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2021年11月2日(火)

激戦制した一本化

62小選挙区で野党勝利

 市民と野党の共闘のもと214の小選挙区で実現した候補者一本化。共闘は総選挙で一定の効果を発揮し各地で自公勢力を追い詰めました。


 62の小選挙区で激戦を制して野党共闘候補が勝利。そのうち41人が相手・自公候補の惜敗率(別項)80%以上の接戦で、95%以上の大激戦となった選挙区が15、90%以上の選挙区は25となっています。

 最も接戦となったのが新潟6区の梅谷守氏で、相手・自民党の高鳥修一政調会長代理の惜敗率は99・9%。9万票台の決着で130票差でした。

 前回小選挙区で負けて今回勝利した野党共闘候補は62人中24人にのぼります。

 石原伸晃自民党元幹事長を破って注目された東京8区の吉田晴美氏は、前回7万6283票から13万7341票に得票を大きく伸ばし圧勝しました。神奈川13区で甘利明自民党幹事長を破った太栄志氏は、前回6万2779票から13万124票に得票を伸ばしました。共闘が爆発的な力を発揮したときの威力を示しました。

 他にも多くの共闘候補が自民党有力者を小選挙区で破っています。

 他方、勝利に至らなかったものの接戦だった選挙区は、惜敗率90%以上が33小選挙区にのぼります(表)。95%以上の大接戦が16選挙区です。

 選挙最終盤、マスメディア各紙が自民党の「大苦戦」を伝え、「単独過半数(233)割れの可能性」が指摘されたのは、実態を反映してのことだったと言えます。

 惜敗率80%以上の選挙区は54選挙区にのぼります。勝利した62選挙区と合わせると116選挙区で、289小選挙区全体の約40%の選挙区で接戦、大接戦となりました。

 惜敗した統一候補は、大分2区で自民党憲法改正推進本部長の衛藤征士郎氏を654票差に追い詰め、千葉10区では林幹雄元経産相・二階派事務総長を2851票差に追い詰めました。

 惜敗率 小選挙区における当選者の得票数で、その選挙区の他の候補の得票数を割ったもの。接戦の度合いを表します。例えば、当選者Aの得票が1万票のとき次点のB候補の得票が9千票なら、Bの惜敗率は90%です。

表
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