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☆市原隼人さん登場! 俳優として歩んだ20年目の新境地

☆戦争が奪った子どもたちの「心」~民教協スペシャル作品

☆1月期ドラマの見どころは? 担当記者座談会

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□市原隼人さん登場! 俳優として歩んだ20年目の新境地(18日付)

NHKプレミアムのスペシャルドラマ「捨て猫に拾われた男」(2月23日放送)で、役者としての新たな境地を開きました。拾った猫を世話するうちにナイーブな心が変化する主人公を好演。「人に優しくできないってヤダな」と次世代への思いを語ります。(記事を読む

□戦争が奪った子どもたちの「心」~民教協スペシャル作品(4日付)

 戦前、子どもたちにありのままの生活を見詰めさせた教師たちが治安維持法で弾圧されました。一体、なぜ? 山形放送制作の「民教協スペシャル 想画と綴り方~戦争が奪った子どもたちの〝心〟」は、元児童の証言から軍国教育の実相に迫ります。(記事を読む

□1月期・民放連ドラの見どころは? 担当記者座談会(11日付)

 1月期民放連続ドラマの「みどころ」を担当記者が話し合いました。「家売るオンナの逆襲」「ハケン占い師アタル」「3年A組」などに高評価。一方、テーマに「パワハラ・セクハラ」「LGBT」といった社会問題が目に付くのも世相の表れですが…。(記事を読む

●憲法が広告に殺される~元博報堂・本間龍さんが語るメディアコントロール(13日付)

 改憲の国民投票が強行されたらどうなるのか? 神戸市で開かれた博報堂元社員・本間龍さんの講演を紹介します。運動期間に広告規制がないため、改憲派の圧倒的な資金力と「電通」のメディア戦略で、「国民の意思決定に重大な影響を与える」と警鐘を鳴らします。(紙面を見る

●一挙紹介~NHK東日本大震災8年関連番組

▽「NHKスペシャル」5番組(25日付)
 巨大津波の分析や被災地の現状、原発廃炉作業の課題を明らかにする、5本の「Nスぺ」を取り上げます。(記事を読む

▽被災地見つめ復興を応援(27日付)
 総合テレビ、Eテレ、BS、ラジオ第1で放送される「3・11」関連番組を掲載。「ETV特集」は3月2日、9日の2週連続で原発事故の教訓に迫ります。(記事を読む

●ドラマで活躍・多彩な顔が登場 2月の「休憩室」(毎週日曜日掲載)

 ☆山口紗弥加さん(3日) 連続ドラマの主演が続きます。フジ系「絶対正義」でも、容赦なく他人の誤りを正すヒロインを熱演。「私にとって正義とは誠実であることです」

 ☆一ノ瀬颯さん(10日) あこがれの「レッド」で俳優デビュー。朝日系「騎士竜戦隊リュソウジャー」(3月17日から)で、子どもたちに勇気と元気を与えます。

 ☆三宅民夫さん(17日) 4月1日からNHKラジオ第1で「三宅民夫のマイあさ!」を担当します。ラジオを元気にすることが「アナウンサー最後の仕事」だとか。

 ☆秋元杏月さん(24日) 60年の歴史を誇るNHK「おかあさんといっしょ」で、4月から「初代・体操のお姉さん」に挑戦。「キラキラしたものを届けたい」と張り切ります。
 

●好評「試写室」 新ドラマ、話題のドキュメンタリーを紹介

 ジャーナリストや作家、ライター、詩人ら多彩な執筆陣が、新作ドラマやドキュメンタリーなどの話題作を取り上げ、見どころを伝えます。みなさんは今夜、どの番組を選びますか?

