自然災害については地震、火山、台風の多い列島に暮らす国民はある程度、覚悟していますが、東日本大震災で被害を拡大したのは人災です。人災は、基本的に利益優先の資本主義や電力会社の秘密主義、そして情報伝達の錯綜(さくそう)によって引き起こされたものといえます。
原子力発電所は「核の平和利用」と触れ込む日米安保や冷戦時代のイデオロギーのもと、「低コスト」と「安全」、「クリーン」を売りに、高度経済成長期から建設されていったが、長期的なコスト計算をすると、資本の原理にもかなっていない。原発が廃炉になったあとの後始末のコストも計上したら、水力や火力よりはるかに高い。メルトダウン(炉心溶融)した福島第1原発の事故によって生じた被害まで計上すると、何兆円の単位です。そういう原発が全国に54基もあるという事態は今、見直さなくて、いつ見直すのか。





テレビのニュースやワイドショー、新聞や週刊誌など日々流されるマスメディア情報の特徴や問題点をマスコミ経験者や専門家が交代で検証します。次の4氏がリレーで執筆しています。ジャーナリズム研究者・丸山重威さん。弁護士・白神優理子さん。ジャーナリスト・沢木啓三さん。ジャーナリスト・臺宏士さん。
揺れながら育つ中学生の姿を描く教育エッセー。筆者は中学校教諭の坂本隆太郎さん。さし絵は黒須高嶺さんです。

つり欄は「釣り人が主人公」。どの記事も季節の釣り物を現場に足を運んで記録したものばかりです。「信頼できる内容」と好評を得ています。全国の釣り人が、厳しい山岳渓流のイワナや、釣りの対象としては最深のアコウダイの記録を寄せています。川から海から、釣りの対象になるほとんどの魚種が登場します。生態系のかく乱をはじめ、自然破壊や地球温暖化にいち早く気づくのも釣り人です。そんな現場の情報も報告されます。
「健康らいふ」 第一線で活躍している医師や研究者が登場し、健康に役立つ最新情報がいっぱいです。《随時掲載》
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