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2024年8月18日(日)

PFAS問題 全国交流

各地の住民団体など集会開く

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(写真)PFASオンライン全国交流集会=17日、東京都立川市

 発がん性や脂質異常などの健康影響が疑われている有機フッ素化合物(PFAS)汚染が全国で見つかっている問題で、この問題に取り組む各地の住民の会・個人を結んでのオンライン全国交流集会が17日開かれました。主催は、多摩地域の有機フッ素化合物汚染を明らかにする会。東京都内の会場には55人が参加、全国の85カ所のオンライン会場と結びました。参加者は約200人(主催者推定)。

 小泉昭夫京都大学名誉教授は食品安全委員会が6月に出したPFASの健康影響に関する評価書の問題点について報告。評価書は深刻な汚染が発覚した岡山県吉備中央町の住民の暴露レベルを安全と言っていることになると指摘。詳しい健康調査もせずに国際的な調査の対象集団よりも5倍以上の強度でPFOAに暴露している集団を根拠なく健康影響がないと言い切っていると批判しました。

 同会の高橋雅恵氏は、国の米軍基地由来と指摘されている多摩地域の汚染問題を中心に報告。行政による子どもを含めた血液検査の実施、行政による米軍基地への立ち入り調査、汚染除去作業の具体化、排出規制の必要性を強調しました。

 沖縄、熊本、広島、岡山、兵庫、大阪、京都、三重、岐阜、愛知、静岡、神奈川、東京、千葉、青森の15都府県、17地域から汚染の実態や市民の会の取り組みが紹介されました。


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