益金過少・損金過大 さらに減免
■立正大学法学部客員教授・税理士 浦野広明さん
消費税大増税で問われる税金の在り方―。浦野広明・立正大学法学部客員教授の「そもそも税金講座」。5回目の今回は、大企業優遇税制の実際のしくみについてです。株式会社などの法人は、法人税法と租税特別措置法(法人税関連)という税法にもとづいて法人税を負担します。この二つの税法は大企業の税負担を少なくする不公平な内容となっています。法人税は、益金から損金を差し引いた所得に税率を乗じて算出します。税法は、大企業の法人税負担を少なくするため、①益金を過少にし、②損金を過大にしたうえ、③税額計算では減免規定をおいています。大企業はこれらの仕組みによって、本来なら払うべき法人税を減免されています。これが大企業優遇税制です。





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