●石子順の「映画の窓」

 毎週金曜日付に掲載。評論家・石子順さんが、1週間分の映画(地上波、NHKBSプレミアム)を厳選。その見どころを〝直球解説〟で届けます。

♪♪♪毎週月曜日付は「ゲツトク」です♪♪♪

  毎週月曜は1面を使った特集面をお届けします。通称「ゲツトク(月特)」。最新のテレビ・芸能情報から、話題の人へのインタビュー「思いのままに」「ラジオとともに」など内容も多彩。一流執筆陣による評論「波動」は放送界の「いま」を深く切り取ります。演出の巨匠・鶴橋康夫さんのコラム「ドラマの種」(随時掲載)が好評です。

◆「波動」執筆陣(50音順)◆

 碓井広義(上智大学教授)、河野慎二(ジャーナリスト)、桜宮淳一(在阪テレビ局報道記者)、隅井孝雄(ジャーナリスト)、利元克巳(広島マスコミ9条の会)

【反響続々! 月イチ連載に注目を】

◇石井彰の「テレビ考現学」(第1月曜日付「テレビラジオ特集面」で掲載)

放送作家・石井彰さんによる新連載が11月からスタートしました。その名も「テレビ考現学」。テレビ界の最新事情や番組評を〝ご意見番〟的に語り尽くします。(紙面を見る

◇武田砂鉄の「いかがなものか」(第3月曜日付)

 テレビを見ていて感じるモヤモヤの正体って何? 新著『日本の気配』が話題となっている気鋭のライター・武田砂鉄さんが、芸能から政治までズバッと切り込みます。

◇やきそばかおるの「ラジオの歩き方」(第4月曜日付)

国内すべてのラジオ局を網羅する異色のライター・やきそばかおるさんが、各地で愛される注目番組をセレクトします。これを読めば、あなたもきっと〝ラジオの達人〟に!

◇「おすすめ民放BSシネマ」&「イマイのこれ観よっ」

月末の14面「テレビラジオ」コーナーで、民放BS各局で放送予定の映画を選りすぐって毎月紹介します。NHK朝ドラの脚本など数々の作品を手掛けた〝映画通〟今井雅子さんが、作り手目線でその月に観るべき作品を熱く語る「イマイのこれ観よっ」もあわせて、どうぞ!

♪♪♪読者・視聴者の「声」で紙面をつくります♪♪♪

◇あなたも投稿してみませんか~「みんなのアンテナ」
「あのドラマは感動した!」「ちょっとこの番組はヘンじゃない」…。テレビ・ラジオ番組の感想を募集しています。また、放送問題への意見も大歓迎です。

「みんなのアンテナ」は200字程度の原稿にまとめ、①住所②氏名(紙上匿名可)③年齢④電話番号を記入のうえ、以下のあて先・アドレスに送付してください。掲載の場合は薄謝を進呈します。

【はがき・手紙の場合】
〒151-8675  東京都渋谷区代々木郵便局私書箱62号

   【FAXの場合
 03(3350)5298

 【Eメールの場合
 hensyukoe@jcp.or.jp

※いずれの場合も「みんなのアンテナ係」と明記してください。


◎思いのままに/「捨て猫に拾われた男」主演市原隼人さん/優しくできないってヤダ

 「今までにない表情を撮られてしまいました」と照れ笑い。スペシャルドラマ「捨て猫に拾われた男」(23日 BSプレ 後8・0)で、ナイーブな「僕」を演じます。俳優として歩んで20年、新境地と言える役と作品への思いを聞きました。(小川浩)

 出版社の会社員「僕」(市原隼人)は、なぜか会社に行けなくなり、公園のベンチでボンヤリ。偶然、翌日施設に入るという老人(ミッキー・カーチス)から黒猫のエサやりを気がついたら託されていました。それが猫の大吉との出会い。猫好きの「妻さま」(中村ゆり)に支えられながら、大吉の世話に奮闘し、猫と暮らしていくうちに妻や社会との関係が少しずつ変化していく〝僕〟のドラマです。

