も大事だろうと思います」
市の輔さんの司会でおなじみのNHKの科学番組「ためしてガッテン」。17年目に入り4月に700回を迎えました。落語家ならではの柔らかさと"お茶の間"感覚で、素材に命を吹き込みます。「担当ディレクターが、一つのテーマを3カ月かけて調べるんです。私は出入りの業者ようなものですが、担当者は毎回、よう考えるなあと。なぜシューマイにグリーンピースがのっているかっていうどうでもいいことを、一生懸命やるんです」
京都大学在学中の作家デビューから13年。いま、最大の関心事は震災です。「今回の出来事を作品を通じて受け止められないのであれば、僕がこの時代に小説を書き続ける意味はありません」。こうブログに心境を書きました。ツイッター(簡易ブログ)でも震災について連日発信しています。「原発の問題も今まで無関心でしたが、この機会に社会やエネルギーのあり方を積極的に変えていかなければいけないと思います」
番組収録の最終日は、くしくも東日本大震災の前日でした。3月11日を境に、大きく様変わりした世界...。「最初に台本を読んだ感じより、今はずっと深いものを感じますね。命と心が、巡り巡ってつながれていく。『葉っぱのフレディ』を思いましたね」。そのドラマ「マドンナ・ヴェルデ~娘のために産むこと」(NHK)では、代理出産に疑問を持ちながらも協力する産科の院長・茉莉亜を演じています。
さわやかな語り口に、品が漂います。創立80周年の前進座を引っ張る俳優です。記念公演の歌舞伎「秋葉権現廻船噺(あきはごんげんかいせんばなし)」で演じるのは、大盗賊・日本駄右衛門。「実悪(=歌舞伎でとりわけ悪い悪役)という役柄です。若いころは二枚目ばかりだったのにねえ(笑い)。荒唐無稽な話にどう血を通わせるか、スペクタクルと人間ドラマをお楽しみください」
4年ぶりの新作「ダンシング・チャップリン」。妻・草刈民代さんと、チャップリン役のルイジ・ボニーノさんらが踊るバレエをたっぷり見せます。チャップリン、バレエ、妻への愛がいっぱいの美しい映画です。「1本ぐらいはバレエの映画をと思っていました。バレリーナと結婚した映画監督の責任ですね」
85歳の母親の介護体験を本にしました。脳出血の後遺症に加え、認知症が進行中です。「さっきトイレにいったことも忘れる。40年前の映画は覚えているのに。つらいですよ」。2004年の発病以来、音楽活動と並行して介護生活。いまが「つらいことベストワン」な状態でも、へこたれないのが綾戸流です。
空を突き破る豪快なホームラン―。そんな度肝を抜く打球でファンを魅了できる、数少ない打者です。昨年は22歳の若さでパ・リーグの本塁打王(33本)に輝きました。今季の目標は、40本と連続のタイトル奪取です。「昨年がたまたまといわれないよう、しっかり結果を残したい」。きっぱりとした言葉。おごりはありません。
軽快な音楽に乗り、ジャンプやステップで、全身を躍動させます。1分半の演技でそんな動きが連続するエアロビック競技。その日本の第一人者です。「うまけりゃいい、強けりゃいいじゃなくて、人の心を揺さぶる演技が僕の理想です」。持ち前のスピードと運動量に加え、体を手で床から持ち上げ、足を回旋する力技などにも磨きをかけます。