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2023年9月21日(木)

記念講演の大学習運動にとりくみ この9月、すべての支部が入党働きかけと読者拡大を

――とりくみへの反省にたって全党のみなさんに訴えます

2023年9月20日 「大運動」推進本部

 党創立101周年記念講演会での志位和夫委員長の記念講演が、党員の誇りと確信を呼び起こし、また党外の方々にも党への理解と信頼を広げる力を発揮し始めています。

 同時に、「大運動」のとりくみの現状は、“勝負の月”にふさわしい飛躍がつくれておらず、9月の残る10日あまり、記念講演の大学習運動にとりくみ、党勢拡大と世代的継承の一大飛躍をいかにしてつくるかが問われています。ともに現状を前向きに突破し、9月を必ず飛躍の月にするために、緊急の訴えを行います。

党機関で決意を固めあう徹底した政治討議、意思統一、具体化の手だてを

 3連休までの党勢拡大の結果は、党員拡大、「赤旗」読者拡大とも、個々の党員、党組織の奮闘はあったものの、全国的には掲げていた各県・地区の節目標には程遠い到達にとどまりました。

 3連休までに変化をつくったところは、目標をやりきる構えを確立し、その達成への段取りと手だて、その実践が真剣にとりくまれています。神奈川・横浜北東地区委員会は、3連休で8人を党に迎えていますが、8月の活動をふまえて、地区役員自身が目標をやりきるうえでふに落ちていないのではないかと自己分析し、地区として11日に党員拡大をテーマにした緊急地区役員会議を開催し、党大会第二決議や広島・上下支部の大会での発言を学んで真剣な討議を行いました。地区をけん引した鶴見区委員会は、「7・8月と入党ゼロ。これでは地区の『3割増』に責任を果たせない」と、3連休に「全支部いっせい行動」を提起し、6人を党に迎え、日刊紙読者3人、日曜版読者22人を増やしています。3連休で入党にかかわった党員はすべて記念講演をリアルタイム視聴している同志でした。

 しかし、こうした党組織は一部にとどまり、3連休がほとんど党勢拡大の結節点にならなかった党組織も少なくありません。党勢拡大、とりわけ党員拡大は、前進のための具体的な手だてがとられなければ絶対に前進しません。にもかかわらず、少なくない県機関では、3連休作戦などで拡大の目標を決めるものの、それに責任を負わない、具体化の手だてもとっていないという状況がありました。

 なぜそういう弱点があったのか。こうした県機関が多数だったことは、中央の推進本部自身の姿勢の反映であることを、19日の常任幹部会決定を踏まえて、20日の推進本部会議で深く自己検討を行いました。掲げた節目標をどうやってやりきるのか、目標に責任を負う本気の構えがつくられていない。役員・議員が、どの支部といつ働きかけるかの計画の掌握や行動の組織、困っている支部への援助など具体的手だてがとられていない。こうした現場の実態、苦労がありながら、中央から打開のための真剣な問いかけ、有効な提起がなされず、党機関に奮い立つような真剣な政治討議と意思統一を呼びかけていなかった――これは中央の推進本部としての「大運動」への姿勢が問われる重大な反省点です。

 推進本部は、あらためて8月の全国都道府県委員長会議の決意にたちかえり、党の命運がかかった「大運動」の目標をやりぬく決意を固め、すべての党機関が徹底した政治討議と意思統一、具体化の手だてをとりきるために援助の手をつくし、9月の残された期間、遅れをとりかえすために、全国の同志のみなさんと心一つに指導的イニシアチブを発揮する決意です。知恵と力をあわせてともに飛躍をつくりだすことを心から呼びかけるものです。

8中総決定とともに記念講演を最大の政治的推進力に

 9月後半、私たちは新しい大きな条件を手にしています。それは、8中総決定とともに記念講演の視聴・読了が「大運動」の強力な政治的推進力となり始めていることです。

 ――記念講演は、単に過去について勉強するということではなく、いま私たちが直面している困難や試練に対して、どういう姿勢で立ち向かい、どう成長をはかるかの大局的展望をつかみ、今日と未来に向かってどうたたかうかの深い激励となっています。それは記念講演を視聴した人から、「たたかう勇気がわいた」「明日への希望が見えた」という感想が多数寄せられていることからも示されています。

