しんぶん赤旗

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いま「赤旗」を(1928.2.1)創刊97周年

浜矩子さん 上脇博之さん 清末愛砂さん 二見伸明さん 角田由紀子さん

孫崎享さん 本田由紀さん 嵐圭史さん 田中優子さん 上野千鶴子さん 海老名香葉子さん

岡崎祐司さん 高田健さん 増田剛さん 谷岡理香さん 中山歩美さん 太田義郎さん 安井正和さん 長谷川敏郎さん

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真理語る真の預言者

エコノミスト
浜 矩子(はまのりこ)さん

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 SNSでニセ情報が拡散しやすい世の中になっているがゆえに、独自の調査と分析で真実を暴く共産党と「赤旗」は貴重です。

 昨年の選挙でニセ預言者が跋扈(ばっこ)し、SNSで世の中を振り回しました。ニセ預言者は耳心地のよい言葉を発し、身近な「敵」を単純明快に教えます。生活を脅かされた人々がそこに救いを求めてしまうから危険なのです。「移民が猫を食う」と言うようなニセ預言者を、知識人はばかにせず、恐れるべきです。

 真の預言者は荒れ野で叫ぶ声です。ニセ預言者にだまされている街中の人々に警告を発し、人々が嫌がることでも決然という。本当に世のため人のためになる真理を語る。それが真の預言者です。

 共産党と「赤旗」は真の預言者の要素をお持ちです。人をクスッと笑わせるちゃめっ気と諧謔(かいぎゃく)精神を身に着ければ、さらにレベルが上がるでしょう。確信を持って果敢に活動し続けてほしい。

 真の預言者の声が聞こえなくなるのはどんなに恐ろしいことか。「赤旗」の存続は共産党の社会的責任です。

 激励申し上げたいと思います。
(2025年1月21日)


読めば政治変える力

神戸学院大学教授
上脇博之(かみわきひろし)さん

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 「しんぶん赤旗」は日曜版、日刊紙ともに、スクープ報道をけっこうやってきました。そのなかで、日曜版の自民党派閥による裏金問題と、日刊紙の総選挙で非公認候補へ2000万円の政党交付金を渡した問題は、大スクープです。

 日刊紙では、まず裏金づくりで非公認になった議員を自民党支部長のままにしたことを特報しました。次に公認と非公認が同じ2000万円を受け取っていたとスクープを連打しました。これが衆議院選挙へ多大な影響を及ぼし、自民党が惨敗をして過半数割れをおこしました。

 「政治とカネ」問題の報道をとってみても、これだけ影響力を持った機関紙をぜひ一人でも多くの人に読んでほしい。

 商業紙も含め減紙傾向ですが、新聞をじっくり読みたい人はいます。新聞が減るのは、自民党政権による新自由主義の政策、要するに福祉国家を否定して、痛みを庶民に押しつけて購買力を奪っているからです。購読を続けたいけどできない人がいる。やはり政府をかえることが必要です。

 「赤旗」を読んで、一人ひとりが政治に多大な影響を及ぼす力をつけてほしいですね。
(2025年1月22日)


社会正義の情報源

室蘭工業大教授
清末愛砂(きよすえあいさ)さん

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 「赤旗」に期待してきたことは、政治の闇の部分や政治的に隠された背景に、忖度(そんたく)なく切り込んでもらいたいということです。この期待を持つ人は少なからずいると思います。党員とか、支持者であるか否かを超えて、実はメディア人も含めて「赤旗」がやってくれるのではないのかという期待があると思います。その期待に応えてきた「赤旗」の97年だと思います。

 自民党の裏金問題を暴いたのも「赤旗」です。ある意味で「歴史を変えた新聞」と言えると思います。裏金事件をきっかけに、昨年の総選挙で自公は過半数割れになり、自民党を追い込みました。政治に大きな激変をもたらしたのは、「赤旗」の力が大きかった。これは否定できない事実だと言えます。

 「赤旗」がなくなることは、社会にとって、非常に大きなロス(損失)です。あってはならないことだと思います。政党機関紙を超えた、社会正義のための情報源です。だからこそ、できるだけ多くの人に「赤旗」の存続のための支援として何ができるのかを考えてほしいと思います。
(2025年1月23日)


