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2024年4月27日(土)

きょうの潮流

 最大10連休にもなるゴールデンウイークがきょうから始まりました。コロナ5類移行後、初の大型連休で海外に向かう人たちも増えています▼楽しげな様子に影を落としているのが円安と物価高です。なかには自炊で節約しようと大量の食べ物を持参する人も。外貨への両替や現地で買い物をして、こんなに円の価値が下がったのかと実感する人たちも多い▼すでに輸入大国と化した日本。国内では円安・物価高の影響は死活問題になっています。輸入頼みの食料品や燃料の値段は上がる一方で生活を圧迫。原材料費の高騰で下請けや中小企業が苦しんでいるのに、トヨタ自動車など輸出大企業は大もうけをため込んでいます▼止まらない異常な円安。主な原因とされるアベノミクスが開始された2013年の平均レートは1ドル97円ほどでした。異次元の金融緩和、超低金利政策による急激な円安の狙いは「世界一企業が活動しやすい国」にするためでした▼円安や株高、物価高にして企業がもうかれば、給料もあがり消費も増え景気が回復する。そんな幻想はどこへやら。科学性や論理性に欠ける、企業のための政策、くらしの視点が抜け落ちている―。経済学者の山家悠紀夫(やんべ・ゆきお)さんが指摘していたアベノミクスの特徴は今も▼分析も反省もなく踏襲している岸田政権や日銀に、解決の道を示すことはできません。連休中には、メーデーや憲法集会が各地で結集されます。生活の苦難を打開し、平和を守る。道を切り開くのはみずからのたたかいです。


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