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~12月のテレビラジオ面~

☆「ラジオはパーソナリティだ!」シンポ開く

☆第39回「地方の時代」映像祭が開催

☆思いのままに 津嘉山正種さん

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□「ラジオはパーソナリティだ!」シンポ開く(2日付)

 第67回民間放送全国大会の企画として開かれたシンポジウム。現役テレビ局員の佐久間宣行さん、大阪で中高生向けの音楽番組を担当している落合健太郎さん、ラジオに詳しいコラムニストのやきそばかおるさんの3氏をパネリストに語り合いました。(記事を読む

□第39回「地方の時代」映像祭が開催(16日付)

 テレビドキュメンタリー作品279点が寄せられ、1週間にわたり上映会やワークショップが開かれました。グランプリに山口朝日放送「海を洗う~果てしなき機雷戦」。審査員特別賞に大垣ケーブルテレビ「ふとうこうのじかん」が選ばれました。(記事を読む

□思いのままに 津嘉山正種さん(23日付)

 沖縄テレビ制作のドキュメンタリー「ちむりぐさ~菜の花の沖縄日記」でナレーションを務めました。沖縄県出身の津嘉山さんは「沖縄の体温を持っている人間が、うちなーぐち(沖縄の言葉)でナレーションをしなければ」と臨みました。(記事を読む

●在京テレビ局の女性 社員23%、役員5%(5日付)

 民放労連女性協議会が在京テレビ局の女性比率の調査結果を発表。女性は全社員の23%、役員の約5%。報道や制作部門のトップはゼロでした。26年前、同じ趣旨の調査に携わった小玉美意子武蔵大学名誉教授は「女性の進出が進まないことにがっかり」と話します。(記事を読む

◆ドラマで活躍・多彩な顔が登場 12月の「休憩室」(毎週日曜日掲載)

杉野遥亮さん(1日)「時代劇をもっと若い人に伝えたい」と山本周五郎ドラマ「さぶ」(NHKBSプレ)で栄二役に奮闘。口調や語尾など細かいところまで監督と詰めました。

黒木華さん(8日)〝下がり眉〟の澪を再び演じます(NHK「みをつくし料理帖スペシャル」)。料理が次々登場するドラマ。「みなさんに味や匂いまで伝わればいいな」。

鈴木京香さん(15日)「グランメゾン東京」(TBS系)で女性シェフ・早見倫子を演じています。「おとなの夢を追い求めて日夜がんばっています」と意気込みを語りました。

溝端淳平さん(22日)NHK新春時代劇「立花登青春手控えスペシャル」に主演。第3シリーズ終了以来「いつものキャストと再会できた。家族のような気持ち」と喜びました。

☆向井理さん(29日)時代劇の魅力は「自由度」と語ります。NHK時代劇「そろばん侍 風の市兵衛SP」では殺陣、衣装、小道具まで共演者、スタッフと知恵を出し合いました。

◆好評「試写室」 新ドラマ、ドキュメンタリーを紹介

 ジャーナリストや作家、ライター、詩人ら多彩な執筆陣が、新作ドラマやドキュメンタリーなどの話題作を取り上げ、見どころを伝えます。みなさんは今夜、どの番組を選びますか?

●石子順の「映画の窓」

 毎週金曜日付に掲載。評論家・石子順さんが、1週間分の映画(地上波、NHKBSプレミアム)を厳選して紹介します。

♪♪♪毎週月曜日付は「ゲツトク」です♪♪♪

  毎週月曜は1面を使った特集面をお届けします。通称「ゲツトク(月特)」。最新のテレビ・芸能情報から、話題の人へのインタビュー「思いのままに」「ラジオとともに」など内容も多彩。一流執筆陣による評論「波動」は放送界の「いま」を深く切り取ります。演出の巨匠・鶴橋康夫さんのコラム「ドラマの種」(随時掲載)が好評です。

◆「波動」執筆陣(50音順)◆

 碓井広義(上智大学教授)、河野慎二(ジャーナリスト)、桜宮淳一(在阪テレビ局報道記者)、隅井孝雄(ジャーナリスト)、利元克巳(広島マスコミ9条の会)

【反響続々! 月イチ連載に注目を】

◇石井彰の「テレビ考現学」(第1月曜日付「テレビラジオ特集面」で掲載)

  放送作家・石井彰さんによる辛口コラム。その名も「テレビ考現学」。放送業界では、いま一体何が起きているのか…。〝ご意見番〟的に語り尽くします。

◇やきそばかおるの「ラジオの歩き方」(第3月曜日付)

国内すべてのラジオ局を網羅する異色のライター・やきそばかおるさんが、各地で愛される注目番組をセレクトします。これを読めば、あなたもきっと〝ラジオの達人〟に!

