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2024年4月23日(火)

女性の低年金深刻 物価上回る改定を

年金者組合女性部 運動呼びかけ

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(写真)女性の人生とジェンダー不平等について、会見する中川部長(左から2人目)ら=22日、厚労省

 全日本年金者組合の中川滋子女性部長らは22日、厚生労働省内で記者会見し、新しい冊子『わたしの人生とジェンダ―平等』(女性部作成)を紹介し、低年金で苦しむ女性たちのことをジェンダー不平等と位置づけて一緒に改善にむけ運動してほしいと訴えました。

 女性の低年金の実態告発は、2023年2月に発行した『聞こえますか…今、ここにある窮状』に続く第2弾です。

 新しい冊子は、全国から「自分史をジェンダーの視点で振り返る」48の手記を収めています。「長になるのは係長どまり、課長、部長になるのは男性ばかり」(奈良)、「あほか! これは男がやるものだといわれた」(大阪)、「女のくせにと暴力の夫。教員になって『女の先生か』といわれた」(埼玉)、「36年間、障害者施設や保育、介護の現場だった。平均賃金の劣悪さが年金額を少なくしている」など切実です。

 中川部長は、3月に作成したが各地から好評だと話しながら「女性の低年金は、長い人生のあらゆる場面でジェンダー不平等が積み重なった結果です」と強調。「もう高齢者ですが、子や孫たちの時代がジェンダー平等の運動がすすむように、大きな目標にむかって小さな一歩を踏み出したい」と語りました。

 厚労省の発表によると、2000万人の女性年金者のうち、年金額が月10万円に届かない人が1770万人、85%を超えます。木田保男書記長は、「冊子も大量活用して未組織の女性たちに働きかける運動で物価を上回る年金改定を求めていく」と語っています。


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