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2024年3月21日(木)

能登半島1.1地震

「心あたたかくなる」

奈良県農民連 炊き出し支援

石川・和倉温泉

写真

(写真)奈良県農民連が行った、コメや柿の葉ずし、豚汁の支援に列をなす被災者=20日、石川県・和倉温泉

 奈良県農民連の森本吉秀会長らは20日、石川・能登半島地震によって依然として断水が続く七尾市和倉温泉で、被災者支援の物資提供と豚汁・柿の葉ずしの炊き出し活動を行いました。支援活動には、産直活動で結びつく新婦人奈良の女性ら総勢5人と石川県農民連会長の宮岸美則さんらが参加しました。

 支援物資が午前10時に和倉温泉広場に到着すると、待ち構えていたように被災者が列をつくりました。支援途中、雨がふるなかテントで待つ被災者から、「奈良から来てくれたの。待っているのは寒いけど、心はあたたかくなる」との声がかかります。組合員のカンパで用意した柿の葉ずし、コメ、豚汁それぞれ200人分と水のボトルなどが正午までに、すべてなくなりました。

 和倉温泉旅館協同組合によると、22の旅館に1100人の従業員が働いていました。地震後すべての旅館が休業を余儀なくされています。「地震から3カ月。上下水道の復旧が最優先の希望です。配管工事が順番待ち。なんとかしてほしい」と話すのは、54歳の女性です。自身は旅館に正規で勤めていて休業手当が出ていますが、「パートの従業員は大変ですよ。早く旅館も再開してほしい」と思いやります。

 アパートが余震のたびに壊れ、大家からの取り壊しの要請に同意して避難所で暮らす女性(73)は、「公的支援の炊き出しがなくなった。こうして支援してくれるだけでもありがたい」と話します。

 「赤旗」の腕章を見ながら、「自民党は、頼りにならない。全壊家屋の廃材仮置き場が決まらない。復旧が遅く工事はすすまないのは自民流の利権が絡んでいるから。県外土木・建設企業の参加を嫌うからだ」と話す男性(76)もいました。

 (阿部活士)


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