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2024年4月2日(火)

パー券購入者数 虚偽記載か

自民・豊田参院議員代表の党支部

 自民党の豊田俊郎参院議員(千葉県選挙区)が代表を務める自民党千葉県参議院選挙区第六支部が2021年と22年に開いた政治資金パーティー「豊田俊郎君と語る会」について、実際のパーティー券購入者数と異なる数字を政治資金収支報告書に記載した政治資金規正法違反(虚偽記載)の疑いがあることが1日、わかりました。日本共産党の松崎さち船橋市議が調査し、本紙が取材しました。(取材班)


 収支報告書などによると同支部は21年10月18日と22年10月3日に、いずれも千葉市の「ホテルニューオータニ幕張」で開催し、会費は2万円でした。

 このうち22年分の収支報告書によると、同パーティーの収入は1874万円で、「対価の支払をした者の数」の欄には「937」と記載があります。収入額を937で割ると2万円になるため、1者が1枚ずつ購入した計算になります。

 しかし、同県内の複数の政治団体が、パー券を複数枚購入していたことが収支報告書で確認できました。

 千葉県宅建政治連盟は22年に「パーティー券」として同支部に計16万円を支出。本紙の取材に「1人あたり2万円の券を8人分購入した」と答えました。

 千葉県自動車整備政治連盟は同年、「政治資金パーティー」として6万円を支出。「パーティー券を3枚買った」としています。

 千葉県医師連盟八千代支部は10万円を支出し、担当者は「パーティー券を5枚買った」と答えました。

 総務省政治資金課によると、一つの団体が複数枚のパー券を購入しても対価の支払い者としては「1者」とカウントされます。複数枚を買った団体があるため、対価の支払者の数が実際には937より少なかったか、または収入が1874万円より多かったとみられます。同支部の収支報告書は虚偽記載が疑われます。

 21年のパーティーでも同じ構図の虚偽記載が疑われます。

 本紙は同支部に質問状を送りましたが、期限までに回答はありませんでした。


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