◇「おすすめ民放BSシネマ」&「イマイのこれ観よっ」

「テレビラジオ」欄で、民放BS各局で放送予定の映画を選りすぐって毎月紹介します。NHK朝ドラの脚本など数々の作品を手掛けた〝映画通〟今井雅子さんが、作り手目線でその月に観るべき作品を熱く語る「イマイのこれ観よっ」もあわせて、どうぞ!
 

♪♪♪読者・視聴者の「声」で紙面をつくります♪♪♪

◇あなたも投稿してみませんか~「みんなのアンテナ」
「あのドラマは感動した!」「ちょっとこの番組はヘンじゃない」…。テレビ・ラジオ番組の感想を募集しています。また、放送問題への意見も大歓迎です。

「みんなのアンテナ」は200字程度の原稿にまとめ、①住所②氏名(紙上匿名可)③年齢④電話番号を記入のうえ、以下のあて先・アドレスに送付してください。掲載の場合は薄謝を進呈します。

【はがき・手紙の場合】
〒151-8675  東京都渋谷区代々木郵便局私書箱62号

   【FAXの場合
 03(3350)5298

 【Eメールの場合
 hensyukoe@jcp.or.jp

※いずれの場合も「みんなのアンテナ係」と明記してください。


◎「ラジオはパーソナリティだ!」/〝磨けば光る〟個性、全国に/都内でシンポ

 聴取率の低下による広告収入の低迷など厳しい経営状況が指摘されるラジオ業界。そんな中、ラジオの魅力を支えるパーソナリティーの存在に注目が集まります。日本民間放送連盟(民放連)はこのほど「ラジオはパーソナリティだ!」と題したシンポジウムを東京都内で開きました。(中野 侃)

 ラジオとパーソナリティーをテーマにしたこのシンポは、第67回民間放送全国大会の企画として行われました。
 パネリストは佐久間宣行さん(テレビ東京プロデューサー)、落合健太郎さん(FM802DJ)、やきそばかおるさん(コラムニスト)の3氏。司会はニッポン放送「あさぼらけ」などのパーソナリティーとして30年以上マイクの前に立ち続けてきた上柳昌彦アナウンサーが務めました。
 上柳アナウンサーが、感じるのはパーソナリティーになる道筋の多様化です。「昔はラジオ局をアナウンサーとして受けてそこからっていうのが多かったけど、いまはジャンルを問わず人気パーソナリティーが生まれる時代」と言います。

ローカルに注目

 その流れを感じさせるのが、佐久間さん。テレビ東京で人気のバラエティー番組を数々手がけてきましたが、今年の4月からニッポン放送「オールナイトニッポン0(ZERO)」のパーソナリティーに大抜てきされました。
 現役テレビ局員がオールナイトニッポンの冠のついたレギュラー番組を担当するのは史上初。「オファーが来たときは驚きました。でもラジオは子どもの頃から好きで、いろんなカルチャーや価値観を教えてもらった場なので感慨深いです」と喜びを語ります。
 インターネットラジオ「radiko(ラジコ)」で全国のラジオが聴けるようになり、ローカル局のパーソナリティーにも注目が集まります。
 全国のラジオに詳しいやきそばさんは、民放ラジオ局の中からおすすめのパーソナリティーと番組を紹介。昆虫DJと呼ばれる虫好きのパーソナリティーや、スナックを経営する姉妹によるトーク番組など個性的なものばかり。「番組がおもしろければ自分の住んでる地域の局じゃなくても聴く人がいる。ローカルでも全国からメールが届いたり、イベントに人が集まったりする現象が起きています。ローカル局はチャンスですよ」と呼びかけます。

若者たちの交流

 若者の心をつかむのもパーソナリティーの大きな課題です。
 大阪のラジオ局「FM802」で中高生向けの音楽番組「ROCK KIDS 802」を担当している落合さんは、リスナー同士の〝つながり〟を大切にします。「ラジオが好きな人たちは、同じラジオを聴いている仲間がたくさんいるわけじゃないと思うんです。だからこそ友達を見つけた時の喜びの濃度が濃い」と語ります。同番組では学生リスナー同士がつながるためのきっかけづくりとして企画を実施。リスナーの証しとして、ブルーのペンを胸ポケットにさして登校することを呼びかけました。「先生がたまたまブルーのペンをさしていたら『先生も聴いてるの!』って聞きに行く子がいたり、今の子たちもほんとうに純粋なんですよ」
 魅力的なパーソナリティーの発掘、育成をラジオ局はどのように進めればいいのか。
 やきそばさんがポイントとして挙げたのは「いい意味での狂気」です。変わった趣味や、人より突き抜けた性格などある種、狂気的なものはリスナーをひきつける要素の一つになり、磨けば強い武器になると言います。「もったいないのは局内の人がパーソナリティーの魅力に気づいていないことがある。少しでも『おもしろいかも』と思うところがあればそこを伸ばしたほうがいい。磨けば光るパーソナリティーは全国にいます」
(12月2日付)


