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2024年2月1日(木)

主張

「赤旗」創刊96周年

国民に真実伝える役割さらに

 「しんぶん赤旗」はきょうで創刊96周年です。日本共産党の中央機関紙として1928年2月1日に発行されました。過酷な弾圧や戦争によって休刊・停刊を余儀なくされた時期もありましたが、反戦平和・国民主権・生活擁護の旗を掲げ続けました。

 岸田文雄政権の土台を揺るがす大問題に発展している自民党派閥の政治資金パーティー収入を巡る裏金事件は、2022年11月6日号の日曜版スクープが発端です。巨大メディアの多くが権力監視の機能を失う中、真実を伝える国民共同の新聞として、役割を果たす決意を新たにしています。

発端は日曜版のスクープ

 「裏金問題を最初に報道したのが貴紙だったので興味を持ちました」「パーティー券スクープでは拍手です」「応援しています。赤旗を読むのは初めてです」。昨年12月以降、赤旗編集局に期待と注目の声が相次いで寄せられています。

 岸田首相は昨年11月の衆院予算委員会で、岸田派のパーティー収入不記載について追及された際、「赤旗」報道に言及しました。自民党議員は「派閥パーティーの記事が党内で話題になっている」と述べ、野党幹部は「リクルート事件を上回る戦後最大のスクープだ」と話したといいます。日本共産党の塩川鉄也衆院議員が「昨年の臨時国会ほど『赤旗』という言葉が飛び交った国会はありませんでした」と1月の第29回党大会で実感を込めて発言しました。

 優れた報道を市民の側から評価することを目的に北海道を拠点に活動する市民団体「メディア・アンビシャス」は30日、日曜版のパーティー疑惑のスクープをメディア賞に選んだと発表しました。裏金事件は閣僚や自民党役員を辞任に追い込み、派閥の会計責任者らが起訴されました。今の通常国会では事件の全容解明と金権政治一掃が最大の課題となっています。

 政権を窮地に立たせる「赤旗」スクープは今回だけではありません。19年10月13日号の日曜版は、安倍晋三首相が公的行事「桜を見る会」に多くの支援者を招待し、飲ませ食わせしていた国政私物化の実態を詳細に報じました。

 当時の国会で日本共産党の田村智子副委員長が取り上げ、国政上の大問題になりました。「桜を見る会」の一連の報道で日曜版は20年の日本ジャーナリスト会議(JCJ)大賞を受賞しました。

 「桜を見る会」は大手メディアも取材しましたが、公的行事の私物化ととらえる視点を欠いていました。政治資金パーティーについても同様です。大手メディアはパーティーでの政治家の発言は報じますが、パーティーが多額の企業・団体献金を脱法的に集める手段にされている点には迫りません。国民目線で「おかしい」と感じ、粘り強く調査し報じる姿勢があるかどうかが決定的な違いです。

勇気と希望届ける紙面に

 権力をチェックし不正をただすのは、ジャーナリズム本来の役割です。「赤旗」がその力を発揮できるのは、不屈に101年間たたかってきた日本共産党の機関紙だからです。国民の利益を守ることを第一に勇気と希望を届ける紙面づくりに一層力を尽くします。

 多くの人に「赤旗」を読んでいただけるよう心から呼びかけます。力を合わせ、自民党政治を終わらせ日本の未来を開きましょう。


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