ずば抜けた調査能力

元公明党副委員長
二見伸明(ふたみのぶあき)さん

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 日本の政党で97年間も機関紙を発行しているのは共産党だけ。戦前の弾圧の中でもペンを折らず、闘いぬいた歴史は本当に貴重だ。

 今の政治状況はメチャクチャ。こういう時だからこそ、まともな理念や政策を掲げる政党が必要だ。自己宣伝のための機関紙を持つ政党はあるけど、世の中の出来事を、きちんと報道しているのは、「しんぶん赤旗」だけだと断言できる。その典型が裏金問題をはじめとする一連のスクープだ。

 「赤旗」の調査能力はずば抜けている。カオス(混沌)の時代にあって、調べに調べて本当のことを忖度(そんたく)なく書く「赤旗」の価値は非常に大きい。

 「赤旗」が増えるとは、それだけ世の中に真実の声が伝わるということ。"新しい政治のプロセス"が始まっている今こそ、「赤旗」の購読を推奨したい。

 共産党は「赤旗」の発行を守るため、読者を増やして100万人にすることと10億円の支援募金を呼びかけた。私も経験があるけど、ざっくばらんに言って、新聞の発行をはじめ何をやるにも経費がかかるよね。貧者の一灯。私も協力したい。

 私は"朝毎読"も購読しているけど、真っ先に読むのは「赤旗」。「赤旗」日刊紙、日曜版とも愛読してる。政治や社会の実相を知りたいからね。民主主義・自由・平和を真っ正面から掲げて頑張る「赤旗」を、私は心から応援します。
(2025年1月24日)


学びある大事な友人

弁護士
角田由紀子(つのだゆきこ)さん

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 「赤旗」がない生活など考えることもできません。「赤旗」は私の大事な友人であり、師でもあります。どれだけたくさんのことを学び、目を開かせられたか分かりません。今まで扱ってきたさまざまな課題について、「赤旗」は他のメディアが無視していた時も的確な報道をしてくれました。そのことで問題が正しく知られ、運動を広げることができてきました。

 先日のハラスメント禁止についてのジェンダー法学会の声明の報道(16日付11面)もそうでした。私は同学会員ですが、まず「赤旗」の報道で知ったのです。いつもおざなりな報道ではなく本質をついた報道に励まされてきました。裁判の記者会見の席で赤旗記者の方を発見するとうれしくなります。

 「赤旗」は地方の小さな動きも伝えてくれます。私はふるさと北九州の動きにも「赤旗」で触れることができています。

 いま私たちが直面している困難な毎日を打開し、そのさきにある希望の未来を現実のものにするために、「赤旗」の力はますます重要になっています。(寄稿)
(2025年1月26日)


民主主義支える言論

元外務省国際情報局長
孫崎享(まごさきうける)さん

akahata97th_magosaki.jpg 自由主義、民主主義の土台は報道がしっかりしていることです。日本社会ではこの10年ほどの間に報道の自主性が大きく崩れてきました。安倍、菅政権は政権の意向に反する人たちに露骨な圧力を加え、個人が排除されるだけでなくメディア自体にも大変な圧力が来る。経営状況が苦しくなることも加わって、メディアは独立性を失い、ますます自民党の広報機関になってしまっています。

 そのもとで政治のあり方が非常にゆがんでいます。原発推進、基地問題をはじめ米国との軍事協力、格差社会の拡大など、大きな問題が存在していればいるほど、政権に都合の悪い報道をさせない圧力が強くなってきました。報道の役割が失われる状況です。

 その中で「赤旗」は、裏金問題をはじめ自主的な調査報道で政治のゆがみをあぶりだし、具体的成果をあげています。いつの時代にもまして「赤旗」の役割が大きくなっています。その「赤旗」が発行の苦境にあると聞きました。民主主義を支える自由な言論空間を維持するためにも「赤旗」をぜひ守っていただきたい。
(2025年1月28日付)


