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2021年2月18日(木)

自民幹部会合に女性参加 二階氏

ただし発言権はなし

 自民党の二階俊博幹事長は16日の記者会見で、党の役員会や総務会などの幹部会合に女性議員を毎回5人程度、オブザーバー参加させる方針を明らかにしました。ただ、参加する女性に発言権は与えない方向で、インターネット上では批判や疑問の声があがっています。

 二階氏は会見で、「(女性議員に)もっと詳しく政治の現場、さらに役員会、総務会等でどういう議論がなされているかを十分ご了解いただくことが大事。それをご覧に入れようと、こういうこと」などと述べました。同党の議員連盟「女性議員飛躍の会」の稲田朋美元防衛相らは15日、女性議員の積極的な要職起用を求める提言を二階氏に申し入れていました。

 東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長による「女性がたくさん入っている会議は時間がかかる」などの女性差別発言が問題となる中、党として意思決定の場に女性参加を進める姿勢を示す狙いがあるとみられます。しかし、議決権も発言権もない参加では、“女性議員は会議を黙って見ていろ”というだけのもので、女性の意見は会議に反映されません。

 ツイッター上では、「発言を認めないのは、黙って従えという意味」「問題の本質を理解していない」「全く時代錯誤」など批判が相次いでいます。ロイター通信も17日、「日本の与党、会議への女性増に意欲。ただし、発言しない限りで」と報じました。


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