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2024年1月4日(木)

能登半島地震

井上・藤野氏ら輪島で要望聞く

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(写真)火災のあった輪島市の中心部を調査する(左から)佐藤、井上、藤野、鐙の各氏=3日、石川県輪島市

 能登半島地震で最大震度6強の揺れに襲われライフラインが寸断されている石川県輪島市を3日、日本共産党の井上哲士参院議員、藤野保史前衆院議員が訪れ、被害状況を調査しました。佐藤正幸党県議、鐙(あぶみ)史朗党輪島市議が同行しました。避難者からは食料を求める声が相次ぎました。

 市内の至るところで建物が倒壊。傾いた建物が道路に覆いかぶさっている場所も。橋には段差ができ車両が通行できません。

 3日午前8時現在で市内では約1万戸で断水。ポリタンクで用水路から水をくんでいた女性は「断水でトイレの水が流せず困っている」といいます。井上氏らは「早急に復旧できるよう対応したい」と話しました。

 輪島市役所では坂口茂市長と面会。坂口市長は「1万75人の避難者に対して、2000食分しか食事が届いていない。食料が極端に不足している」と訴えました。

 避難所の「輪島市ふれあい交流センター」では、避難者から要望を聞きました。自宅が住めない状態になっているという女性(75)は「避難所には生活物資の供給がなく、必要なものは全て自分で搬入しないといけない。食べ物も全く出ていない」といいます。飲み物は支給されていますが、冷たいものばかり。「温かい飲み物があれば少しは心も温まる。避難生活でひもじい思いをすると余計につらい」と嘆きました。

 市中心部で朝市が立つ通りは1日の地震直後に火災が発生。200棟以上が焼失し、建物の多くが崩壊。煙がくすぶり、焼け焦げた臭いが漂っていました。

 井上氏は「避難所で食事が出ていないのは重大な問題だ。政府にも対応を求める」。藤野氏は「避難所には高齢者が多い。地震が毎年続いているだけに手厚い支援が必要だ」と語りました。

 輪島市内の食事事情を井上氏らから伝えられた日本共産党の穀田恵二国対委員長は3日、自民党の浜田靖一国対委員長に「何とかしてほしい」と要請。浜田氏はすぐに対応すると応じました。(嘉藤敬佑)


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