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2024年5月29日(水)

残る5日間を“目標水準”への「飛躍の5日間」に

5月28日 大会・2中総決定推進本部長 小池晃

 日本共産党の小池晃大会・2中総決定推進本部長が28日に行った緊急の訴え「残る5日間を“目標水準”への『飛躍の5日間』に」は次の通りです。


写真

(写真)緊急の訴えをする小池晃大会・2中総決定推進本部長=28日、党本部

 2中総の「手紙」の討議・具体化と返事のとりくみ、党勢拡大に奮闘するみなさんに心から敬意を表します。能登半島地震の被災者支援、沖縄県議選勝利への全国の連帯に心から感謝を申し上げます。

 今朝の「しんぶん赤旗」、ご覧になられたでしょうか。6月20日告示、7月7日投票の東京都知事選挙に、蓮舫参議院議員が出馬を表明しました。蓮舫氏は、「裏金議員、『政治とカネ』の自民党、この自民党政治の延命に手を貸す小池都政をリセットする先頭に立つのが私の使命だ」と決意を語り、わが党は、蓮舫氏の出馬を歓迎し、市民と野党の共闘で勝利するために全力をあげることを表明しました。

 都知事選は、裏金づくりと、くらし、憲法破壊の岸田自公政権に審判を加える選挙であるとともに、都民の命と暮らし、平和と人権の願いにこたえる都政へ転換するための一大政治戦となります。4月の衆院3補選の勝利につづき、東京都知事選の勝利で、岸田自公政権NOの審判をつきつけ、政権交代への大きなうねりをつくりだしましょう。

 首都の歴史的たたかいと一体に、いまこそ、日本の夜明けをひらく強く大きな日本共産党をつくろうではありませんか。

 みなさん。今日、緊急に訴えを行うのは、この5月、申請日を含め残された5日間、その一日一日を、党員拡大、読者拡大、世代的継承で“目標水準”の運動に向かっての“飛躍の5日間”にしよう。このことを、全党のみなさんに直接、強く訴えなければならないと考えたからです。

 5月の党勢拡大の現状はどうか。党員拡大は、入党の働きかけ4402人、入党申し込み363人で、うち青年・学生が14人、真ん中世代が76人となっています。1万6千人に働きかけ、1600人を迎えるという各都道府県の5月目標には大きな距離を残しており、現状では、4月の500人強の到達にも届かない結果になりかねません。

 読者拡大は、日刊紙954人、日曜版5858人で、テンポは上がってきているものの、日刊紙1100人、日曜版5300人の純増目標はおろか、このままのとりくみの延長では今月の増勢自体に届かず、後退する危険が高いと言わねばなりません。

 同時に、入党の働きかけを行った支部はまだ12%ですが、4月よりも上昇傾向にあることは重要です。「手紙」の討議支部は7割、読了党員は3割を超えました。

 この5月、どうやって党勢拡大を“目標水準”の運動にしていくか。たちあがる支部を広げぬくしかありません。だからこそ私たちは、「毎月毎月の党勢拡大の独自追求を貫きながら、『手紙』と大会決定を力に党勢拡大の運動に参加する支部を一つひとつ広げていく」という2中総結語の提起に正面から挑戦してきました。党勢拡大の独自追求と全支部・全党運動をつくりだす支部への援助の両方を一体的に成功させようと奮闘してきました。演説会と「集い」も、支部が入党を働きかけ、党員拡大にとりくむことを太く位置づけたとりくみにしようと、改善の努力を強めてきました。

 この道を揺るがず進み、入党の働きかけに踏み出す支部も、読者拡大の成果支部も、まず5割以上に引き上げ、全党運動への前進・飛躍をはかる月にしなければなりません。

 この努力を貫きながら、どう「飛躍の5日間」にしていくか。今日は二つのよびかけを行いたいと思います。

「二重の歴史的チャンス」は激動的局面――党勢拡大の飛躍で自民党政治退場、日本共産党躍進への大攻勢をかけよう

 第一は、党大会決定と2中総の「手紙」が明らかにした「二重の歴史的チャンス」の情勢が進行し、いよいよ激動的局面を迎えているなかで、党勢拡大の飛躍で自民党政治退場、日本共産党躍進への大攻勢をかけようということです。

