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たび・つり

多彩に旅案内

4月。東京都足立区・松尾芭蕉が「奥の細道」へ出発した地。ツルシのぶらり探訪は東京都葛飾区。和歌山県白浜町


好評です毎週水曜日の「つり」

4月は、静岡・天竜川のヤマトイワナ、福井・高浜のヤリイカ、和歌山・串本町のグレ、和歌山・加太のタイを予定


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三段壁

<4月 たび/和歌山 白浜町/熊野水軍の洞窟へ パンダのまちを満喫(記事を読む)>

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  4月の旅から紹介です。4日付は東京都足立区を歩きました。松尾芭蕉が「奥の細道」の旅へと出発した地、北千住を散策しました。
 11日付のツルシのぶらり探訪は東京都葛飾区です。戦前、民主的医療の先駆けである無産者医療に尽くした医師・中島辰猪ゆかりの地を訪ねました。
18日付は和歌山県白浜町を旅しました。熊野水軍の隠れ洞窟と伝わる三段壁洞窟や、千畳敷などの海辺の絶景を満喫。パンダで知られるアドベンチャーワールドなどを巡りました。

<3月 たび/静岡・三島市/天空の橋から絶景/心癒やす小川と溶岩(記事を読む)>


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 釣りが大好きな赤旗応援団による釣行記を、日刊紙の水曜付と、日曜版に月1回掲載します。日刊紙では4月は静岡・天竜川のヤマトイワナ、福井・高浜のヤリイカ、和歌山・串本町のグレ、和歌山・加太のタイを予定しております。
   日曜版では、イラスト付きエッセイ「森越ハムの全力ゆる釣り日記」(毎月第4週)が好評連載中です。

<3月 つり マダイ 千葉 九十九里/20尾狙うも釣果惨たん 温泉入り気分転換(記事を読む)>
  

<2月 つり ブリ 神奈川 茅ケ崎沖/大物を狙い泳がせ選択 6.3キロ 途中抵抗強く(記事を読む)>

釣りたよりは「赤旗」日刊紙の地方版に掲載しています。


◎たび/和歌山 白浜町/熊野水軍の洞窟へ パンダのまちを満喫

旅MAP.jpg 和歌山県白浜町は県南部に位置し、温泉や絶景、そしてパンダのまちとして知られる観光地です。白浜温泉は日本書紀にも登場し、有馬・道後温泉に並ぶ日本三古湯の一つといわれます。泉質も豊富で外湯巡りや足湯巡りも楽しめそう。カメラマン兼運転手の息子を同行し出発です。 まずは絶景で有名な千畳敷と三段壁に行くことにしました。千畳敷や三段壁は、約1500万~1800万年前に隆起した浅い海の底が、浸食を受けてできた景勝地です。
 千畳敷は太平洋を背景に広がる岩畳。白い岩肌に立つと、まるで別の惑星にきたように思えます。三段壁は千畳敷とは異なり、縦方向の割れ目が特徴の断崖です。高さ50メートル、長さ2キロに達する海岸段丘で、目の前の風景に自然のスケールの大きさを感じます。
 三段壁には、平安時代に熊野水軍の船の隠し場所だったといわれる洞窟もあります。熊野水軍は源平合戦で源氏に味方し、大いに活躍したと伝わります。エレベーターで地底36メートルへと降り、探索を楽しむことができます。
 洞窟内には、史料から再現された熊野水軍の番所小屋や、パワースポットとして知られる牟婁大辯才天(むろだいべんざいてん)などがあります。洞窟内展望台からの眺めや、洞窟内に流れ込み飛び散る波の迫力には圧倒されます。
 白浜の名前の由来となった白良浜(しららはま)海岸には、万葉の昔から残る古湯「崎の湯」があります。島の真ん中に丸い海食洞が開いた円月島(高嶋)などを眺めてから、宿に向かいます。
 宿泊はもちろん白浜温泉。ゆっくり温泉につかったあとの食事は、幻の魚といわれるクエ鍋です。うま味の濃い白身魚で、おいしくてお酒が進みます。
 翌日はパンダで有名なアドベンチャーワールドへ。パンダはとても愛らしく、小学生くらいの子が買ったばかりのぬいぐるみを手にパンダと写真を撮っているほほえましい光景が見られました。
 海獣館に暮らすペンギンたちもかわいく、泳ぐ様子をいつまでも見ていられそうです。イルカとトレーナーが共演するパフォーマンス「マリンライブ」も楽しみました。お昼はパンダをかたどったハンバーグランチです。
 午後からは列車型の車両、ケニア号に乗ってサファリワールド内を観覧。草食動物と肉食動物のエリアを約25分でまわりました。
 息子は「メチャクチャ楽しんでない?」。童心にかえり十分に楽しみました。
 岸村真里

