2024年3月12日(火)
先生１９人 追い出すな
奈良教育大付属小 「守る会」署名提出
奈良教育大附属小を守る会は１１日、同小学校の教員出向人事をやめよと７４４４人分の署名を大学当局に提出しました。
奈良教育大学（奈良市）は、県教育委員会から指摘を受けて同大付属小学校で実施していた教育課程について昨年から調査し、学習指導要領に照らして「不適切」だと１月に判断。同校教員１９人を他校へ出向させようとしています。同校では一人ひとりの子どもの成長・発達に即して、独自の教材や授業などによる教育課程が実施されています。
元教師ら関係者が「守る会」を結成し、出向人事が強行されれば学校運営に支障をきたし、子どもたちへの悪影響が懸念されるとして１日から緊急署名に取り組みました。
署名を提出した「守る会」の山﨑洋介さんは「大学側は建物の外で受け取る不誠実な対応だった。出向人事は懲罰的なもので全国の教育現場に萎縮を与える。ネット署名に大きな反響があった」と話しました。同付属小元教頭の坂下伸一さんは「各教科の教育課程は校長も管理職も一緒に論議して決めており、教師が勝手にしたものではない。当人が納得しない人事に反対だ。話し合いが必要。子どもたちに被害を及ぼす」と話しました。