 ――記念講演は、「たたかいの弁証法」を『百年』史の全体にわたって明らかにしていることに最大の特徴がありますが、戦前、戦後の党史の全体を通じて、党建設に光をあてて論じていること――その努力とともに弱点を指摘し、打開の展望を明らかにしていることが重要です。記念講演は、先人たちの党建設の教訓に学び、現在の弱点を克服していくうえでも新たな決意を呼び起こしています。

 ――記念講演は、8中総決定との関係では、「政治対決の弁証法」、「革命政党」、反共攻撃を打ち破る重要性など、8中総決定の中心命題を、『百年』史の全体を通じて深く理解する大きな力となっています。8中総決定に対して疑問を残していた同志も、記念講演を聞いて深く得心がいったという報告が寄せられていることは重要です。

 東京・荒川地区の尾竹支部では、18日に3人を党に迎えいれています。この支部では配達・集金を担っていた同志が急逝するなど困難や苦労に直面していた支部でしたが、支部会議で記念講演の感想を出しあったところ、「感動した」「これまで人任せにしてきたが、やっぱり支部を強めよう」と討議となり、その場で対象者を5人出して行動することを決め、住民運動で結びついた人などに働きかけて党に迎えています。記念講演のもつ力に確信をもって、8中総とともに「大運動」の最大の推進力にしていくことを訴えます。

「この9月、すべての支部が記念講演を視聴・読了し、入党の働きかけに踏みだそう。すべての支部が読者を増やそう」を合言葉に

 9月後半、「すべての支部が記念講演を視聴・読了し、すべての支部が入党の働きかけに踏み出そう。すべての支部が『赤旗』読者を増やそう」――これを全党の合言葉にし、この目標への接近・実現のための具体的な手だてをとりきりましょう。中央も、県・地区も、支部も、国政候補や地方議員も一体となって、党勢拡大と世代的継承の「大運動」の一大飛躍を起こすことを心から訴えます。

 全党員が8中総決定とともに記念講演を「必読文献」に位置付けて視聴・読了しましょう。すべての支部が記念講演の視聴会に9月中にとりくみましょう。8中総決定の徹底、「手紙」の「返事」で全党運動にしていく努力を最後まで貫きましょう。

 党員拡大には、さまざまな党活動のなかでもとりわけ独自の手だて――いつ、だれが、だれに、どのように入党を働きかけるかを日々掌握し推進することが絶対不可欠です。記念講演を軸にした党員拡大の四つの独自追求――(1)記念講演を聞いた党外の方に一人残らず働きかける、(2)視聴したすべての党員、支部が入党の働きかけにふみ出すことを具体的に援助する、(3)記念講演の視聴を支部主催の入党懇談会、「集い」でどんどん広げ、このとりくみと一体に党員を増やす、(4)7月15日の志位委員長の「入党のよびかけ」をよみあわせ、そこに記念講演を視聴してつかんだ自らの確信と誇りをのせて訴える――にとりくみましょう。視聴会や「集い」では、事前から対象者と入党の話し合いの約束をとり、働きかけられるよう党機関が丁寧に支部を援助しましょう。

 読者拡大の前進のためには、独自の追求が不可欠です。そのことは先月の教訓でした。見本紙や「赤旗」購読の訴えを活用し、読者拡大の一日一日の独自追求を強めましょう。

 岸田政権は内閣改造後も支持率の低迷が続いています。マイナ保険証や大軍拡反対の署名、街頭宣伝、訪問対話で広く国民の中にうってでて、総選挙躍進への政治的大攻勢をかけ、それと一体に「大運動」の飛躍、目標への接近・達成を実現することを重ねて訴えます。


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