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2012年3月11日号の目次

JF全漁連・代表理事専務 吉田博身さんに聞く
 浜の助け合いで復興へ一歩 必死の努力に政治はこたえてほしい
 最大の懸念は放射能 TPP、水産特区、消費税増税も打撃

JF全漁連会長吉田博身.jpg東日本大震災では、被災地域の主要産業の一つである漁業は大きな被害を受けました。その復旧・復興の課題、「水産特区」や環太平洋連携協定(TPP)、さらに消費税増税について全国漁業協同組合連合会(JF全漁連)の吉田博身(ひろみ)・代表理事専務に聞きました。


被災者と手結ぶ共産党 宮城・石巻 仮設改善へ署名ともに
生活・生業再建が第一 東日本大震災現地対策本部長 高橋ちづ子衆院議員

石巻・手結ぶJCP.jpg東日本大震災で最大の3800人をこえる死者・行方不明者を出した宮城県石巻市。いまも市内131の仮設団地に約7000戸が暮らしています。厳しい避難生活を何とか乗り越えようと被災者と日本共産党が手を結んだ運動が始まっています。日本共産党衆院議員で東日本大震災現地対策本部長の高橋ちづ子さんにも話を聞きました。

福島事故1年 原発はいま
 地震で配管破断? 原因究明ないまま 再稼働ねらう政府
 言い値で燃料輸入 電気料値上げ 根本に「総括原価」のしくみ

福島1年電気料.jpg東京電力・福島第1原発事故発生から1年―。その事故原因も未解明なのに政府は「政治判断」で原発を再稼働する方針です。他方、電力各社は原発停止を一つの理由に電気料金値上げで国民に負担を押し付けようとしています。その問題点をみると―。


大阪市「思想調査」共産党 北山市議団長が追及
 橋下市長 責任逃れ 詳細知らないが問題ない。顧問に聞いて
 ごまかしても違憲明白 民主法律協会事務局長・弁護士 増田尚さん

大阪市議会団長.jpg大阪市の橋下徹市長による市職員への「思想調査」アンケート。高まる批判に追い詰められ、市長が責任逃れを加速させています。市議会での日本共産党の追及に、まともに反論できない場面が相次ぎました。民主法律協会事務局長・弁護士の増田尚さんにも話を聞きました。

衆院選挙制度 抜本改革が国民の声
 小選挙区制 各党も批判 道理なし「0増5減」先行

第1党が4割台の得票で7割の議席を占める小選挙区制の弊害を抜本的に改革すべきだ―。「衆院選挙制度に関する各党協議会」で民主党を除く各党から、そんな意見が続出しています。そのなかで、民主、自民両党の党首討論で、「0増5減」の「定数是正」先行処理の方向で一致したことに、各党協議会の議論を踏まえないものだと厳しい批判がでています。


年金改革 野田政権 給付削減の大波次々
 日本共産党の提案 誰もが受け取れる制度に
 第1段階 自動削減やめ、無年金・低年金底上げ
 第2段階 最低保障で月5万円(満額で8.3万円)
 財源 消費税増税に頼らない

年金改革提言.jpg

年金額が減っていく、何歳から受け取れるのかも分からない...。年金制度に対する国民の不信が高まっています。安心できる制度にするには、どうしたらいいのか―。日本共産党は消費税増税によらない抜本的な年金改革案を提案しています。


ご存じですか? 任意後見 老後の助け合い
 判断力低下に備え 手続きどうやって 地域で話題、役所から感謝
 大阪・やすらぎ支援の会副理事長 植田文雄さん

「もしも認知症になったら」「さまざまな手続きができなくなったら...」。高齢者の心配はつきません。そんなとき役立つ「任意後見」をご存じですか? 同制度の活用に力を注いでいる「大阪・やすらぎ支援の会」副理事長の植田文雄さんがリポートします。


胃ろう 納得の選択を 豊かな人生のために 口で味わう楽しみも
 長年調査してきた東大特任研究員 会田薫子さんに聞く

胃ろう選択.jpg胃ろうは、病気などで口から食べられなくなったときに人工的に栄養や水分を補給する方法です。手術は比較的簡単で体への負担も少なく、管理しやすいため利用する人が増えています。その一方、患者の立場は尊重されているのかなどの意見が出ています。長年、医師にインタビューや調査を重ねてきた東大特任研究員の会田薫子さんに現状や課題について聞きました。


展覧会「すべての僕が沸騰する 村山知義の宇宙」
 表現の冒険者 才気沸騰 多面体
 パフォーマンス、舞台装置から童画まで
 プロレタリア文化運動の理論家としても

美術から演劇まで、多面的に活躍した村山知義の、戦前の仕事に焦点をあてた展覧会「すべての僕が沸騰する 村山知義の宇宙」が「神奈川県立近代美術館 葉山」で開催中です。多芸多才、圧倒的な仕事ぶりを伝える企画です。


