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2023年10月20日(金)

語ろう共産党 Q&A(下)

「異論許さぬ閉鎖的な体質」ってホント?

共産党こそ開かれた民主的運営を貫いています

 「異論を許さない」というのは事実と違います。異論があったら、党内で自由に意見をのべる権利は、すべての党員に保障されています。

 除名された元党員は、異論をもったから除名されたのではありません。異論を正規のルールにしたがって党内で表明することを一度もせずに、いきなり出版という形で、党の規約や綱領に対する事実に反する批判―攻撃をしてきたために処分されたのです。

 日本共産党は、方針を決めるときは民主的に議論し、行動は統一して国民への責任を果たす―近代政党ならあたり前の民主的運営を貫いています。

 党大会をみてください。2カ月前から議案の全党討論を行い、出されたすべての意見を踏まえて議案を練り上げ、大会では数日間(前回は5日間)徹底討論します。これは、他党にはない優れた特質です。1時間ほどでシャンシャンで終わる自民党大会とは大違いです。

 党首を党員の直接選挙(公選制)で選んでいないことで「閉鎖的」と批判する一部のメディアもあります。しかし、日本共産党はいまの執行部の選び方がもっとも民主的で合理的だと考えています。党大会では、委員長だけでなく執行部の集団を選挙で選びます。個人の専断を排し、民主的に党を運営するためです。

 公選制で選ばれた党首が1人で人事も方針も専決する、だれを党首にするかで派閥にわかれ、党がバラバラになる―これでは国民への責任を果たせません。

志位さんの在任期間が長すぎる?

意図的に持ち込まれた議論、党全体ではね返します

 他の野党に比べれば、志位委員長の在任期間が長いのは事実です。

 しかし、「長い」ことのどこが問題だというのでしょうか。批判する人たちは「選挙で後退した」「党勢が後退した」といいますが、日本共産党は民主的討論を通じて方針を決め、全党で実践しますから、「志位さんだけのせい」ではありません。つまりこの攻撃は日本共産党そのものに対する攻撃というべきです。

 もちろん、志位委員長は責任者として、選挙や党勢後退の責任を負っていることは、節々で率直に明らかにしています。そして、反省点を明確にして、打開のために力をつくしています。

 この議論は、2020年の第28回党大会にむけた討論ではまったく出てこなかった批判です。21年総選挙以来の与党や一部メディアによる反共キャンペーンのなかで意図的に持ち込まれた議論です。

 いま、日本共産党は党員や「赤旗」読者を前大会比で3割増やすことを目標に「大運動」にとりくんでいます。「長すぎるのが問題」という意図的で卑劣な攻撃は全党の奮闘ではね返す決意です。

元党員の除名、タイミングが悪かったのでは?

ルールに反したら処分は当然、タイミングは元党員がきめたもの

 党のルールに反して、党の外から綱領や規約を攻撃したら処分されるのはあたり前です。自民党でも「党則」で、「党の規律をみだす行為」や「党の方針…を公然と非難する行為」を行ったものは処分すると明記しています。

 2月に除名された元党員は本人も認めているように、一度も党内で「党首公選制」などの意見をいわず、いきなり本の出版と記者会見で、党攻撃を始めたのです。

 今年1月、統一地方選前というタイミングを選んだのも元党員の側です。早くから別の党員と示し合わせて、党攻撃の本の出版を計画。週刊誌でも同時に特集記事を掲載し、日本記者クラブでの会見も行うなど、メディアの後押しも受けました。

 こうした党攻撃、かく乱行動を放置したり、見過ごしたりすれば、党の側に弱みがあると押し込まれたり、逆に党が批判をあびたりして団結を守ることはできません。

野党共闘がうまくいかないのは、共産党のせい?

野党共闘は成果をあげてきたのが事実です

 「野党共闘は失敗した」「うまくいかないのは共産党の現実離れした政策のせい」などという攻撃が21年の総選挙以来、与党や一部メディアなどからかけられています。除名された元党員も、党の安保・自衛隊政策に対して「野党共闘の障害になっている」「あまりにご都合主義」などと軌を一にしています。

 しかし、市民と野党の共闘はたしかな成果をあげてきたのが事実です。16年と19年の参院選では、全国32の1人区すべてで野党統一候補を実現し、16年には11、19年には10の選挙区で勝利をかちとりました。13年の参院選1人区での野党勝利はわずか2でしたから、大きな躍進です。

 21年総選挙は、20項目の「共通政策」を確認し、政権協力の合意を確認して、政権交代に正面から挑戦。共闘勢力で一本化した59の小選挙区で勝利し、33小選挙区で僅差まで追い詰めました。

 安保政策はどうか。米国が日米安保条約を根拠に軍事費の大幅増を迫り、対中軍事包囲網に日本を組み込むために、「敵基地攻撃能力」を保有させる―いまこんな危険な動きがすすんでいます。

 憲法9条にもとづく平和創出の外交戦略、軍事同盟をやめて、平和と友好の日米関係をという日本共産党の政策こそ、現実に求められているものです。

なぜ、共産党はこんなにバッシングされるの?

日本を大本から変える革命政党だからです

 一言でいえば、日本共産党が日本の政治を「大本から変える」ことを大方針に掲げている革命政党だからです。

 その101年の歴史は、平和・民主主義・人権・暮らしのために、国民とともに不屈にたたかい、それゆえに絶えまない試練続きでした。古い政治にしがみつく勢力にとっては、もっとも恐ろしく手ごわい相手だからこそ、激しいバッシングが起きるのです。

 戦前は、天皇制権力による苛烈(かれつ)な迫害と弾圧を受けながらも、侵略戦争反対と国民主権の政治をめざして命がけでたたかいました。その途上で、多くの先輩が弾圧や拷問で倒れましたが、党のたたかいは戦後、日本国憲法に明記された国民主権と恒久平和主義として実りました。

 戦後は、旧ソ連や中国などからの干渉に端を発した「五〇年問題」という不幸な党分裂を克服し、1960年代以降はアメリカ従属、財界・大企業中心の自民党政治を転換し、「国民が主人公」の民主主義日本をめざし、たたかいました。

 党が躍進するたび、支配勢力は謀略的反共宣伝や右翼的政界再編で阻もうとしました。それとのたたかいで、党は鍛えられてきましたし、いまもその途上です。


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