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2024年5月1日(水)

脱出口にCA必要

航空連など署名呼びかけ

“国家ライセンス与えて”

 航空労組連絡会(航空連)、客室乗務員連絡会(客乗連)は30日、国土交通省に要請を行い、航空機の各ドアに客室乗務員(キャビンアテンダント、CA)を配置すること、客室乗務員に保安要員として国家ライセンスを付与することを求めました。国交省内で会見し、同趣旨の請願署名への協力を呼びかけました。


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(写真)会見する(左から)粟田、平岩両氏と赤坂潤一郎議長=30日、国交省

 平岩元美航空連副議長は、1月2日の海上保安庁機と日本航空機の羽田衝突事故について、「当時の日航エアバス350はドア8カ所に対し客室乗務員9人が搭乗しており、全員脱出にとって重要だった」と強調。しかし、日航ボーイング787の国内運航便は、ドア8カ所に7人しか搭乗しておらず、事故の脱出ルートとなった最後方左側出口に配置されていないと指摘しました。

 国際民間航空機関(ICAO)も2017年にドアごとに客室乗務員を配置するよう推奨していると紹介しました。

 粟田浩之航空連事務局長(機長)は「機長は脱出の指示を出すが、実際に使用可能な出口か判断するのは客室乗務員だ」と保安要員としての重要性を強調しました。

 客室乗務員をライセンス制にする意義を質問された平岩氏は「日本の客室乗務員は現状でも高いレベルにあるが、サービス要員だと思われ、テレビ番組でも不要だと特集されたことがある。コスト削減の対象だと、とらえられている」と指摘。「ライセンス制で保安要員としての役割を明確にすることで、安全の層を厚くできる」と述べました。

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