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2023年12月8日(金)

米オスプレイ全機運用停止

屋久島墜落「機材故障」 欠陥の可能性

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(写真)小川原湖上空を飛ぶCV22オスプレイ=6月14日、青森県東北町

 米軍は6日、先月29日に鹿児島県屋久島沖で発生した米空軍CV22オスプレイの墜落事故を受け、米軍のオスプレイ全機を運用停止にすることを明らかにしました。「構造的欠陥機」オスプレイがいよいよ追い詰められました。

 米軍は海軍、空軍、海兵隊に合わせて約400機のオスプレイを配備しています。日本には、米国以外で最多の44機を配備。うち30機が米軍で、残る14機は陸上自衛隊機です。運用停止にとどまらず、全機撤去が求められます。

 CV22を運用する米空軍特殊作戦司令部は屋久島沖での事故の初期的な調査の結果、「機材の故障」が墜落原因になった可能性を指摘。CV22の機体に何らかの欠陥が含まれている可能性を認めました。同司令部のバウエルンファインド司令官は声明で、「原因究明のため徹底的な調査を行う」と述べました。空軍に続き、米海軍航空システム司令部も海兵隊のMV22、海軍のCMV22の運用停止を発表しました。

 オスプレイをめぐっては、昨年、ローター(回転翼)のギアボックスとエンジンをつなぎ、動力を伝達するクラッチが何らかの原因で滑る「ハード・クラッチ・エンゲージメント」(HCE)が発覚しましたが、根本的な解決策を施さないまま飛行を継続してきました。さらに、屋久島沖での事故ではエンジンから火を噴いている様子が住民に目撃されており、航空機にとって致命的なエンジンの欠陥を抱えている可能性もあります。


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