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2024年5月18日(土)

ドア数超 CA配置へ

日航B787 国基準より増

組合要求実る

写真

(写真)7月からドア数以上の客室乗務員編成となる日航787型機=東京・羽田空港

 日本航空は、ボーイング787型機の客室乗務員(キャビンアテンダント、CA)編成数について、国の最低基準より増やし、各ドア配置となる8人以上とすることが17日、分かりました。航空労組連絡会(航空連)や客室乗務員連絡会(客乗連)、その加盟労組の要求が実りました。

 8人以上編成が適用されるのは7月1日から。会社は本紙に「1月2日の事故のレビュー(調査)などを踏まえ、安全とサービス等を総合的に勘案し、8人以上に変更する」と回答しています。

 1月2日の海上保安庁機と日航機の羽田衝突事故では、日航機の乗客全員が脱出。当該エアバス350型機はドア8カ所に対し客室乗務員9人が搭乗していたことが重要だったと指摘されています。ところが787型機の場合、国の最低基準に従うとドア8カ所に7人編成となり、現在の日航では、事故で脱出口となった最後方に1人しか配置されていません。

 航空連、客乗連は客室乗務員をドアに1人以上配置、保安要員として国家ライセンス付与を求める署名に取り組んでいます。春闘で、航空連加盟の日航キャビンクルーユニオン(CCU)、パイロットの日航乗員組合、地上職の日航ユニオンの3労組が各ドアへの客室乗務員配置を要求していました。

 古川麻子客乗連事務局長は「切実な要求が前進し、職場から喜びの声が組合に寄せられています」と指摘。「今回の経営判断は安全の層を厚くするものだと評価しています。各ドアへの客室乗務員配置が全日空など全航空会社に広がるよう取り組みを続けます」と話しました。


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