2024年6月24日(月)
国の責任は免れない
トヨタ認証不正 高橋氏が追及
衆院国交委
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日本共産党の高橋千鶴子議員は19日の衆院国土交通委員会で、トヨタなど自動車5社の型式認証不正を追及し、繰り返されるメーカーの不正を防げなかった国の責任も免れないと批判しました。
高橋氏は、基準より厳しい開発試験のデータを採用しており問題ないとのメーカーの見解への認識を質問。国交省の鶴田浩久物流・自動車局長は「多岐にわたる項目を組み合わせて試験条件を設定しており、一部の違いだけを見ても全体としてより厳しいかはわからない」と答弁しました。
高橋氏は、2016年の三菱自動車燃費不正を受け、有識者検討会がまとめた「最終とりまとめ」にある試験への抜き打ちの立ち会いの頻度を質問。鶴田氏は「1社当たり約10件」と答えました。
高橋氏は「これがどの程度の効果を生むかが問われる」と指摘し、5月27日の有識者検討会でメーカーにヒアリングを行いながら、どこが参加したかも公表していないと批判し、国交省のメーカーに対する関係性に疑問を投げかけました。
その上で、ダイハツの第三者委員会調査報告書が「短期開発というプレッシャーの中で追い込まれて従業員は不正に及んだ」「責められるべきは経営幹部」だと指摘しているとして、余裕のある開発期間の確保や認証部門の体制強化に全メーカーに取り組ませるよう国交省に求めました。