2024年11月4日(月)
性暴力・虐待ない社会へ
吉良議員あいさつ 東京・渋谷で集会・パレード
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女性と子どもへの暴力や虐待のない社会をめざして、暴力被害者(サバイバー)や支援者たちによる啓発イベント「あるこうよ むらさきロード2024」(主催・同実行委員会)が3日、東京都渋谷区で開かれました。
前半に開かれた集会には約90人が参加。全国シェルターネットの北仲千里さんが刑法改正後に不同意性交等罪で警察に被害を訴える人が増えたこと、盗撮画像を少人数でシェアしても罪になる撮影罪が新たに加わったことで被害者が多く訴えるようになったことを報告。ジャニーズ問題や、立件されても有罪にならない事件についてふれ、「性暴力にたいし本気で怒ろう」と訴えました。
7月に成立した改定民法の中の離婚後共同親権について斉藤秀樹弁護士が問題点を報告。施行にあたってのガイドラインについて意見書を提出し、養育費はじめさまざまな検討課題に取り組んでいきたいと話しました。
弁護士の武井由起子さんは先月の国連女性差別撤廃委員会(CEDAW)で「性暴力被害にあったシングルマザーの声を現地まで届けてきた。今後も理不尽な暴力で声をあげたくてもあげられない人たちの声を拾っていきたい」と話しました。
集会後、多くの人でにぎわう表参道と原宿の大通りをパレード。シンボルカラーの紫の服や小物を身に着けた参加者が「DV・虐待は家庭の問題じゃない」「女性を見下す社会の問題」などとコールしながら歩きました。
1歳の子連れで初参加した30代の女性は昨年、夫のDVから逃げてきたといいます。「殴る、ける、キャッシュカードを取り上げる、友人との交流を禁止するなど、DVのてんこもり状態だった」と語りました。
「カラカサン移住女性のためのエンパワメントセンター」共同代表の西本マルドニアさんもDV被害者です。CEDAWの勧告で、障害者や性的マイノリティー、外国人女性など、より少数の立場の女性たちの複合的差別を指摘していることに喜んでいました。
日本共産党から吉良よし子参院議員が集会であいさつし、パレードに参加しました。