【交通】白浜町へは、JRきのくに線白浜駅下車。車は、紀勢自動車道南紀白浜IC下車
【問い合わせ】白浜町観光課 電話0739(43)6588
(4月18日付)


◎たび/静岡・三島市/天空の橋から絶景/心癒やす小川と溶岩

map.jpg 「うちの地元には日本一の大つり橋がある。来ないか?」。友人の誘いに乗って静岡県三島市に旅立ったのは2月初旬です。三島駅に着くと友人はレンタカーを借りて待っていてくれました。くねる山道を楽しみながら車で上っていくと、駅から20分ほどで「三島スカイウォーク」の広い駐車場に到着します。
 「まずは、でっかい橋の奥にそびえる富士山を見に行こう」。入場するなり、橋の入り口右手の展望台へと歩を進める友人。展望台から見下ろすと、荘厳な景色が広がっていました。
 「富士山、雲かかっちゃっているなぁ。残念」という友人の言葉通り、残念ながら富士山の頭頂部に厚い雲がかかってしまっていますが、それでも初めて見る大つり橋と富士山の絵面には息が止まります。その姿はさながら、神の山へ向かう者を導く天空の橋といったところ。
 三島スカイウォークは全長400㍍、歩行者専用つり橋としては日本一の長さを誇ります。さっそく渡り始めると、左手には日本一高い富士山、右手には日本一深い駿河湾の大パノラマが広がります。それを楽しみながらゆっくり歩を進めると向かいから外国人観光客が戻ってきます。目が合うと笑顔で右手を上げ、「ハーイ!」と陽気なあいさつをくれます。歩いているだけなのに、どんどん楽しくなってきます。
 渡り終えた地点からは、大きな森が広がり、さまざまなアトラクションが待ち受けています。つり橋のすぐ横に張られたワイヤを滑車で滑り降りる「ロングジップスライド」に、森の中をバギーやEバイクで巡るガイドツアー、天空タワーアスレチック(アトラクションは基本有料)。ロングジップスライドは以前から体験してみたいと思っていたので心ひかれましたが、友人から「絶対無理!」と即座に拒否され、あえなく断念...。それでも、家族や仲間と来たら一日中遊べるだろうな、と思えるバリエーションでした。
 戻りの橋渡りも両サイドのパノラマを存分に楽しみ、スカイウォーク体験は終了。車で山を下りて、三島市内へ向かいます。市内で遅い昼食をとった後は友人が安息場だという公園へ。名勝・楽寿園の正門前、桜川沿いにある白滝公園は、園内を縫う小川と、富士山の噴火で流れ出た三島溶岩のゴツゴツとした岩が、なんとも心を癒やしてくれる場所。
 「川沿いの岩に腰かけて、こいつらを見ているのが好きなんだ」。桜川の端で羽を休めるカモを見つめる友人が優しく見えた平日の午後でした。
 山本竜也

【交通】三島スカイウォークへは、JR東海道線三島駅から車で20分
【問い合わせ】三島スカイウォーク℡055(972)0084
(3月7日付)


◎つり マダイ 千葉 九十九里/20尾狙うも釣果惨たん 温泉入り気分転

釣果のマダイと筆者.jpg 2月24日、千葉県九十九里町の九十九里海釣りセンターでの釣行です。2月中旬、前の職場の友人から「海釣りセンターに行きませんか?」とのお誘いをいただき、「もちろん行きます」と即答しました。

 海釣りセンターは、九十九里浜の近くにあり、プールのようなコンクリート製の大きな池に海水を引き込んだ施設です。マダイ(20~50センチ)の他、サーモンやヒラメ、イセエビなどが釣れます。20尾までは釣り放題ですが、それを超えると追加料金で買い取りとなるので、妻とは「20尾を超えないように、ちゃんと数えておかないと」などと話しました。100円ショップでカウンターを買い、市販のハリス2号に加え、大物用に4号糸を自分で巻いたハリスも用意してこの日を迎えました。

つりMAP.jpg 釣行当日、高速で40分、午前6時20分に到着。8時の受け付け開始には少し早すぎたかと思いましたが、既に10人ほどがクーラーなどを置いて受け付け順をキープしていました。私たちもクーラーを置いてから朝食を取りました。