感情溶け込ませ

 「セリフをしっかりしゃべろうとか、何かをしっかり見せようとかではなく、それらを緩くして、猫のいる穏やかな空気感の中に感情を溶け込ませることが一番だと思いました。新鮮な経験でしたけど、慣れないから、恥ずかしかったんです。この作品は愛くるしい大吉を中心に回っていたので、そのおかげです。大吉と離れることが惜しくなりました」
 中村ゆりさんは「市原さんの父性みたいなもの、温かさを猫が引き出した」と会見で紹介しました。
 作品に込められているメッセージは―。
 「誰にも心が疲れて学校とか、会社に行きたくない時があると思うので、この作品は、今の社会に必要な柔らかい作品だと思っています。本当にどうしようもなく涙が出てきてしまう時とか、自分は孤独なんだとか、どうしていいかわからないとか、そういう方に、エールが込められていますし、人のこっけいな部分があって楽しめると思います」
 10代からおとなの世界で仕事してきた経験から、にじむ思いもあります。
 「次の時代を作っていく子どもたちのためにも、人に優しくできないってヤダなあ。社会の中で、休むという選択肢があるっていいことだと思うんです」
 11歳でスカウトされ、芸能界へ。13歳の時に主演した岩井俊二監督の映画「リリイ・シュシュのすべて」(2001年公開)で、岩井監督の演出方法に影響されたと言います。
 「岩井さんは、人の行く方向にレールを作ってくれたんです。まだ、はっきりわかっていませんが、演じることを楽しむ。それを感じることができたと思います」

肩肘を張らずに

 ドラマ「ROOKIES(ルーキーズ)」(08年)で熱量のある役を務め、「カラマーゾフの兄弟」(13年)で食事制限をして体を絞り難役を好演するなど、リアルさを追求して幅のある演技力を見せています。ドラマ「明日の君がもっと好き」(18年)では、おとなの恋愛ドラマを見事に演じました。
 「自分が出ている作品を見て、ファンの方から『元気が出ました』など声をかけてくださいます。演じることによっていろいろなことを学ばせていただいています」
 6日に32歳になったばかりです。
 「やらされているのではなく、肩肘張らずに感じたありのままで現場にいられることが、役者としては、すてきなことなんじゃないかなあと思います」

 いちはら・はやと 1987年、横浜市出身。手塚治虫原作の時代劇「陽だまりの樹」、大河ドラマ「おんな城主 直虎」、映画「ROOKIES―卒業―」などで活躍。
(2月18日付)


◎想画/残された貴重な記録/自主性の教育、特高が危険視/民教協スペシャル

 戦前、子どもたちにありのままの生活を見詰めさせた教師が、治安維持法違反で検挙されました。なぜなのか。9日(土)と11日(月)に全国33局で放送される「第33回民教協スペシャル 想画と綴(つづ)り方~戦争が奪った子どもたちの〝心〟」は、国に振り回される教育の誤りを示し、自由に表現する喜びを伝えます。ナレーターは女優の余貴美子。山形放送制作。(和田肇)

 昭和初期の児童が自分たちの農村のありのままを描いた「想画」と呼ばれる生活画925点と、暮らしぶりを作文にした「綴り方」の文集16冊が、山形県東根市の長瀞(ながとろ)小学校に保存されています。

困難のもとは

 当時は凶作と世界恐慌で農村が疲弊し、娘の身売りが相次ぎました。子どもたちは、昼も夜も働く家族の姿や友達との水遊びの楽しさを生き生きと描き、姉を売られた悔しさを綴りました。
 この授業を提案した教師の一人が国分一太郎です。綴り方で国分は、自分の言葉で表現すること、身売りの悔しさや悲しさ、困難のもとは何かと考えることを求めました。
 番組では、90歳を超えた当時の教え子を訪ねました。「想画」が楽しみだったと楽しそうに語る様子に、子どもを主体とした授業の大切さが伝わります。

治維法で検挙

 1937年、盧溝橋事件を皮切りに日中戦争が始まります。社会進歩や反戦の運動を弾圧した治安維持法(25年制定)は適用範囲を拡大し、宗教団体や学術研究会も対象にしました。綴り方教育を実践していた東北や北海道の教師たちも、次々検挙されました。
 特別高等警察(特高)の取り調べマニュアルが登場します。特高は子どもが生活を見詰めることで自分たちの貧しさを認知すれば、国の方針の間違いを理解する種火になる、という理屈で綴り方教育を危険視しました。長瀞小も、軍国教育に覆われていきました。
 理不尽な理由でつぶされた想画と綴り方。一方で戦後、綴り方教育は広く実践されていきました。授業で作文に取り組みづらいといわれる昨今、長瀞小の卒業生らによって想画と綴り方の画文集制作が始まっています。
 伊藤清隆プロデューサーは「『想画』の存在は十数年前から知っていました。一人の先生が貴重な記録だからと残していたそうです。今回、画文集作りの動きがあり、民教協スペシャルにふさわしいと思いました」と制作の動機を説明しました。

