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2022年3月4日(金)

3月8日は国際女性デー

平和・ジェンダー平等へ連帯

中央大会実行委員長 柴田真佐子さんに聞く

 3月8日は、世界中の女性がいっせいに戦争に反対し、平和や生活の向上を求めてたちあがる国際女性デーです。日本でも、この日を中心に各地で集会やデモが計画されています。「2022年国際女性デー中央大会」実行委員長の柴田真佐子さん(日本婦人団体連合会会長)に、今年の中央大会の特徴やジェンダー平等をめぐる国内外の動きなどを聞きました。(前田智也)


写真

(写真)柴田真佐子さん

日本各地で集会・デモ

 ロシアのウクライナへの軍事侵略に強く抗議し、撤退を求めます。国際女性デーは世界の女性が「パンと権利と平和」のためいっせいにたちあがる日です。大会では特別決議を採択し、抗議行動を呼びかけます。

 今年の中央大会のメインスローガンは「かえるな憲法!核兵器禁止条約への参加を!いのち・くらし・雇用・営業対策を早急に!ひとりぼっちをなくそう!世界の女性と手をつなぎ、平和・ジェンダー平等へ!」です。

憲法生かせ

 憲法課題を一番に掲げたのは、総選挙後、改憲をめぐる動きが強まっているからです。

 「敵基地攻撃能力の保有」の検討や大軍拡と一体で9条改憲をねらう岸田政権・改憲勢力に対し、最優先で取り組むべきは改憲論議や軍事優先の政治ではなく、コロナ禍で国民の命とくらしを守ることをはじめ憲法を生かした政治だとアピールしたいと思います。

 安倍晋三元首相らが、ロシアによるウクライナへの軍事侵略という事態の中で、核兵器の共有や憲法9条改定に言及していることは許せません。

 コロナ禍が長期化するなか、女性の命とくらし、雇用の危機が増しています。年末年始に、東京・新宿にある大久保公園で開かれた「女性による女性のための相談会」には失業やパートナーからの暴力(DV)など400件近い相談が寄せられたと聞きました。

 コロナ対策やジェンダー政策でも、岸田政権は何一つ有効な手だてを取らず、多くの人が苦しみ続けています。命とくらし、雇用や営業を守れと求めるとともに、政治そのものを根本から変える必要があります。参院選へ向けて、市民と野党の共闘をさらに発展させることを重視します。

 3月8日が世界共通の行動日になったのは1917年で、今では国連が定める国際デーとなっています。日本で最初に国際女性デーの日に集会が開かれたのは1923年で、来年で100年です。

 今年の中央大会は、昨年に続きオンラインで開催し、同志社大学教授の岡野八代さんの講演や海外からのメッセージ、国内の取り組みなどを交流します。

広がる行動

 世界中で、ジェンダー視点でのコロナ対策や誰もが自分らしく生きられる社会を求める行動が大きく広がっています。

 日本では、性暴力に抗議するフラワーデモや選択的夫婦別姓を求めるアクション、痴漢被害をなくそうと訴える行動など多くの人が声をあげたことで、少しずつですが社会が動きはじめました。昨年の総選挙でも、初めてジェンダー平等が重要な争点になりました。

 婦団連も参加し、幅広い女性団体でつくる「女性差別撤廃条約実現アクション」の取り組みでは、日本政府に同条約選択議定書の早期批准を求める意見書採択が地方議会で相次いでいます。

 性暴力被害を告発したジャーナリストの伊藤詩織さんのたたかいに連帯し、性暴力根絶へ刑法改正を求める動きも広がっています。

 国際女性デーをきっかけに世界の女性たちと連帯し、ロシアの軍事侵略に強く抗議し、撤退を求め、平和的解決を求める声を大きくします。一日も早い平和・ジェンダー平等の実現へ政治を変えようとみんなで奮闘する決意を固める日にしたいと思います。

2022年国際女性デー中央大会

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生配信のQRコード

・3月8日(火)午後6時~7時半

・記念講演 同志社大学教授・岡野八代さん「ケアするのは誰か?ジェンダー平等社会の実現を」

・海外からのメッセージ/国内のとりくみ/アピール採択

・ユーチューブで生配信します。視聴は無料です。

問い合わせ先

 日本婦人団体連合会

 ☎03(3401)6147


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