2023年12月19日(火)
二階派事務総長らを告発 上脇教授
パー券1436万円不記載
自民党の主要5派閥が20万円を超える政治資金パーティー券の購入者名を政治資金収支報告書に記載していなかった問題で、神戸学院大学の上脇博之教授(政治資金オンブズマン代表)は18日、新たに志帥会(二階派)事務総長の武田良太元総務相と元事務総長の平沢勝栄元復興相、山口壮元環境相を政治資金規正法違反の疑いで東京地検に告発状を郵送しました。
同法は、20万円を超えるパーティー収入の明細を収支報告書に記載することを義務づけています。告発状によると、二階派は2018年から22年にかけて5回のパーティーを開き、収入のうち計1436万円分を記載していませんでした。
不記載の多くは「しんぶん赤旗」日曜版の取材などを受けて同派が訂正し、新たに書き加えたものです。指摘により訂正が行われた経緯から「規正法違反の“自白”だと評しうる」としています。
これまでに告発されたのは、同派の二階俊博会長(元自民党幹事長)と会計責任者、事務担当者です。
上脇教授は、18年以降の二階派の事務総長を新たに告発した理由について「事務総長は志帥会の実務を取り仕切っており、会長とともに収支報告書の記載方針を決定する立場にあったからだ」と述べています。