民教協スペシャル
 民間放送教育協会(民教協、33テレビ1ラジオ局で構成)加盟のテレビ局の制作者が年1回提出した企画を審査員が審査し、最優秀企画賞に選ばれた作品を制作、放送します。1986年に始まり33回目。

放送日と時間
 9日(土)
 秋田放送、山梨放送、テレビ朝日、四国放送、高知放送(前10・30)▽静岡放送(後4・0)
 11日(月)
 山口放送(前9・30)▽福井放送、長崎放送、宮崎放送(前9・55)▽HBCテレビ、山形放送、東北放送、新潟放送、信越放送、メ~テレ、ABCテレビ、西日本放送(前10・25)▽青森放送、北日本放送、日本海テレビ、山陰放送、南海放送(前10・30)▽中国放送、RKB毎日放送(後1・55)▽北陸放送(後2・48)▽IBC岩手放送、大分放送、熊本放送、南日本放送、琉球放送(後2・50)▽福島テレビ(後2・55)▽沖縄テレビ放送(後3・55)
( 2月4日付)


◎1月期ドラマ中盤・記者座談会/強烈個性の主人公/俳優の熱演に脱帽/社会問題を題材歓迎だが、単なるネタなら残念

 中盤を迎えた1月期ドラマの見どころを、担当記者が話し合いました。

 A 今期も、強烈な個性を押し出す主人公が躍動している。
 B その筆頭は「家売るオンナの逆襲」(日本系)の北川景子だろう。仕事をサボる部下を「GO!」と叱責する爽快感は、第2シーズンでも健在だ。目を開きっぱなしにした熱演には脱帽!
 C 「シリーズもの」にありがちなマンネリ感を、新キャラ・留守堂(松田翔太)をライバルに据えることで緊張感に変えたね。「ネットカフェ難民」「共依存」など顧客が抱える難問を、〝家を買う〟人生の一大イベントに落とし込んでいく流れは、毎回感心するよ。
 A 「ハケン占い師アタル」(朝日系)のヒロイン・杉咲花は新たな発見だ。通勤時の丸いサングラス姿、「喜んで!」と仕事をこなす笑顔、ラストは上から目線で悩める同僚を一喝…。めりはりの利いた演技が独特の世界観を醸し出している。
 C 遊川和彦の脚本がさえている。最近、ドラマのテーマとして流行している「働き方改革」や「生きづらさ」に、斜めから容赦なく切り込んだ。アタルの占いで再生した同僚たちが職場をどう変えるのか見届けたい。

組み合わせピタリ

 B 引き付ける魅力でいえば「3年A組 今から皆さんは、人質です」(日本系)だ。女子生徒の「自殺」の真相を突き止めるべく、担任が生徒を人質に10日間の「授業」を始める意外性と、菅田将暉演じる教師の叫びは心を揺さぶられた。
 C 教師が生徒を殺害する場面が続いて、正直、3話まではしんどかった。だけど、その伏線が回収されたことで、裏切りやいじめと向き合い始めた生徒たちの成長を応援したくなったよ。
 A 全員一致で推したのが「メゾン・ド・ポリス」(TBS系)だね。正義感に燃える新米刑事(高畑充希)と、シェアハウスに集う〝くせ者〟退職警察官の組み合わせが見事にハマった。
 B 何しろ西島秀俊を筆頭に、近藤正臣、小日向文世、角野卓造、野口五郎と脇役の顔ぶれは強烈だ。腕に覚えがあれば定年後もバリバリ活躍できるという、おじさん世代への応援歌にもなっているのでは?
 C 「老害」「邪魔者」という周囲の目線に抗(あらが)いながらも現実を受け入れ、新米刑事に未来を託す姿は共感できる。こんな面倒くさいおじさんたちに振り回されても動じない、高畑の演技力は抜群だ。
 A 今期は「弁護士もの」が3本に増え、話題になったけど。
 B 常盤貴子が久しぶりに連ドラ主演を務める「グッドワイフ」(TBS系)がお気に入りだ。「アンナチュラル」の演出で高い評価を受けた塚原あゆ子が、複雑に絡む人間関係や事件をテンポよく整理して「おとなのドラマ」に仕上げている。
 A 「イノセンス 冤罪弁護士」(日本系)は、NHKのドキュメンタリー番組で話題となった今村核弁護士がモデルとあって期待したが、人物や刑事事件の掘り下げが浅くて少々がっかり。