重要なデータソース

東京大学大学院教授
本田由紀さん

akahata97th_honda.jpg 「赤旗」のすごさは独自の取材力と問題を暴き出す鋭い視点にあります。日本になくてはならない強力なメディアです。

 「裏金」問題に象徴されるそのすごい取材力は、「赤旗」発で日本の政治全体を揺るがすような告発をしています。

 X(旧ツイッター)を見ると、「赤旗」の重要でインパクトのある記事に多く出合います。現在進行中の東京都議会の自民党会派の「都議会自民党」がパーティー券収入の"中抜き"を指示していたと党都議団が暴露した記事もその一つです。

 3年前、日本共産党の志位和夫委員長(当時)との新春対談に出させてもらいました。志位さんが国際関係について非常に熱く語っていたことが印象に残りました。

 共産党自身が教育に関心を持つ党で、「赤旗」が教育関係の記者会見やシンポジウムなどを取材して記事にしてくれているのも頼もしいです。「赤旗」は私の仕事の重要なデータソースでもあります。
(2025年1月29日付)


新たな闘いへさらに

俳優
嵐圭史(あらしけいし)さん

akahata97th_arashi.jpg もしいま「しんぶん赤旗」が存在していなかったら、おそらく与党の過半数割れはなかったでしょう。かの「裏金」問題を歴史的視点で捉えるとき、共産党と「赤旗」の果たした位置づけは絶対に欠かせない。あの総選挙の本当の勝利者は共産党です。「赤旗」はすごい。

 「赤旗」関係者、それを支えて日夜奮闘しておられる方々への敬意と共に、「赤旗」創刊97周年に心よりの祝意を申し上げます。

 ところで昨年の総選挙では、SNSを使った"ワンフレーズ作戦"に戸惑いを感じましたが、それに応じた若者はしかし、時と共に成長するはずです。問題はその過程で、未来社会の素晴らしい展望と共産党の政策を、ときに当意即妙な機知、魅力的なフレーズで、若者の胸に響くメッセージとして届けられるか否かにかかっている、と思われます。

 そうした新たなたたかいに「赤旗」はさらに大きな役割をはたすでしょう。私も読者の一人として、何らかの形でその下支えを、と念じております。
(2025年1月30日付)


新聞の信頼引っ張れ

法政大学名誉教授・前総長
田中優子(たなかゆうこ)さん

akahata97th_tanaka.jpg 戦後日本の自民党一強政治は、その裏側に何が潜んでいるかわからないまま、続いてきた。しかしその壁も崩れ始めている。誰かが、壁に穴をあけたからだ。

 その誰かとは「赤旗」の記者たちだった。パーティー券、余剰金等々の不記載を綿密に調べ、2022年に「赤旗」がスクープした。その時、他の報道機関は取り上げなかった。特捜部が動いたことで、1年以上たって大手メディアがようやく報道を始めた。これは刑事告発がなされた結果だったが、しかし「赤旗」の調査報道がなければ、そもそも告発もできなかったのである。

 さまざまな問題が、大手報道機関が取り上げないことで隠されてきた。今はYouTubeにも優れた報道機関が生まれている。しかしまだまだ玉石混交だから、どの情報を信頼するか、というアンケートではやはり新聞が筆頭にくるそうだ。新聞はどこも購買数が落ちていて、テレビの視聴率も落ちている。「信頼できるメディア」が、大手以外の新聞や、テレビ以外のインターネット・チャンネルになっていく可能性は大いにある。

 「どの新聞が信頼できるか?」と問われたら、私は「赤旗」と答える。これからも新聞の信頼を引っ張っていくことが、「赤旗」の役割であり、存在理由だと思う。(寄稿)
(2025年1月31日付)


舌を巻く調査報道力

東京大学名誉教授
上野千鶴子さん

akahata97th_ueno.jpg 介護保険には3年に1回の改定期が来ます。昨年が施行から7回目の改定期でした。そこで訪問介護の報酬切り下げという暴挙が行われたことはご存じでしょう。その前2021年の第6回改定から改悪案が次々に登場していました。

