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2023年9月1日(金)

きょう関東大震災100年

死者・不明10.5万人超 虐殺も

 1923年9月1日に発生した関東大震災から、ちょうど100年がたちました。同日午前11時58分に発生したマグニチュード(M)7・9とされる大正関東地震は、首都圏を中心とする広い範囲に強い揺れをもたらし、10万5000人を超える死者・行方不明者がでました。

 神奈川、東京、千葉などで住家の20万棟以上が全半壊。山間部でがけ崩れ、低地で地盤の液状化、沿岸部では津波被害などが発生しました。昼食時間と重なったことで、多くの火災が発生。死者・行方不明者の約9割に当たる9万人超が火災の犠牲となりました。

 関東大震災が起こったとき、前年に創立された日本共産党は天皇制政府による大弾圧で大打撃を受けていましたが、弾圧を免れた党員や結成直後の日本共産青年同盟(共青、現・日本民主青年同盟)のメンバー、労働組合員たちが、命がけで被災者の救援に当たりました。共産党員であり共青の初代委員長だった川合義虎(よしとら)が、倒壊家屋の下敷きになった3人の幼児を救い出したことは、国民の苦難軽減のために献身する立党の精神の原点ともいえる活動でした。

 一方、震災で「社会主義者が内乱を企てている」「朝鮮人が暴動を起こした」といったデマが広がり、川合たち社会主義者や労働組合幹部、無政府主義者、朝鮮人や中国人などに対する大量の虐殺事件が起こりました。

 日本の災害史に残る大災害となった関東大震災の発生日、毎年9月1日は「防災の日」に定められています。


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