そのキャラ必要?

 B 「スキャンダル専門弁護士 QUEEN」(フジ系)は、慌ただしい印象が避けられない。登場人物が早口でしゃべりまくり、CMごとに場面をコロコロと展開させるドラマが増えている。
 C 同感だ。無意味なパートナーとか大げさに騒ぐ上司とか、「その存在って必要なの?」といつも思う。「トレース 科捜研の男」(フジ系)も、始終怒鳴りまくる鬼刑事が、味わい深いドラマの価値を下げている。
 B 「パワハラ・セクハラ」「LGBT」「格差」などのテーマが目につくのも世相の表れ。まっすぐ向き合うなら大歓迎だけど、単なるネタとして誤解と偏見を広げていないか、要注意だ。
 A 深夜枠だけど、「フルーツ宅配便」(東京系)や、「さくらの親子丼2」(フジ系=1月で終了)は、一つのテーマをきっちり掘り下げた秀作。ドラマの可能性は、まだまだ尽きないよ。
(2月11日付)


◎東日本大震災8年、Nスぺ5番組/津波を分析 生活再建へ 廃炉の現状

 東日本大震災から8年となる3月、「NHKスペシャル」では、多くの命を奪った巨大津波の分析や被災地の現状、原発廃炉作業の課題などを明らかにする5番組を放送します。
                              ◇

■「〝黒い津波〟~知られざる実像」3日(日)後9・0
 透明だった津波は、陸地に到達するとわずか5分で真っ黒な〝黒い波〟に変わりました。入り組んだ湾の奥に勢いが集中し、宮城県気仙沼市では7㍍も海底の土砂をえぐり取っていたのです。
 海水のみに比べて黒い波は強い破壊力を持ち、人々の命を奪いました。9割が溺死とされてきた死因は、砂による窒息やがれきによる圧迫死などもあったのではないかと、再調査が進んでいます。

■「崖っぷちでもがんばっぺ~旅館おかみと〝魚の町〟の社長の奮闘記」 9日(土)後9・0
 被災した会社が復興支援策で国から借りた億単位の借金の返済猶予期限が迫り、社長たちが苦闘しています。岩手県釜石市の旅館のおかみ、岩崎昭子さん(62)もその一人。3億円の補助金で再建を果たしましたが、客足が遠のきはじめ、猶予されていた返済が始まろうとしています。従業員と意見が分かれる中、おかみは地域の宿にこだわります。
 ほかに、不漁のため仕入れる魚の値段が10倍になり、生産するほど赤字が膨らむ水産加工会社の打開策を追います。

■「終(つい)の住みかと言うけれど…~住宅再建の裏側で追い込まれる被災者」10日(日)後9・0
 被災地ではほぼすべての災害公営住宅が完成しています。しかし度重なる転居で人々のつながりは分断。支援打ち切りも相次ぎ、高齢者の孤立化や孤独死の問題が表れています。さらに、震災で壊れたままの自宅に住み続ける「在宅被災者」が多数いることが判明。〝住まいがある〟と支援制度の枠組みから外されていたのです。
 一方、福島では避難者の帰還政策が進められています。変わり果てた故郷の姿に被災者は「第二の喪失」とも呼ばれる心のダメージを受けていました。

