しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2023年10月23日(月)

JCPサポーターまつり

C's Bar 志位委員長がバーテンダーになり市民の声聞く

みんなが「問い」投げる 勇気持てば社会変わる

写真

(写真)C's Barでのやり取りを聞く人たち=22日、東京都港区

 JCPサポーターまつりで行われた「C's Bar」。バーテンダーとなった日本共産党の志位和夫委員長が市民の疑問に耳を傾け、質問に答えました。シェーカーを振り、ブラッディメアリーなどカクテルをふるまう志位さんの姿に会場は温かな拍手や歓声で包まれました。

 志位さんはバーに来た客からの悩み相談で、多様な人々との対話の場を開いているという哲学者の永井玲衣さんの悩みに応え、「世の中で当たり前と考えられていることも、当たり前と終わりにしないで、『問い』にしてみると、大事なことが見えてくるのでは」と、「問い」を持つことの大事さを話しました。「問いを投げかけることは勇気のいることだけど、そこから世の中は変わっていくのではないでしょうか」と述べました。

 永井さんは「問うことは一つの抵抗。同時に相手を引き込むものでもある。対立ではなく投げかけて相手を巻き込めるというのは問いの力です」と述べ、気候変動アクティビストのeriさんにも「問い」に関する疑問や悩みがないかを質問しました。

写真

(写真)JCPサポーターのメンバーとトークする志位和夫委員長

気候対策≠我慢

 eriさんは、気候変動が進んでいるスピードに社会を変えていかなければならないスピードは追いついていないと述べ、「これまでの話から(気候変動の問題でも)問いかけしていくことが大事と思いました」と発言。その上で志位さんに「いま生きていくことが大変で未来や地球のことを考えることができない人もいる。どうしたら良いか」と質問しました。

 志位さんは、気候危機の問題は「CO2を出さないようにするために我慢すること」というイメージもあるが「それは違う」と発言。日本共産党が掲げる「気候危機打開2030戦略」にふれ、「CO2を60%カットすることによって254万人も雇用が増える。気候危機を打開することと暮らしを良くすることは二律背反ではなく一緒にできます。『このままでは大変』ということとともに、『切り替えれば大きな希望がある』ということを伝えていくことが大事では」と答えました。

未来を話し合う

 映画監督の西原孝至さんは、自身の作品である共産党が題材の映画を欧州で放映した際、東欧の人から「かつて祖国にあった共産主義、社会主義が日本で良い意味で存続していることに感動した」という反響があったと紹介。今後、日本で若い世代へどう語りかけていけば、伸張していけるかと質問。志位さんは、「社会主義・共産主義というと自由がないというイメージがありますが、自由こそ共産主義の最大の目標です。これをいろいろな形で新鮮に伝えていきたい」と述べ、「搾取や抑圧から自由になるだけではなく、すべての個人が自分の能力を自由に発展することができる社会という、さらに深い意味でも自由を求めていくのが社会主義・共産主義です」と話しました。

 西原さんからの「どうやって伝えていくか」との問いに、志位さんはマルクス・エンゲルスの探求をあげ、「『各人の自由な発展』を共産主義社会の大目標にすることは、彼らの若い時期からの一貫したものでした。2人は、その保障を初期の時期は『分業をなくすこと』に求めましたが、それが間違いであることに気づき、2人が出した結論は労働時間をうんと短くすること、そのことによってすべての人間が十分な自由な時間を持てるようにする、それを使って自分のなかに眠っている可能性を存分に伸ばすことができるようにするということでした」と語りました。

 そして、「そのためには人間が人間を搾取したり、大量生産・大量消費・大量廃棄でひどい浪費をつくりだす資本主義という仕組みを乗り越えていく必要がある。これが彼らの探求の結論で、それは『資本論』にも書き込まれています」と強調。「いま長すぎる労働時間でみんなが苦しんでいる。これを短くするというたたかいをしていくことが、資本主義のその先の未来社会にもつながっていることを伝えていくことが大事ではないでしょうか」と語りました。

 永井さんは「問いをたてて、いまの当たり前を疑いつつ、その先にどんな未来が待っているのか想像力を働かせてみんなで話し合っていくことが大事ですね」と述べると、志位さんも「その通りですね」と答えました。

 JCPサポーターの奈良みゆきさんは「そういう話し方であれば、政治に興味がないと言っている人でも想像しやすくて、政治と自分の生活がつながっていることを実感できるのではないか」と述べました。志位さんは「『問い』を言うこと、疑問を言うことは、勇気がいることです。でもみんなが『おかしい』と思うことは口に出して『問い』かけをする。みんながこの一歩を踏み出すことが社会を変えていく力になるのではないでしょうか」と語りました。

 eriさんは「それをリードしていくのが日本共産党ですね」と期待をふくらませました。


pageup