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2023年9月19日(火)

政府の再エネ中途半端 できること考え形に

東京・代々木 トークイベント

 気候危機と脱原発を訴え「ワタシのミライ~No Nukes(脱原発)&No Fossil(脱化石)~再エネ100%と公正な社会を目指して」をテーマに18日、代々木公園で開かれたイベント。気候変動や原発、人権問題など多彩なテーマのトークイベントやブースが設置されました。

 「原発問題・気候危機とどう向き合うか」をテーマにしたトークイベントでは、農業者や原発被害者らからそれぞれの思いが語られました。

 ブルーベリー農園でソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)をする「たまエンパワー」の山川勇一郎代表取締役社長は、酷暑のもとでソーラーパネルが日よけになっているとし「作業者にも植物にもいい影響を与えていることがクローズアップされてほしい」と話しました。政府は原発や火力発電を進め、再エネの促進は「中途半端だ」と批判。「再エネに関わる当事者として忸怩(じくじ)たる思い」だと述べ、国や地方自治体の積極的な取り組みを求めました。

 地球温暖化の影響で雪が減っている現状を長野県から発信などする「Protect Our Winters Japan」代表の小松吾郎さんは、温暖化の影響は実感していても気候変動と結びついていない人が多いと述べ、「みんなでできることを考え、それを形にしていくことが大事だ」と語りました。

 福島県三春町在住の武藤類子原発告訴団団長は、汚染水(アルプス処理水)の海洋放出について「強引なやり方で強行している国であることを認識しなければならない」と指摘。また、復興予算が最先端技術などに使われ、「被災者が望んでいる復興が行われていない。災害を食い物にしたような事業が展開されていることは大きな問題だ」と訴えました。

 小学2年の娘と夫の3人で埼玉県から参加した女性(45)は、気候問題だけをテーマにすると原発も一つの対策案に挙がってしまうと語り、「総合的に地球にとっていいことなのか考えなければいけない。気候も原発も大事な問題。いろいろな解決策を考える機会になった」と語りました。


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