 わたしの関係するウィメンズアクションネットワークと、樋口恵子さんの率いる高齢社会をよくする女性の会は、「ケア社会をつくる会」と共同で、「介護保険の後退を許さない!」「史上最悪の介護保険改定?」「介護保険は崖っぷち このままでは保険"詐欺"になる」「こんなはずじゃなかった、私たちの介護保険」と次々にシンポや集会を開いてきました。何度も記者会見も実施しました。一度も来てくれなかったのは「読売」と「産経」。一貫して報道してくれたのは「赤旗」だけです。

 裏金問題の暴露といい、訪問介護事業所ゼロ自治体が全国で107という衝撃の事実といい、「赤旗」の調査報道力にはいつも舌を巻いています。他紙も追随してほしいものです。(寄稿)
(2025年2月1日付)


庶民の力 踏ん張って

エッセイスト
海老名香葉子(えびなかよこ)さん

akahata97th_ebina.jpg 戦前から戦後に生きた私は小学校5年生の時に戦災孤児になりました。

 戦前からガラリと変わって、戦後庶民の味方として共産党もどんどん伸びてきました。下町ではどれだけ頼りにしていたか知れません。

 「赤旗」日曜版を見たおじちゃん、おばちゃんが集まっては議論を交わしていました。

 今はテレビでお見かけする女性議員のてきぱきした質問やお話し方に拍手をすることさえありました。

 もう一度力強く庶民の力になってください。戦争は絶対に反対です。永遠の平和を守り続けて下さい。

 今はどんな業界でも大変な時期です。

 踏ん張って頑張ってください。(寄稿)
(2025年2月2日付)


知る権利に欠かせぬ

佛教大学教授(社会福祉学)
岡﨑祐司さん

akahata97th_okazaki.jpg もし、「しんぶん赤旗」がなかったら、主権者として知っておかなければならない数々の問題―自民党議員の裏金づくり、軍拡予算、万博の行き詰まりなどを知ることができなくなるのではないか。一般紙が追及しようとしない問題を、国民の視点から鋭く報じる「赤旗」は、私たちの「知る権利」の保障に欠かせない存在です。

 人権、民主主義、反戦の立場にたって報道する、この点も特徴だと思います。ワシントンやベルリンなどに特派員がいることにも感心しますが、アジアや南米、中東の記事も多く、各地の社会活動の動きや多国籍企業の動向を知ることもでき、視野が広がります。社会矛盾を見逃さない米国の政治経済の分析記事も、他紙にはない特色です。科学記事は文系にもわかりやすく、知的好奇心を駆り立てられます。社会保障の給付削減・負担増大はやむなし、という安易な報道に流れず、公的な財政責任を追及する記者の姿勢は頼もしい。

 権力者に緊張感を与え、市民には「本当のこと」を届ける、そうした「まっとう」な報道姿勢を貫くことを、今後も期待しています。(寄稿)

(2025年2月1日付)


市民運動に必要です

許すな!憲法改悪・市民連絡会共同代表
高田健さん

akahata97th_takada.jpg 市民運動をやる上でどうしても必要なので、「しんぶん赤旗」日刊紙を定期購読して35年になります。日々変わる政治情勢が毎日届くというのは格別なことで、参考にしています。「赤旗」を購読していない各地の仲間のために、「『赤旗』にこんな記事が載っていたよ」と拡散することも、けっこうあります。

 昨秋の衆院選では、自公与党を過半数割れに追い込み、国会の風景が大きく変わりました。"政治とカネ"問題での裏金疑惑などの連続暴露など、「赤旗」が果たした役割は大きかった。参院選に向け、その先駆的役割を発揮してほしい。

 自公政治を倒すためには、市民と野党の共闘の再構築はどうしても必要です。参院選にむけ、あきらめないで市民と野党の共闘を再構築していこうと呼びかけたい。その面での「赤旗」の役割は重要だと思います。

 東アジアで戦争の危機が高まっていると感じています。軍拡・増税に反対するキャンペーンや戦争の危機に警鐘を鳴らす役割にも期待します。

(2025年2月1日付)


