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2023年12月3日(日)

米オスプレイ

奄美空港に3機着陸

「救難」理由に、1機不具合か

写真

(写真)奄美空港に着陸したオスプレイと右エンジン周辺で整備を行う米兵=2日、鹿児島県奄美市(市民提供)

 鹿児島県・屋久島沖の米空軍CV22オスプレイの墜落事故で、米海兵隊普天間基地(沖縄県宜野湾市)所属のMV22オスプレイ3機が2日、「救難活動と人員輸送のため」だとして鹿児島県奄美空港に着陸しました。日本政府は米側に対し、「捜索救助活動を除き、安全が確認されてから飛行を行うよう要請した」としており、「捜索救助活動」の名目であれば飛行を容認しています。それに便乗した動きです。(関連記事)

 鹿児島県によると、2日午前8時51分に2機が着陸し、うち1機が同10時33分に離陸。新たな1機が午後0時58分に着陸し同1時30分に離陸しました。残る1機の右エンジン周辺では米兵らが作業する様子が確認されました。防衛省九州防衛局は同機がとどまった理由として「整備が必要であったため」と説明しており、エンジンに不具合が発生した可能性があります。県によると同機は午後3時50分に離陸しました。

 九州防衛局は県に対し、オスプレイ飛来の目的について「救難活動に必要最小限のもの」だと説明。しかし、米軍は救難活動に特化したHH60救難ヘリを嘉手納基地(沖縄県嘉手納町など)などに配備しており、オスプレイを使用する合理的理由はありません。

 奄美大島在住の男性(71)は、「欠陥機の救助に欠陥機があたるなど常識では考えられない。日本はばかにされている」と憤りました。


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