 この間の世論調査では、内閣支持率が依然として2割台になっているだけでなく、どの調査でも、軒並み自公政権の「継続」よりも「政権交代」を支持する人が多数になる、あるいは拮抗(きっこう)するという結果がでています。4月の三つの衆院補選で示されたように、自民党はいまや断崖絶壁に追い詰められています。この状況をつくりだすうえで、党と「しんぶん赤旗」が大きな貢献をしたことが、この間各界の識者からも語られています。

 裏金問題の真相究明と企業・団体献金の全面禁止を迫る党と「赤旗」が注目をあび、「赤旗」の今月の党本部への申し込みは、3カ月ぶりに100人を超えています。「政府与党の汚い政治をほかの新聞やテレビなどが報じないから」「地道な調査とその発表の勇気に心動かされた」と、自民党政治を徹底追及する姿勢への激励のコメントがたくさん書き添えられています。

 自民党政治に代わる新しい政治の希望を示しているのが日本共産党だと、国民からの期待が強まっていることは、各地からも報告されています。

 19日、大阪・天王寺で行われた田村智子委員長と総選挙候補者がそろって訴えた演説会では、田村委員長が、日本共産党の三つのビジョン――(1)経済と暮らしの立て直しをはかる党の「経済再生プラン」、(2)戦争のない平和な東アジアをつくる「平和提言」、(3)ジェンダー平等を一気に進める党の立場を訴えました。この様子を大阪で行われたのに「東スポ」(東京スポーツ)のウェブ版が報道し、タイトルがまたすごい。

 「共産・田村智子委員長 初の大阪街頭演説は異様な盛り上がり『自民党政治を終わらせよう!』」。

 そして演説会当日だけでも9人が入党しています。「異様な盛り上がり」とまで言わしめたわが党の改革ビジョンをおおいに国民に語り、入党・購読を訴えるときです。

 全党のみなさん。

 この5月、党勢拡大の飛躍を必ずかちとって、日本共産党の躍進で政権交代をはかり、自民党政治を終わらせる大攻勢をかけようではありませんか。

 もう一つの「歴史的チャンス」――それは、格差拡大、気候危機の深刻化のなかでの資本主義システムへの問いかけと社会主義・共産主義への注目と期待が高まり、学生オンラインゼミで志位和夫議長が語った未来社会論が深く共鳴しあっていることです。

 いま多くの若者も労働者も時間に追われ、家庭生活でも時間がない、学生も勉強する時間がない。そんな資本主義社会の中で、「自由に処分できる時間」を取り戻し、大きく拡大しようという未来社会論が、多くの人の心に響いています。

 カネやモノの問題だけではなく、人間の自由で全面的な発展という、いわば人間の生き方の問題として、また人間らしい働き方を求める今のたたかいと結びついた問題としてとらえられ、人々の琴線に触れ、入党への後押しになっています。

 山梨県では、“共産主義といえば中国やソ連”と言っていた青年が、学生オンラインゼミを見て「『自由な時間』が増えたら趣味にあてたい」「社会主義・共産主義のイメージが変わった。日本も共産主義になってほしい」と語り入党しています。

 オンラインゼミを、党機関でも支部でも全党が学習し、党員みんなが“共産主義と自由”を正面から語れる党になり、強く大きな党づくりを成功させようではありませんか。

「手紙」と「返事」のとりくみで“目標水準”の運動への突破口をひらこう

 よびかけの第二は、「手紙」と「返事」のとりくみを最後まで貫き、“目標水準”の運動への突破口をひらこうということです。

 この5月、党勢拡大の独自追求と全支部・全党運動をつくりだす支部への援助の両方で奮闘してきたことは、4月とは質的に異なる全党運動への新しい条件をつくっています。何よりも、いま党本部に寄せられている支部の「返事」がそのことを物語っています。

