2024年5月25日(土)
沖縄、中学給食無償に
来年度から段階的実施 共産党繰り返し要望
デニー知事表明
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沖縄県の玉城デニー知事は24日、県庁で会見し、学校給食費の無償化を来年4月から段階的に実施すると表明しました。中学生のいる世帯に対し給食費を支援し、県は中学生の給食費を無償とする市町村に、費用の2分の1を補助します。
学校給食費の無償化は、誰一人取り残さない沖縄らしい優しい社会の実現を掲げ、「子どもの貧困」対策を県政の最重要課題とするデニー知事が2022年の知事選で掲げたものです。
昨年11月の県議会一般質問で、日本共産党の、とぐち修県議団長が給食費無償化の早期実施を求め、今年1月にはデニー知事への24年度予算要望で、県議団は早期に無償化を段階的に実施するよう申し入れました。2月の県議会代表質問でも、ニシメ純恵県議が段階的な無償化の早期実施を求めていました。
デニー知事は、県教育庁が実施した実態調査で、給食費の無償化や軽減、平等な支援を希望する声が寄せられたほか、中学生の子を持つ家庭の教育費の負担感が大きいと分かったと指摘。「未来を担う子どもたちの健全育成は、県と市町村の共通課題だ」と述べ、全ての市町村で無償化が実施できるよう前向きな検討を求めました。
また、今回の無償化の実施は「第一歩」だとして、国などの動向も注視しながら将来的に小学生にも無償化の対象を広げ、拡充していきたいと述べました。