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2024年5月27日(月)

「自由に処分できる時間」と共産主義の魅力

和歌山懇談会 志位議長大いに語る

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(写真)パネルを示して質問に答える志位和夫議=26日、長和歌山市

 日本共産党和歌山県委員会は26日、和歌山市内で「懇談会」を開催しました。志位和夫議長が、裏金、くらし、平和の問題から、資本主義、社会主義・共産主義―など多彩な質問に対し、多くの資料・データをつかい回答。日本共産党の躍進と入党をよびかけました。参加者は食い入るように志位氏の話に聞き入り、会場は熱気にあふれました。志位氏は懇談会後半、テーブルを一つずつまわり、社会変革のため「どうか一緒に進みましょう」とよびかけました。懇談会などで6人が入党を決意しました。

 「社会主義や共産主義というと『自由がない』というイメージもあると思います。日本共産党がめざす社会を一言でいってください」との質問をめぐり、熱い議論が交わされました。

 志位氏は、『共産党宣言』の一節、「各人の自由な発展が万人の自由の発展の条件であるような一つの結合社会」を紹介。「人間はだれもがすばらしい可能性を持っていますが、資本主義のもとでは実現できずに埋もれたままになっている場合が少なくありません」「マルクスとエンゲルスはどうしたらすべての人間の自由で全面的な発展を保障する社会をつくれるかについて生涯にわたって探求を続けました」と話しました。マルクスは経済学を徹底的に研究するなかで、搾取の秘密を解明。搾取によって人間と社会にとっての「真の富」である「自由に処分できる時間」が奪われていることを明らかにし、それを取り戻し、万人が十分に「自由に処分できる時間」をもつことで、すべての人間に「自由で全面的な発展」を保障する社会こそが社会主義・共産主義だということを明らかにしていったことを語りました。志位氏は、民青同盟が4月に開いた学生「オンラインゼミ」で「自由な時間」に対する強い反応と共感があったとして、社会主義・共産主義の魅力を力説しました。

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(写真)聴衆に手を振る(左から)清水衆院比例予定候補、志位議長、井本衆院1区予定候補、くすもと衆院2区予定候補=26日、和歌山市

 「日本が社会主義になったら旧ソ連や中国のような社会にならないかという疑問が寄せられています。そうならない保障はどこに?」

 志位氏は、旧ソ連や中国の問題の原因は、指導勢力による誤りとともに「両者に共通する問題は『革命の出発点の遅れ』です」と強調。発達した資本主義から社会主義に踏み出す日本では、高い生産力、自由と民主主義、人間の個性―など、「資本主義のもとでの豊かな可能性を引き継いで先に進みます」「『自由のない社会』など絶対にならないし、いたしません」と力説しました。

 会場からは、「どうやって政権をとるのか」「民主集中制のあり方をどう理解したらいいのか」などの質問とともに、「『自由に処分できる時間』の大切さはわかったが、共産党には自由な時間があるのでしょうか」との質問も。志位氏が、共産党は、もともと各人の自由な意思で集う結社であるとともに、「自由に処分できる時間」の拡大は自然に起こるものでなく、たたかいによって勝ち取ってきたものであり、このたたかいを推進することが共産党の役割ですと回答しました。

和歌山駅前で街頭演説

 志位議長は夕方、清水ただし衆院近畿比例予定候補、和歌山選出の小選挙区予定候補とともにJR和歌山駅前に立ち、総選挙にあたり政治を変える「四つのチェンジ」を実現しようと訴え。(1)腐敗政治にさよなら、政治の信頼をとりもどそう(2)経済無策にさよなら、暮らし応援で経済再生を実現しよう(3)「戦争国家」づくりにさよなら、外交の力で平和をつくろう(4)人権後進国にさよなら、ジェンダー平等の日本をつくろう―とよびかけました。

 このなかで志位氏は、4月に行われた衆院3補選で惨敗したのに、「自民党に少しでも反省はあるのか」と指摘。衆参の政治倫理審査会では、73人の自民議員の審査を自民党も賛成し全会一致で議決したにもかかわらず、これら議員の全員が出席を拒み、岸田文雄首相も出席をうながさないことを厳しく批判しました。また、自民党の示した「政治改革」案は、企業・団体献金の禁止に背を向けており、自民党政治刷新本部の責任者である鈴木馨祐衆院議員も裏金疑惑がもたれていると「しんぶん赤旗」日曜版がスクープしたことをあげ、「刷新されるべきは鈴木氏だ」と語りました。

 そのうえで、「企業・団体献金の全面禁止、政党助成金撤廃の願いをどうか日本共産党にたくしてほしい」「日本共産党を伸ばしてください」と熱く訴えると、足を止めて聞き入った多くの人々から大きな拍手がわきおこりました。

清水比例予定候補

 JR和歌山駅前の街頭演説では、清水ただし衆院近畿比例予定候補が「企業・団体献金を1円も受け取らない清潔な日本共産党の躍進で裏金まみれの自民党政治を終わらせよう。いのちを危険にさらす万博を中止し、被災地と暮らしの応援に変えよう」と訴えました。

 和歌山1区・井本ゆういち、2区・くすもと文郎の両予定候補が決意表明しました。


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