2024年8月6日(火)
全国都道府県委員長会議
小池晃書記局長のまとめ
日本共産党が3日、オンラインで開いた全国都道府県委員長会議で、小池晃書記局長(大会・2中総決定推進本部長)が行った討論のまとめは次の通りです。
お疲れ様でした。たいへん大事な充実した討論が行われたと思います。
8月、9月の位置づけが正面から受け止められた
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まず正面から受け止められたのが、8月、9月の位置づけです。この8月、9月、大会決定を実行するという点でも、今後の政治戦に勝利するという点でも決定的に重要だ、党の命運がかかった重大な時期だという位置づけです。
しかもその「命運」というのは、われわれが追い詰められているわけではない。われわれのたたかいで切り開いてきた。政治的、理論的な攻勢をかけてきた。そして党建設でも後退から前進に転じるために奮闘してきた。この両者はまさに大会決定の実践の中で、大会決定を力にして切り開いてきたものです。
7月の到達を見ますと、本当に全党が大奮闘して、“目標水準”に照らして党員拡大では宮城県は達成した。19県が4割を超えるところまで来ています。4割を超えているわけですから、7月の2倍強の取り組みがあれば“目標水準”に到達するわけです。「しんぶん赤旗」日刊紙では、3県が“目標水準”を達成し、15道府県が8割以上の到達になっています。日曜版では、達成したのは1県ですが、12道府県が8割を超える水準まで到達しています。まさに決して手の届かない目標ではない、“目標水準”ははるかかなたの目標ではない、もうひと頑張り、ふた頑張りのところまできたんだということが、大変重要ではないかと思います。
達成したところは、さらに前進させましょう。達成に近づいているところは一刻も早くこれを達成しましょう。届いていないところは、引き上げていきましょう。お互いに力を合わせて進めていこうではありませんか。
六つの問題提起――全体が全支部・全党員運動をつくる大事な課題
では“目標水準”をやりぬくのに何が必要か。討論の中で、みなさんが語ったように全支部、全党員の決起ができるかどうかにかかっているということだと思います。
愛知の石山淳一県委員長が、「入党を働きかける支部が5割、読者拡大で成果を上げる支部が5割、6割、こういう支部の立ち上がりをつくらなければ目標水準はつくれないと痛感した。支部の立ち上がりを広げ、“目標水準”への活動に引き上げていくための発展方向を、今日は六つの問題提起として示されたと受け止めた」と発言されましたが、非常に大事な受け止めだと思います。六つの問題提起は、冒頭詳しく報告したので、その一つひとつについてまとめでは述べません。六つのうちのどれかをやればいいのではなく、どれもやっていくことが、全党運動をつくりだす大事な課題だということを強調したいと思います。
長野の鮎沢聡県委員長は、「六つの問題提起は共通して、どの項目も機関の長の構え、責任、積極性が問われている」と述べました。その通りだと思います。ぜひ、心ひとつにこの六つの問題提起にそくして議論を徹底的に行い、実行していくことをよびかけます。
長の決意をみんなが語った会議に
今日の討論の中で大事だと思ったのは、やはり「長の決意」ということです。
北海道の千葉隆道委員長は、率直な自己分析に基づいて発言されました。6月の総括の中で、「月末の数日間だけは必死になる、そういう党勢拡大運動は党の現状からくるのではなく、あるいは自然にそういう現象が起こるのではなく、道委員会、私自身と、道常任委員会からつくりだしているのではないかということを考えた」。非常に率直な自己検討だったと思います。
福岡の内田裕県委員長は、読者拡大で、「連続前進へのこだわりという点では長の執念が決定的だと思う」「長があきらめれば、あっという間に大幅後退となる。『しんぶん赤旗』発行の危機とは、結局は党のあきらめが生み出した危機ではないのかと自己分析した」。その反省の上に立って指導にあたり、連続前進を続けているという発言でした。
こういう決意を今日はみなさんが語った会議になったのではないか。
愛媛の林紀子県委員長が「活を入れられた」と発言されましたが、私自身が自分に活を入れながら報告をいたしました。まさに中央も決意が問われていると思います。この大会決定・2中総決定実践の推進本部の責任者である私自身の決意が問われていると受け止めています。今日の議論を通じても“目標水準”をどう達成するのか、本当に豊かな経験が語られて、私たちも大変学ばされました。ぜひ知恵を出し合って、そして力を合わせて、必ずこの8月、9月、“目標水準”を実現しようではありませんか。
8月前半が勝負になる
最後になりますが、8月の前半が勝負だ、ダッシュしなければならないということも、こもごも語られました。8月の前半、3連休となる12日までにどれだけやるのか。党員、日刊紙、日曜版と、それぞれ“目標水準”との関係でよく議論して節目標を立てて、必ず8月前半、これをやりぬこうではありませんか。急いで議論しましょう。徹底的に議論しましょう。率直に議論しましょう。そして腹をかためて、8月12日までダッシュしましょう。
そしてお盆は休まなければなりません。「自由に処分できる時間」を満喫していただいて、そしてまたお盆明けは、「自由に処分できる時間」のためにたたかっていく。そのために全力をあげることをよびかけて、会議のまとめといたします。ともに頑張りましょう。