◎第39回「地方の時代」映像祭/グランプリ「海を洗う~果てしなき機雷戦」山口朝日放送/積み重ねた証言と資料に説得力

 第39回を迎える「地方の時代」映像祭が、このほど大阪府吹田市で開かれました。地方の視点から日本社会全体を問うテレビドキュメンタリー作品279点が寄せられました。優秀賞やグランプリ作品の選定、贈賞のほか、1週間にわたり作品上映会やワークショップが開かれました。(田村三香子)

グランプリ「海を洗う~果てしなき機雷戦」山口朝日放送/積み重ねた証言と資料に説得力/じわじわ広がる海外派兵の解釈
 グランプリは、山口朝日放送(山口市)の「海を洗う~果てしなき機雷戦」です。近年でも数年に1回は関門海峡で太平洋戦争当時の機雷が見つかり除去(掃海)されることがあります。「掃海」を「海を洗う」と読みかえた番組は、朝鮮戦争中の掃海作業で弟を亡くした高齢の男性の証言を軸に、掃海に当たった元自衛官たちの言葉を積み重ねます。証言と絡み合うのが克明な資料や写真。これらによって自衛隊の海外派兵が「掃海」をキーワードに、じわじわと解釈を押し広げてきたことが説得力をもって示されます。
 高橋賢ディレクターは、「山口では当たり前と思っているニュースでも、全国の方にとっては新鮮に映るのだということを学ばせてもらいました。戦後74年たって、新しい証言がとりにくくなっています。今回の賞をいただき、このような取材活動はこれからも続けていかなくてはならないと思いました」。

審査員特別賞「ふとうこうのじかん」/生徒に対する熱いまなざし

 審査員特別賞に、大垣ケーブルテレビ(岐阜県・大垣市)の「ふとうこうのじかん」が選ばれました。
 岐阜県西部にある不登校の子どもたちを受け入れる学校でテレビカメラが日常生活を追います。朝起きられず遅刻しがちだった子が、高校受験を目前に自ら「これではいけない」と決心し、教師たちが驚く変化を見せます。担任の若い教師は前任校で挫折した過去がありました。やがて迎えた卒業式。「不登校」を経て立ち上がった卒業生の歌の歌詞が胸に迫ります。
 和田省一審査委員長は贈賞の言葉をのべながら番組を思い出して涙ぐみます。「制作者の生徒に対する熱いまなざしに胸を打つものがありました」。番組を取材し構成した大塚英司さんも賞状を手に涙をこらえました。
 「目の前で自分の作品を見て泣く人がいることに、うれしくて。(会社の)みんなで制作力を上げていこうとしている中で賞をいただきました。『地方の時代』映像祭が好きで、毎年作品を見にきています。学ばせていただいた場で素晴らしい賞をいただき、ありがとうございます」
(12月16日付)


◎思いのままに/「ちむぐりさ~菜の花の沖縄日記」ナレーション  津嘉山正種さん/〝わらびんちゃー、ごめんね〟/やりきれなさ胸に語る

 石川県出身の坂本菜の花さんが高校時代を過ごした沖縄での体験をつづったドキュメンタリー「ちむぐりさ~菜の花の沖縄日記」。来年、同名映画に生まれ変わって公開されます。〝おじい〟さながらに菜の花さんを見守るナレーションは、俳優・津嘉山正種さんが担当しました。沖縄県出身の津嘉山さんは、どんな思いで作品作りに参加したのでしょうか。(田村三香子)

 ちむ(肝)ぐりさ。あなたが悲しいと私も悲しい―そんな気持ちを表す、うちなーぐち(沖縄の言葉)です。誰かの痛みに心を痛める、それがこのドキュメンタリーの主人公・菜の花さんのあり方。映画は、15歳から3年間のテレビ取材に加え、ことし20歳までをつづります。