 8時半、私と妻と友人と3人並んで釣り開始。2メートルのアジ用のサオに、1メートルのハリスにガン玉というシンプルな仕掛けです。貸しサオもありますが、ウキが固定されていて、タナの調整ができないので、自前のサオで釣りました。エサのイソメを水深4メートルの底まで落とし、少しずつ巻き上げながらタナを探ります。活性がよいとすぐにピクピクとアタリが出始めます。

 ところがこの日は一向に反応なし。周りもほとんど釣れません。開始1時間後にようやく37センチのマダイを釣り上げました。しかし、それっきり全くアタリは出ませんでした。

 午後0時半に4時間の短時間コースが終了し、妻と友人はオデコと惨たんたる結果に終わりました。あまりにも釣れなかったので、20センチほどのタイを2尾ずつお土産にいただいて帰りました。

 昨年5月に来たときには、妻と2人で30尾以上、特に妻は50センチのタイを3尾も釣り、得意になっていたので、今回の釣果には落胆していました。

 昼食には九十九里浜沿いのお店でジャンボエビフライをいただきました。その後、白子温泉まで足を延ばし、冷えた体を温めて不漁のストレスを解消して帰りました。

 タイは、妻が腕を振るってくれ、アクアパッツァと刺し身にしておいしくいただきました。海釣りセンターは男性8000円、女性6000円、エサ各種500円(イソメ・エビ・イワシ)、貸しサオ1100円です。
千葉・三太郎先生
(3月27日付)


◎つり ブリ 神奈川 茅ケ崎沖/大物を狙い泳がせ選択/6.3キロ 途中抵抗強く

釣果のブリと筆者.jpg 1月17日、茅ケ崎市茅ケ崎港から今回初挑戦のブリ釣りに行きました。ちなみにブリは出世魚で関東ではワカシ→イナダ→ワラサ→ブリと大きくなるにつれ名前が変わります。サイズに関しては決まりがないようで、個人的には80センチ以上かつ6キログラム以上がブリだと思います。

 さて、当日は乗船者3人で午前6時に茅ケ崎港を出船しました。今回の釣り方は、落とし込みか泳がせのどちらでも良いということでしたが、私は大物狙いで後者の釣り方を選択しました。航程20分の江の島沖水深120メートルで、タナはつりmap.jpg80メートルから底までとアナウンスがありました。ピンクのフラッシャーサビキに150号のオモリを付け、エサになるサバを釣ります。サバは仕掛けが落ちていくときに食ってくるので、指示ダナに到達した所からゆっくり落としていきます。アタリが無ければ、また指示ダナ上限まで高速で巻き上げ、ゆっくり落とす、の繰り返しです。

 エサのサバ釣りは暗いうちが勝負で目標は15尾です。しかし、食いが渋く、3投目にやっと30センチのマサバが釣れました。その後、1時間くらいかけてようやくマサバが10尾とオアカムロアジ5尾が釣れました。

 エサが確保できたので、泳がせ仕掛けに変更します。タナは底から5メートルで、置きサオでアタリを待ちます。後ろの常連さんに丸々と太った7・1キログラムのブリが上がりました。がぜんやる気が出ましたが、ベイト反応がなくなり、二宮沖に移動です。

 周りにはマアジ狙いの船が数隻います。タナを取りなおすと、サオ先にフワフワと小さなアタリがあり、その後一気に走り出しました。ドラグを締めアワセを入れると、すごい引きで、サオが曲がりました。念のためもう一度アワセを入れ電動で巻き始めました。途中何回も抵抗されましたが、ハリスは16号だったので、かなり強引にやりとりし、船長の差し出したタモに収まりました。

 孫バリがブリの上アゴにがっちりと掛かっていて検量すると6・3キログラムでした。クーラーボックスに入らなかったので尾を切り、ボックス内で血抜きしました。その後はアタリがなく、午後1時に納竿(のうかん)しました。結果は3人で船中2尾でした。

 下船後の検量では5・8キログラムでした。ブリかワラサかぎりぎりのところです。ブリは帰宅後、冷蔵庫で2日間寝かせて刺し身としゃぶしゃぶ、頭は塩焼きにしました。脂が乗っていて大変おいしかったです。エサの残りのマサバとオアカムロアジも干物にしましたが、脂が乗っており、もっと釣っておけばよかったと後悔しました。
東京・門脇啓之
(2月21日付)

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