文化座70周年公演「眼のある風景」 代表 佐々木愛さん
 戦意高揚 拒んだ青年画家

劇団文化座が創立70周年記念の「眼のある風景 夢しぐれ東長崎バイフー寮」を上演します。主人公は戦中、絵画に情熱を燃やした若き芸術家たち。劇団代表の佐々木愛さんは、「画家たちの思いが、劇団の歴史と重なります」と語ります。

音楽 グラミー賞6部門受賞 アデル
 昔懐かしい雰囲気の新しいポップスター

ホイットニー・ヒューストンの突然の死去で揺れた今年のグラミー賞。日本での報道はホイットニー中心でしたが、主役はアデルでした。ロンドン出身の23歳。グラミー賞・主要3部門独占、計6部門で受賞しました。魅力を音楽評論家の和田静香さんが語ります。


震災時の医療、救難 不眠不休で命守った 舞台「HIKOBAE」

東日本大震災のとき、命の現場で何が起きたか。福島県相馬市の病院などの取材を基に、演劇「HIKOBAE(ひこばえ)」(主催・同実行委員会)が上演されます。激震と津波、福島第1原発の爆発、ライフライン寸断。恐怖の中、市外からの患者も受け入れ、救命に当たった病院職員や住民避難に奔走した消防団員の姿を描きます。


AIJ2000億円消失 年金が投機の餌食 規制緩和で危ない運用

AIJ年金.jpg預けていた約2000億円の年金資産が消えた―。そんな信じられないことが起こっています。原因をたどると米国の圧力による日本政府の規制緩和や、厚生労働省の天下りが...。



被災者 孤独死防ぐ 震災直後に出産 佐藤美希医師
 仮設で"縁日"絆づくり

坂病院女医.jpgだれにも言えない悲しみを抱え、時間がたつほどに増す孤独―。そんな被災者に寄り添い、孤独死を防ごうと仲間とともに活動している女性医師がいます。大震災から1年、息の長い支援を誓っています。




世界の笑顔ブータン下.jpg
地球の笑顔 関口照生
恐る恐る楽しむ ブータン 下



ほかにこんな記事が

▽<日曜クイズ>第2724回 正解者には抽選で100人に賞品をお送りします。
▽<クイズでごジャレ>第391回 小学生限定のクイズ。正解者に抽選で100人に賞品。
▽<連載小説「グラウンドの詩」作:あさのあつこ絵:佐々木こづえ>(36)三章 風の向こうに(十一)、四章 この光を受け止めて(一)
▽<リレーエッセー 風の色>もうひとつの故郷 ピアニスト・崔善愛さん
▽<連載漫画「今日もいい天気 PartⅡ」作:山本おさむ>第10話 いいかげんにしやがれい!!
▽<ヒゲ先生の学級通心>No.59 「心を支えるつながり」 中学校教諭・東神大さん
▽<知ってトクする 靴と足のいい関係>□2□ 「キュウ」靴のススメ(下) つま先の形にあわせて 整形外科医・NPOオーソティックスソサエティー理事長・内田俊彦さん
▽<経済これって何?>被災地への金融支援 頑張る信金・信組 金融評論家・桜田氾さん
▽<NEWディスク>クラシック 伊熊よし子の1枚 「君のために~PerTe」/樋口達哉(テノール)、鈴木織衛(指揮)、仙台フィルハーモニー管弦楽団
▽<電話相談>「3月満了になる契約社員 更新がされるか不安です」
           「母子家庭で思春期迎える 小4息子に性を教えたい」
▽<本立て>出井康博著『襤褸の旗 松下政経塾の研究』、松井久子著『松井久子の生きる力』、宇野功芳編集長の本『没後50年記念 ブルーノ・ワルター』
▽<読者の文芸>詩、短歌

▽<石子順のにちようシネマ館>「ヒューゴの不思議な発明」「アリラン」「珈琲とエンピツ」
▽<新作DVD>「幸せの絆」(中国、2003年)
▽<つ り>タナゴ 小型こそ"だいご味" 千葉・手賀沼
▽<囲 碁>拓ちゃんの一手指南〔176〕 シチョウ不利ですが... 日本棋院・山田拓自八段
▽<将 棋>第43期新人王戦 手どころ勝負どころ 駒得が、ものをいう 1回戦第4局 室谷由紀女流初段VS宮本広志三段
▽<詰 碁>結城聡九段<詰将棋>伊藤果七段<詰連珠>岡部寛八段
▽<メディアをよむ>餓死...福祉予算 検証を 弁護士・半田みどりさん
▽<1週間のおかず>「カブとエビのそぼろ煮」「菜の花とアサリのからしじょうゆあえ」ほか
▽<うれしい一品>清水信子さんの「いなりずし」


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