涙にすべてが

 高江のヘリパッドや辺野古の基地の建設予定地。米軍ヘリが炎上して焼かれた牧草地。辺野古新基地反対の県民集会。菜の花さんはさまざまな現場へ赴き、自分の目で見て人々の話を聞きました。
 ある日の辺野古。基地建設に賛成ではないけれども「基地を認めて条件闘争をするさ。何もないと生きていけないから」という海人(うみんちゅ)の言葉に、菜の花さんは涙でほほをぬらします。
 津嘉山さんは感じました。「その涙の中に、いまの沖縄のすべてが含まれている。ヤマトンチュ(本土の人間)として何かしたい。でも、その方法がわからない。複雑な思いが錯綜(さくそう)したでしょう」
 そして、思います。「沖縄の体温を持っている人間が、うちなーぐちでナレーションをしなければ」。その気持ちを同じくしていた平良いずみ監督は「津嘉山さんが作品に命を吹き込んでくれた」と称賛します。
 子どもたちの頭の上に、米軍のヘリから部品や窓が落ち、「命の問題だから」と母親らが12万もの署名を集めて行政と交渉しても、役人は居眠りする、沖縄の実情。そのくだりに、津嘉山さんの発案で「わじわじするね(怒りがわくね)。わらびんちゃー(子どもたち)、ごめんね」という言葉が加わりました。
 「いたたまれない。やりきれない。この現状を子どもたちに手渡さねばならない沖縄出身のおとなとして、〝ごめんね〟としか言葉がなかったのです」
 基地反対の県民の意思が幾度示されても、日本政府が意に介さない現実。「〝本土並み、核抜き〟という触れ込みで復帰しました。でも、本土並みでもないし、核もある。沖縄は植民地なんですか」

自分の根っこ

 津嘉山さんは1944年、那覇生まれ。島全体が戦場になった45年には、母の背で逃げ惑いました。小さいころ、母から何度も聞かされました。「おまえは泣かなかったから生き延びたんだよ」―。
 20歳で俳優になろうと東京へ。長年、故郷のなまりをなくそうと懸命に努めました。転機は50歳を過ぎて訪れます。東京弁とうちなーぐち、ともに自在に操れるようになったころです。「やっぱり、自分の根っこは沖縄にある」。強く思いました。
 その心を持って臨んだこの作品。終わりに、菜の花さんが語ります。「失敗しても、思い通りにならなくても、理不尽だと思っても、明日を迎える」と。津嘉山さんの包み込むような声が受け止めます。「ああ、おじいも、いいこと教わったなあ。まきてーならんどー(負けてはいけない)」

 「ちむぐりさ~菜の花の沖縄日記」 沖縄テレビ制作のドキュメンタリー。2018年、第38回「地方の時代」映像祭グランプリ、民放連賞報道番組部門優秀賞を受賞。47分のテレビ版を106分の映画版に再編集。20年2月1日、沖縄・桜坂劇場で先行上映し、4月以降、東京・ポレポレ東中野ほか各地で順次公開。

 つかやま・まさね 1944年、那覇市生まれ。65年、劇団青年座に入団。舞台「朝食まで居たら?」「黄昏」、ドラマ「同期のサクラ」(日本系)、映画「男はつらいよ」シリーズほか作品多数。ドキュメンタリードラマ「カメジロー―沖縄の青春」(98年)に、瀬長亀次郎と反戦地主の二役で出演。
(12月23日付)


◎在京テレビ局の女性、社員23%、役員5%/報道や制作トップゼロ/民放労連女性協議会調べ

 日本民間放送労働組合連合会(民放労連)女性協議会は、このほど、在京テレビ局の女性比率の調査結果を発表しました。女性は全社員の約23%、役員の約5%でしたが、報道や制作部門のトップはゼロでした。
 調査したのは、在京テレビ局の社員、役員、局長相当管理職の女性比率と、報道部門、制作部門、情報制作部門の社員および最高責任者の女性比率。民放局は、各社労組が2018年10月~19年4月に調査したデータを分析、NHKは19年度発表のデータを使用しました。
 これによると、社員はフジテレビ24・7%、テレビ東京24・5%、NHK18・6%などで、平均22・6%でした。役員は、東京MXが14・3%、NHK8・3%、テレビ東京6・3%などで、日本テレビ、テレビ朝日、フジテレビは0%で、平均は4・7%でした。局長は、東京MXが30・0%、フジテレビ7・1%などで、テレビ朝日は0%で、平均は8・3%。

26年前から変わらない/小玉美意子武蔵大学名誉教授

 日本中に多くの番組を提供している東京の局で、26年前に同じ趣旨の調査に携わったが、女性の進出が遅々として進まないことにがっかり。中でも意思決定に関わる地位の女性割合の低さが顕著だ。
 NHKと民放を合わせても、番組制作について実質的な力を持つ報道・制作・情報制作部門の局長に女性はいない。日本女性の地位が低い一原因は、メディアと政治の中に女性が少ないので、そこで描かれる内容が「女性が充実して生きる社会」と反対の方を向いているのに、気づかないからではないか。
(12月5日付)

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