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2023年11月3日(金)

無人機配備容認できない

沖縄・嘉手納町議会 防衛局に意見書

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(写真)抗議意見書を提出する嘉手納町議会の仲村渠兼栄議長(右から2人目)ら=2日、防衛省沖縄防衛局

 沖縄県嘉手納(かでな)町議会は2日、防衛省沖縄防衛局を訪れ、米空軍が進めている無人機MQ9の嘉手納基地への配備について、「基地の機能強化、負担増に他ならず断じて容認できない」と抗議する、日本政府などへの意見書を提出しました。

 意見書は、10月30日の町議会臨時会において賛成多数で可決。鹿児島県の海上自衛隊鹿屋(かのや)航空基地で今年8月に発生したMQ9の滑走路逸脱事故の原因を速やかに公表することや、配備計画の見直しを含め検討することなどを求めています。

 また、昨年11月に鹿屋航空基地へ1年限定でMQ9が配備された際は事前に防衛省が住民向けの説明会を開くなどしていたにもかかわらず、嘉手納配備においては町に防衛省が計画を説明してからわずか1週間後に1機目が飛来していると指摘。「歴然たる対応の差に不信感は高まるばかりである」と批判しています。

 沖縄防衛局への申し入れは冒頭のみ公開され、伊藤晋哉局長は事故について「安全上の問題はない」とする米側の説明を紹介。「(MQ9は)重要な役割を担う」として配備を見直す考えはないことを説明しました。

 町議会基地対策特別委員会の當山均委員長は終了後、記者団の取材に応じ「嘉手納基地はMQ9の配備以前から過密であり、騒音を含め過重負担である。(配備は)容認できない」と語りました。


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