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2024年4月30日(火)

能登半島1.1地震

2次避難者に支援物資

2市で共同支援センター

金沢

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(写真)支援物資を受け取る能登半島地震の被災者=29日、金沢市

 日本共産党と民主団体が運営する「能登半島地震被災者共同支援センター」(石川県羽咋市)は29日、地震の被害が甚大な県内の奥能登地域から被災者が避難している金沢市で、支援物資の「お渡し会」を開きました。食料品や日用品を求めて開始前から約100人が並び、アンケート用紙に生活再建の悩みなどを書きました。

 珠洲市や輪島市では現在も一部の地域で断水が続き、自宅に戻れない被災者が多くいます。金沢市内には2次避難者を受け入れるホテルがあり、賃貸住宅を無償で提供する「みなし仮設住宅」に入居した人もいます。

 車やタクシーに乗り合わせて会場を訪れた被災者は、同センターのボランティアからコメや野菜などを受け取って袋に詰め込みました。

 珠洲市から2歳の長男を連れて金沢市内のホテルに避難している女性(37)は「紙おむつがもらえて助かりました。夫がいる珠洲市内のアパートは被害が小さく、水道が復旧して住める状態です。子どもが保育園に入る5月下旬には戻りたい」と話しました。

 輪島市の自宅が半壊し、長女が住む金沢市内の家に避難している女性(70)は「地震で自宅が傾き、すき間だらけです。片づけに行く日は往復の移動が長時間になり、ガソリン代もかかります。生活再建の見通しがたたない中で、支援してもらえることはありがたい」と語りました。

 金沢医療生活協同組合の医師らによる健康相談ブースが設けられ、自宅の片づけで腰痛になった被災者も訪れました。

 アンケートで要望を聞いた女性は「『お金が必要なのに支援金が届かない』という声がありました。『これから先の住むところがない』と話す人は困り果てた様子だった」と振り返りました。

 会場の前では、日本共産党の広田美代、山下明希(あき)両金沢市議、鐙(あぶみ)史朗・輪島市議が被災者の困りごとを聞きました。

 鐙市議は「2次避難中の人に目を向けた支援の必要性を感じていたので、物資を届けることができてよかったです。今後も支援の輪を広げてほしい」と述べました。

かほく市

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(写真)支援物資を手にする被災者(手前)と支援センターのスタッフら=28日、石川県かほく市

 石川県羽咋(はくい)市を拠点とする能登半島地震被災者共同支援センターは28日、能登半島地震での2次避難者を支援しようと、かほく市の七塚健康福祉センターで「支援物資お渡し会」を行いました。

 支援センターのスタッフや日本共産党かほく支部のメンバー、県外からのボランティアが支援に駆け付けました。

 会場には支援センターに全国から寄せられた支援物資(米、水、玉ネギ、サトイモ、ゴボウ、ニンジンなど)が積み上げられました。アルファ米や紙パンツなどの衛生用品は、かほく市が提供しました。

 珠洲(すず)市蛸島の自宅が全壊し、かほく市のアパートに2次避難しているという男性(75)は、「妻と二人暮らし、早く珠洲に帰ってまた畑仕事をやりたい。去年の地震で壊れたところを修理したばかり。年金生活でいまさら、家の建て替えはできない。2年でなく、ずーと住める仮設住宅にしてほしい」と両手に支援物資を詰めた袋を持って「助かります。ありがたい」と話しました。


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