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2024年4月14日(日)

共産党が不登校問題学習会

専門紙編集長 「通う以外の選択肢を」

吉良氏あいさつ

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(写真)不登校問題について多様な角度から解説する「不登校新聞」の石井しこう編集長=12日、東京都千代田区

 日本共産党政策委員会と子どもの権利委員会、文教委員会は12日、不登校専門紙「不登校新聞」の石井しこう編集長を招いて不登校問題を考える学習会を衆院第1議員会館で開催しました。

 冒頭、子どもの権利委員会責任者の吉良よし子参院議員が、この問題でのとりくみを強めてゆきたいとあいさつしました。

 石井氏は、不登校者数が10年間で倍増し2022年度(最新)の調査で30万人近くとなった背景に、学校での「規範意識」の強調や、英語ができなくて悩む保育園児がいるなど早期教育や競争の低年齢化があると指摘しました。

 自らの体験や取材経験から、「不登校は休息できれば巻き返すことができる」が、その休息が妨害されると心が傷つき、長期に苦しむと語りました。

 また、多くの不登校の子どもが「家庭を中心に回復をみせ、社会生活のなかで学習しながら、他の学生や社会人と同様の生活を送っている」と述べました。

 石井氏は、高校の不登校率が低いのは通信制高校の広がりが大きいとし、小中学校でもオンラインスクールや家庭教育などの代替教育が検討されるべきだと述べました。また、「学校に通う」以外の選択肢がない現状を変えることが、不登校を悲観し苦しむ親子を救うことになると強調しました。

 その後、「通信制には営利目的含め質の差が大きいのでは」「学校自体を子どもにあったものに変えていくことが重要では」など意見交換がおこなわれました。

 同学習会には、共産党の宮本岳志衆院議員が参加しました。


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