現場の困りごと発信

全日本民医連会長
増田剛さん

akahata97th_2masuda.jpg 「赤旗」の値打ちは他の追随を許さない取材力にあります。総選挙のさなかで自民党が裏金候補に2000万円を支給していた問題を暴き、自公政権を大敗に追い込みました。  直後には「赤旗のふんどし借りて勝ち戦」という川柳が一般紙に載りました。今や「赤旗」の存在は政党機関紙にとどまりません。世の中を大きく動かしている唯一無二のメディアだと思います。

 医師という立場から、高額療養費の上限額引き上げは、患者さんの治療継続に関わる大改悪で認められません。「限られた財源の中で我慢しよう」という雰囲気がつくられていますが、その元凶は防衛費の大増額と富裕層優遇の税制です。世代間対立をあおるのではなく、誰もが安心して医療・介護を受けられる社会を目指すべきです。

 「赤旗」をはじめ、それぞれの地域で活動している人たちや共産党の議員が、常に現場に近いところから人々の困りごとを発信してくれています。これからもその視点で伝えてほしいです。

(2025年2月1日付)


市民の側に立つ記者

メディア総合研究所所長
谷岡理香さん

akahata97th_tanioka.jpg 「谷岡理香の話して書いて考えて」のコラムを担当して、5年目に入りました。「しんぶん赤旗」と私をつないでくれたのは、大学教員時代の教え子です。彼が「赤旗」に就職して間もない頃、コラムの執筆者に女性が少ないことから、私を候補にと推薦してくれたことがきっかけです。

 以来、「赤旗」を購読するようになりました。ですからお付き合いとしては長くはありませんが、この間の「桜を見る会」、自民党の裏金問題などの取材力には目を見張るものがあります。

 大手メディアに比べて、記者が潤沢にいるわけではないだろうに、と想像すると同時に、人数ではなく記者の質なのだと改めて思う次第です。「赤旗」には読者や市民団体から知らされたと思われるような、小さな、しかし大切な集会の記事がよく掲載されます。記者は市民の側にいなければなりません。「赤旗」にはその姿勢があります。

 久しぶりに教え子に連絡を取りました。政治部6年目で、元気に走り回っているようです。「赤旗」のこれからを担う人材も応援していきたいと思っています。

(2025年2月1日付)


本質照らし展望示す

日本民主青年同盟副委員長
中山歩美さん

akahata97th_2nakayama.jpg 「赤旗」は表面的な情報ではなく本質を照らし出してくれます。

 今、青年は、高い学費や社会に対する不安、戦争に向かっているように見える世界など閉塞(へいそく)感の中にいます。

 本当は社会をどうしたらいいか、自分の将来をどうしたいか考えています。「赤旗」はそこに応えて、科学的社会主義と日本共産党綱領の目で起こっている問題の根本が何で、どうしたら解決できるのかを教えてくれる唯一無二の新聞です。

 どういう立場で物事を解明して展望を示すか。社会を変えたいと願う全ての人をつなぐ立場を貫いているのが、もう一つの魅力です。

 私が購読し始めた学生時代、原発や学費の問題をどう考えたらいいんだろうと思ったときにはまず「赤旗」を読みました。要求実現の運動をつくるうえでも頼りになります。

 アメリカいいなりと財界・大企業中心という「二つのゆがみ」を乗り越える展望を語ると、青年は目をキラキラさせます。本質を知ることができる「赤旗」を青年は求めていると思います。

(2025年2月1日付)


日本の世論切り開く

全商連会長
太田義郎さん

akahata97th_oota.jpg 「赤旗」は日本の世論を切り開いていく新聞だと感じます。

 いま「赤旗」は自民党の裏金問題など「政治とカネ」について企業・団体献金禁止を求めています。戦前は「侵略戦争反対」を主張するなど100年近く、世論の最先端を走る「赤旗」は大きな存在価値があると思います。

 大企業の幹部や学校の校長、大学の教員を務めた、高校時代の仲間に会う機会があり、そのたびに「『赤旗』以外のマスコミは信用できない」と語られます。「赤旗」の果たしている役割や報道への評価は高い。

 消費税が増税されて、いま物価が上がる中、国民は貧乏になっています。一方で政府は増えた消費税で史上最高の税収です。輸出大企業は消費税を1円も払ったことがないから税の痛みなんて感じていません。

