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2024年3月29日(金)

共産党に期待と注目

田村委員長が語る「希望の政治」

 日本共産党の田村智子委員長は1月の就任後、相次いで記者会見や講演、メディア出演をし、「暮らしでも平和でも希望が見える新しい政治へ」として「自民党打破宣言」(3月19日、日本記者クラブでの会見)を表明しました。裏金事件で自民党政治への不信が募るもと、田村委員長が語る日本共産党の役割や政策に新たな期待や注目が集まっています。


追及力

裏金告発 「自民支持は崩壊」

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(写真)日本記者クラブで会見(19日)する田村委員長

 自民党派閥による政治資金パーティー収入の裏金事件を巡っては、各番組の司会者が「しんぶん赤旗」の追及力を一様に評価しました。

 17日放送のBSテレビ東京「日曜サロン」では芹川洋一・日本経済新聞論説フェローが、安倍政権時の「桜を見る会」も裏金問題も「『しんぶん赤旗』が最初に報じた」と紹介。田村氏が「自民党と企業・財界の癒着が政治のゆがみを生んでいる。これを正そうという独自の目で見ているから、公開されている資料でも見方が違ってくる」と語ると、芹川氏は「たしかに、オープン情報ですよね」と、メディアとしての自省を込めつつ応じました。

 同時に共産党の役割にも注目が集まっています。21日のインターネット動画サイト「ニコニコ動画」の生放送では、司会の七尾功氏が裏金事件の話題で、共産党の疑惑追及に対し「揚げ足取りというコメントもあったが、そうではない。レベルの違う話だ」と発言。田村氏は「自民党を下野させなければならないという覚悟で追及していく」と決意を述べました。

 日本記者クラブで記者が「自民党への支持率は完全な崩壊状態にある」と指摘。このもとで共産党への支持をどう広げるのかとの問いに、田村氏は「『応援してね』だけでなく、『一緒に変えようよ』とアピールしていきたい」と意気込みました。

ジェンダー平等

女性委員長 「非常に心強い」

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(写真)日本外国特派員協会での会見(26日)で質問を受ける田村委員長(壇上中央)

 1月の党大会で田村氏が女性として初の委員長に就任したことで、ジェンダー平等への期待が集まっています。3月26日の日本外国特派員協会での記者会見では、女性リーダーをどう増やすかを記者が質問。田村氏は「私も、周りの協力を得ながら力を伸ばしていくという思いで、委員長の責務を担っている。多くの女性の皆さんに、決断と挑戦をしようと呼びかけたい」と答えました。

 番組出演でも委員長就任が話題になっています。「ジェンダー平等は超党派(の課題)。遅れている国会で、そういう流れがでてくることのきっかけになれば」(「日曜サロン」で芹川氏)、「政治の世界にこうした女性のリーダーがいるのは非常に心強い」(11日放送、BS11「報道ライブ インサイドOUT」で上野愛奈サブキャスター)と期待が語られました。

平和

9条外交 「もっと聞きたい」

 平和の問題で田村氏は「日本の安全保障の土台は、侵略戦争の反省に立った日本国憲法への信頼にある」(日本外国特派員協会)と、憲法9条を生かした外交への転換を主張しました。

 田村氏は昨年12月に東南アジア3カ国を訪問した経験を紹介。東南アジア諸国連合(ASEAN)が米国や中国、ロシアといった大国間の覇権争いにくみしない「中心性」を重視していると強調しました。

 「軍事的対抗でなく対話と協力」を掲げるASEANインド太平洋構想(AOIP)を共通の目標に、東アジアに戦争の心配のない平和な地域を築こうという共産党の「外交ビジョン」を語ると、ニコ動の七尾氏は「実際に足を運んで政策に反映している。そういう話をもっと聞きたい」と関心を寄せました。

経済

再生プラン 「財源示し緻密」

 田村氏は「安定して、やりがいが持てる働き方、明日に希望が見える暮らしを政治が保障する。これこそが経済再生の道だ」(日本記者クラブ)として、経済政策にも力点を置きました。

 日本経済の停滞を打開する改革を三つの柱で示した共産党の「経済再生プラン」を紹介すると、ニコ動の七尾氏は「財源も明示されている対案は野党でもなかなかない。こういう緻密さが大事」「かなり現実的な提案だ」と共感。視聴者からは「めっっちゃ良い」のコメントが寄せられました。

 生活保護の利用申請が増加していることへの質問に、田村氏が「これまでの政治の積み重ねによって貧困が生み出されている。『生活保障』への名称変更も含めて仕組みを根本的に変える必要がある」と答えると、画面上の書き込みで、「確かに」「生存権(保障)」と反応がありました。

未来社会

自由開花 「イメージ変わる」

 では、日本共産党はどういう社会を目指すのか―。関心は未来社会の問題にも及びました。

 「報道ライブ インサイドOUT」で田村氏は、気候危機や日本経済の停滞を生んでいる人件費抑圧の「根っこには資本主義の利潤第一主義がある」と指摘。「利潤第一主義から抜け出すことが、どれだけ豊かな希望を開くことになるのかを大きく示す。キーワードは自由。(労働時間の短縮で)人間の自由がどこまでも花開く社会(を目指す)」と力を込めると、司会の岩田公雄氏は「そういうふうにやれば随分とイメージも変わると思う」、上野氏は「おっしゃっていることは非常に若い方に響く」と応じました。

 田村氏は日本記者クラブでの記者の質問に「1月の党大会で、若い方に共産主義・社会主義の魅力をもっと伝えようと押し出した。共産党と名前を見たら『明るいな。希望だな』と言ってもらえる党をつくっていく」と答えました。


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