 佐賀県・西部地区の北方(きたかた)東支部からは次のような「返事」が届きました。

 「私たちの支部が中央委員会の呼びかけに呼応して、昨年に続けて2回目の返事を書くことに感動しています。支部は前回、返事を出してから大きく変わりました。生き返ったと言った方が適切かと思います。…喜びをもって報告できるのは党員1人が増えたことによる支部の質的な変化です。農家党員の離党、高齢者党員の重病、自営業党員の超多忙さが理由となって支部会議が開けない状態が長きにわたって続いていましたが一変しました。…入党したことにより、毎週、支部会議が開けるようになりました。(この方は)前回に書いた返事の内容を実践に移した段階で、日曜版読者になったばかりの人でした。政治に関心を持ち学習意欲に富む人です。長いこと神奈川県で看護師として勤めてきて今も老人施設でボランティア活動を続けています。昨年の党創立記念演説会に参加して入党に至りました。…まさに気息奄々(きそくえんえん)として消滅寸前だった支部に、新しい息吹が注入され生き返った感があります。…支部では今度の中央委員会からの手紙をいち早く読み合わせ討議し、今日の定例支部会議で返事を書くことが決められていました。返事を書くことが次期大会に向けての新たな出発点となります。昨年1月末に出した返事がそうであったように、いわば、党支部として自らを奮い立たせる、のろしともなるものです」

 返事は、党支部として自らを奮い立たせる「のろし」――昨年、消滅寸前だったところから「生き返った」というこの支部の1年あまりの足跡は、「手紙」を討議し、「返事」を出して実践に踏み出すことがいかに支部を変えるのか、ここにこそわが党の党づくりの前途をひらく大道があることを強く感じさせるものではないでしょうか。

 全党の支部・グループのみなさん。

 どうか「手紙」を討議し、5月末までに「返事」をお寄せいただき、まずできることから実践に踏み出していただきたいのです。

 2中総の「手紙」にあるように、「返事」は全面的なものでなくてもかまいません。まずここから始めるというものでも、現状や悩みを伝えるものでもかまいません。それは必ず草の根の党の旗を未来へと引き継いでいく第一歩となります。私たち中央委員会に「返事」を書いて送ってください。ご一緒に、党づくりの道を進もうではありませんか。

 党機関と地方議員のみなさん。

 ぜひ支部に入り、「手紙」の「返事」を出して実践に踏み出す援助をつくしましょう。未討議の支部で「手紙」を討議しましょう。そして、支部のみなさんと心一つに党勢拡大の行動に踏み出しましょう。

 「手紙」で生まれている支部の意欲と新しい具体化は、みなさんの5月の党勢拡大の執念をもったとりくみと結びついてこそ、党づくりの前進へと実ります。そして、実践によって党づくりの展望を示し、支部を励ますことができます。

 党員拡大では、「入党のよびかけ」と田村委員長のよびかけ動画、志位議長の千葉での懇談会の動画を使い、支部のミニ「集い」と約束をとっての入党の働きかけを最後まで広げぬきましょう。「集い」に参加した対象者に正面から入党を訴える時間をとりましょう。

 読者拡大の前進には、日刊紙と日曜版のそれぞれの独自追求を強力に推進することが不可欠となっています。「集い」や演説会に参加した人、入党を働きかけた人などにもれなく日刊紙の購読を訴えるとともに、激動的情勢を語って日刊紙を読んでいない党員へ購読をよびかけましょう。日曜版の見本紙を思い切って活用し、後援会や要求運動のつながりにも、党員一人ひとりのつながりでも、紙面の魅力と値打ちを語って購読を訴えましょう。

 「手紙」の討議、「返事」の議論のなかで、4月以上に「なんとかしたい」という思いを強めている支部は広がっています。

 すべての党機関、地方議員のみなさんがその思いを信頼して支部に入り、行動をよびかけ、すべての支部と一緒に頑張りぬく「飛躍の5日間」にしようではありませんか。

 私たち推進本部もみなさんと心一つに奮闘します。ともにがんばりましょう。


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