 こうした経済政策のゆがみに対して、具体的なアンチテーゼを示し、安心できる経済政策をわかりやすく伝えてくれることを期待します。

(2025年2月1日付)


核廃絶運動に不可欠

原水爆禁止日本協議会事務局長
安井正和さん

akahata97th_yasui.jpg 「赤旗」は核兵器廃絶を求める国民的運動にとって欠かせない新聞です。今年、被爆80年を迎え、日本被団協・日本原水協の代表団によるスペイン・フランス遊説を連日報道してきました。

 「赤旗」は、原水爆禁止世界大会を、毎年特集を組んで報道しています。また、被爆者のみなさんとともに取り組まれている草の根の運動も取り上げています。

 3・1ビキニデーが迫っています。「赤旗」はビキニデーの運動もずっと報道してきました。71年前のアメリカのビキニ水爆実験による被害の真相解明や被害者の救済・補償は、今も未解決のままです。運動と同時にこうした問題点も報じています。

 「赤旗」が「発行の危機」と聞きましたが、発行し続けてもらわないと困ります。読者を増やして、核兵器廃絶の運動を報道し続けてほしい。

(2025年2月1日付)


食と農守る運動支え

農民運動全国連合会(農民連)会長
長谷川敏郎さん

akahata97th_hasegawa.jpg 「赤旗」の魅力は、農民をはじめ国民の要求実現の運動を伝え、励ましてくれることです。

 フードバンクにも政府が備蓄米を無償交付するというニュースでは、一般紙は政府の動きしか報道しませんでした。しかし「赤旗」は、農民連などが1年前から米不足対策で政府備蓄米を提供するよう何度も要求し、運動してきた成果だと併せて紹介しています。

 農民連は、昨年の食料・農業・農村基本法の改定に向け、提言を出し、日本の農業が破壊され、食料自給率が低下した根本に自民党農政の「米国いいなり」「大企業中心」という「二つのゆがみ」があると指摘しました。このことを他のメディアは報じませんが、「赤旗」はしっかり伝えてくれています。

 農民連全国大会中に、「赤旗」で大会の記事を見た方から農民連の新聞「農民」の購読申し込みが2部ありました。「赤旗」は食と農を守るたたかいに役立ち、欠かせない新聞だと思います。

(2025年2月1日付)


メディアの王道歩む

明治大学法学部教授
鈴木賢さん

akahata97th_suzuki.jpg 誰に忖度(そんたく)することもなく、果敢に権力の闇をえぐり出し、悪を告発し続ける新聞。ジェンダーやセクシュアリティによる差別や不正に抗(あらが)う声を伝え、変革を訴え続ける新聞。

 東京だけではなく、地方の出来事、地方に住む市民の活動を積極的に報じる新聞。地方大学で活躍する学者にも全国に向けて発言する機会を与える新聞。

 「赤旗」はマスメディアの王道を歩むもっとも新聞らしい新聞なのです。日本の民主主義にとって『赤旗』が果たしてきた役割は巨大です。

 日本で同性間にも婚姻を成立させるべきかどうかをめぐる議論は大詰めにきています。政府自民党は最高裁判決で違憲が確定するまでは、動かない覚悟を決めているようです。

 「赤旗」はこれまでも同性パートナーシップ制度の拡大や同性カップルの問題を繰り返して報じてきました。婚姻という生活の基盤的条件を奪うことを、最高裁に明確に違憲と判断させるために、共に論陣をはっていただくことを期待しています。(寄稿)
(2025年2月3日付)


事実追う底力に期待

文芸評論家
斎藤美奈子さん

akahata97th_saitou.jpg 2024年の衆院選で与党を過半数割れに追い込んだ自民党裏金問題をスクープしたのは「しんぶん赤旗」日曜版(2022年11月6日号)でした。思い返せば、安倍政権時代の「桜を見る会」私物化疑惑(19年)も菅政権時代の学術会議任命拒否問題(20年)も最初に報道したのは「赤旗」です。

 芸能まわりは『週刊文春』、政治まわりは「しんぶん赤旗」。全国紙やテレビがもたつく中、「文春砲」「赤旗砲」だけが元気にさく裂しているのは、記者クラブ制度などに縛られない果敢な報道姿勢ゆえでしょうか。

