2024年3月31日(日)
機能性表示食品の危険性
穀田議員 10年前に警告
SNS上で反響
小林製薬の「紅麹(べにこうじ)」配合の機能性表示食品を摂取したことによる健康被害が拡大しています。この問題で日本共産党の穀田恵二衆院議員が2014年3月25日の衆院消費者問題特別委員会で、安倍政権が導入を狙っていた機能性表示食品の問題点を指摘していたことがSNS上で反響を呼んでいます。
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穀田議員の質問は、安倍晋三首相(当時)がおこなった「世界で一番活躍する企業活動を妨げる障害を一つ一つ改善していく」ことを目的とした規制改革会議の路線のもと、その一つが健康食品の機能性表示の新しい制度であることを指摘したもの。
穀田議員は「食品成分の機能性について科学的な手法を確立し、そのうえで科学的根拠のある基準及び表示を明確化すべきである」と強調。「評価手法の研究段階でさえ課題が山積みにもかかわらず」「(閣議決定された)13年度中に結論を出して14年度中に実施するというのはあまりに拙速ではないか」と批判しました。
そして「どんな機能があるのかは企業まかせ」「機能性表示をおこなえば健康食品被害がなくなるのか、もしくは少なくなると思っているのか」と科学的根拠のお粗末さを追及しました。
森雅子消費者担当相(当時)は「消費者被害が拡大しないような方向でとりまとめたい」と願望をのべるばかり。穀田議員は「大臣がおっしゃる安全を第一にということじゃない事態になりかねないと警告する」とのべていました。
安倍政権は問題を直視せず、わずか2カ月で機能性表示食品の制度を決め、2015年に導入されました。
この質問動画がいま、SNS上で広がっています。「(この制度のもとで)健康被害がおこることを予言している」などと話題になっています。