■「拝啓 二十歳の自分へ~〝震災タイムカプセル〟8年目の旅立ち」11日(月)後8・0
 1月、岩手県山田町で震災直後に埋められたタイムカプセルが掘り起こされました。8年前、大沢小学校を卒業したばかりの6年生29人が「二十歳の自分へ」と題した手紙をカプセルに入れたのです。
 多感な10代を厳しい環境で生きてきた若者たちは、震災直後の自らのメッセージをどう受け止め、次の一歩を踏み出すのか―。

■「廃炉への道2019 核燃料デブリ 取り出しへの壁」16日(土)後9・0
 メルトダウンした三つの原子炉の廃炉作業を記録するシリーズ。
 廃炉最大の壁である「核燃料デブリ」に初めて直接触れる調査が行われました。東京電力や技術者を取材し、「デブリの正体は何か」「何が取り出しの壁なのか」に迫ります。
 「使用済み核燃料」の取り出し作業にも密着。強い放射線エリアではロボットによる調査が続く一方、帰還した地元住民は事故を想定した避難訓練を続けています。30~40年で廃炉との目標は可能なのでしょうか。
(2月25日付)

◎NHK 東日本大震災8年関連番組/被災地見つめ復興応援

 3月11日で東日本大震災から8年になります。NHKは3月、視聴者とともに震災を見詰め直し、被災地を応援するさまざまな番組を展開します。

被災地から中継

 特集「明日へ つなげよう~震災から8年」 10日(NHKテレビ=前7・45、10・05、後1・30)岩手、宮城、福島3県を中継でつなぎ、復興の現状や新たな一歩を踏み出す人々の思いを紹介します。第2部では、大阪北部地震や西日本豪雨の被災地とも結び、東北の経験や教訓がどう生かされているのか、命を守るために私たちにできることは何かを考えます。司会は、サンドウィッチマン。

星空に思い託し

 「あの日の星空~3・11の星空が教えてくれたこと」 11日(NHKテレビ=後10・25)震災が起きた日、広範囲で大停電に陥った東北沿岸部では、夜空にまばゆいばかりの星が広がっていたといいます。仙台市天文台はその星空をプラネタリウムで再現し、被災者が星空に託した思いを朗読する「星空とともに」を制作しました。震災と向き合い、生きる意味を考えます。

犠牲ペット絵に

 BS1スペシャル「震災・ペットと飼い主の物語~似顔絵がつなぐ心」 9日(NHKBS1=後10・0)震災で犠牲になったペットの似顔絵を描いた展覧会が今も続いています。原画は飼い主に渡され、心の支えになっていきました。小さな展覧会から〝人と動物の命のつながり〟を描きます。

被災地再会の旅

 「バスで!列車で!アッキーがゆく〝復興の地〟SP 2019」 9日(NHKプレ=後6・0)「あさイチ」のリポーター〝アッキー〟こと篠山輝信が被災地を訪ねます。アッキーが会いたい〝あの人〟は今どうしているのでしょう。

高校生番組作り

 「高校生は東日本大震災とどのように向き合ってきたか~高校放送部制作の番組を紡ぐ」 10日(NHKラジオ第1=前10・05)東北各県の高校放送部の生徒たちは、「番組制作」を通じて震災を伝えようとしてきました。「高校生が震災と向き合った証し」である各校制作の番組の紹介や、生徒同士の話し合いから高校生が震災とどう向き合い、どう伝えようとしているのか考えます。
 ほかに「クローズアップ現代+」(7、11日、後10・0)の特集企画などもあります。

原発事故の教訓に迫る

 ETV特集「原発事故 命を脅かした心の傷」 2日(NHKEテレ=後11・0)原発事故による「ふるさとの喪失」が福島の人々の心をむしばみ、命を脅かしています。現場の医師たちと症例を検証し、事故の教訓を明らかにします。
 ETV特集「決断と責任 医師たちの原発事故」 9日(NHKEテレ=後11・0)福島第1原発の事故直後、被ばく医療を専門とする広島・長崎の医師が福島に入りました。関係者から入手した数千の写真と映像から当時の医療現場の実態に迫ります。
(2月27日付)

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