 SNSやネットメディアが席巻する時代、新聞は「オールドメディア」と揶揄(やゆ)され、もはやオワコンだという人もいます。が、そういう人は何もわかっちゃいないのです。フェイクニュースやデマが飛びかう今だからこそ、事実を真摯(しんし)に追うジャーナリズムの底力が求められている。

 創刊97年を迎えた「赤旗」の底力にますます期待しています。

(2025年2月4日付)


党の地盤の強さ実感

国立音楽大学名誉教授・NHK元経営委員
小林緑さん

akahata97th_kobayashi.jpg 創刊97年、おめでとうございます!

 党員でもない私に、重要な節目を祝う言葉を書かせていただけるとは...テレビ・ラジオ面担当の皆様に感謝申し上げます。

 1月9日付で連載17回を重ねた『小林緑の音楽つれづれ』。クラシックの埋もれた女性作曲家研究を本業とする私が共産党の機関紙に執筆できるのも、肩書がすべてに優先するこの国の悪弊のおかげと自認。なれば「元NHK...」という生涯消せない汚点を逆手に取り、巨大メディアにとことんモノ申していこうと82歳の腹を決めた次第です。

 おかげで、同年代の女性読者から連載への感想文を編集局経由で入手。さらには機関紙購読に誘われたのをきっかけに、拙著『ポリーヌに魅せられて』の出版社に宛て、自己紹介とリベラル一徹の信条を詳述したお手紙が九州の男性からも届き感激でした。こうした全国の熱心な党員に支えられている党の地盤の強さをつくづく実感。得難い縁を結んでいただいたことにも改めて御礼申します。

 地元善福寺川の自然を守る運動で出会う杉並区選出の現都議からも「読んでますよ」のうれしい反応。右系媒体凋落(ちょうらく)の今こそ、愚民化に逆らう一番手としての共産党に、心からのエールを贈ります!

(2025年2月5日付)


国内外の闘いの力に

全労連副議長
髙木りつさん

akahata97th_takagi.jpg いま世界中の労働組合が、ストライキを実施して闘いを広げています。全労連は、25%以上の大幅賃上げを勝ち取った全米自動車労組や韓国で民主主義を守って闘う民主労総とメッセージを交換するなど世界の仲間と連帯しています。

 「赤旗」の国際報道は各国政府の動向だけでなく、各国の労組・国民の闘いを取り上げています。世界の仲間の様子を知って、励まされています。

 国内報道でも、全国の草の根の取り組みを掲載しています。私も現場で働いていたときには、どうやって運動を広げようか「赤旗」に知恵をもらっていました。

 私たちは、国連女性差別撤廃委員会の勧告などを力に、職場のジェンダー平等、ハラスメント根絶を実現しようと運動しています。「赤旗」1月21日付の1面には、男女賃金格差が推計で最大1255万円に達していると発表されていました。闘いの力になる独自調査も大きな魅力です。
(2025年2月8日付)


五十数年読んで育つ

税理士・立正大学法制研究所特別研究員
浦野広明さん

akahata97th_urano.jpg 大学を卒業して小さな観光バス会社に就職しました。そこが倒産しまして、会社の寮に寝泊まりしながら、労働争議と行商で3年間を過ごしました。その時期の1968年に日本共産党を知り、「赤旗」を読み始めました。

 倒産した会社の組合委員長になったけれども、不払い賃金の支払いを求めても先がなかなか見えない。でも委員長の私が組合員にグチや弱音を言うわけにはいかない。その時は「赤旗」に勇気づけられたものです。

 税理士になっても、政府・行政はどう考えているのか、国民生活を支える公正な税とは何か、「赤旗」から情報を得ています。もう五十数年の付き合い。「赤旗」で育ったようなものですから。「赤旗」は私の血肉です。

 だから無くなったら困る。年末から十数人に「赤旗」読者になってもらいました。大学の教え子など、今まで勧めてこなかった人に今回は勧め、購読をしてくれました。まだまだ声をかけようと思います。
(2025年2月12日付)




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