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2021年10月9日(土)

「安倍・菅直系」が鮮明

岸田首相 所信表明演説

 岸田文雄首相は8日、衆参本会議で所信表明演説を行いました。安倍・菅政権のコロナ失政への無反省を示し、強調する「新しい資本主義」論ではアベノミクスの継続、日米同盟強化と辺野古新基地建設の推進を表明し、民意無視の強権姿勢を示しました。甘利明幹事長の現金授受・口利き事件や、森友・加計問題などの国政私物化問題には一言も触れないなど、安倍・菅直系がますますはっきりしました。(関連記事)

 岸田氏は、コロナ対応で、第6波の備えに必要なPCR検査の拡充や医療体制の整備について具体的に示さず、病床削減計画の見直しもありませんでした。

 売り物とする「新しい資本主義の実現」では、アベノミクスの「3本の矢」である「大胆な金融政策、機動的な財政政策、成長戦略の推進」を主張。自身の「クリーンエネルギー戦略」の中に位置づける「原発再稼働」には触れませんでした。

 外交・安全保障では国家安全保障戦略の改定を表明。防衛大綱、中期防衛力整備計画の改定にも言及し、大軍拡の道を示しました。核兵器禁止条約に背を向けました。

 「国民の声を真摯(しんし)に受け止め」「丁寧な対話」と述べましたが、「日米同盟の抑止力を維持」するとして、沖縄県民の民意を無視する辺野古新基地建設の推進を明言しました。ジェンダー政策には触れませんでした。

 総選挙を前に日本共産党、立憲民主党、社民党、れいわ新選組の野党4党は市民連合と共通政策で合意し、日本共産党と立憲民主党との間で政権協力で合意しました。安倍・菅自公政治の継続が明らかになった岸田政権と野党との対決が鮮明になりました。

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