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2023年8月25日(金)

やっぱり面白い! 8中総読みどころ(4)

130%の党へ「大運動」の成功を

「返事」は宝 希望が見える

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(写真)三島中央支部の支部会議=8月13日、支部は2人の党員を迎えました。「方針通りに行動すればその正しさを働きかけた相手が教えてくれる」と行動に参加した1人は話しました

 「近年では、やったことのない規模での党勢拡大の飛躍的なうねりを、これから半年余でつくりだすことが、わが党の政治任務を実現するうえでも、党の未来にとってもどうしても必要であります」――8中総は、こうのべて、「第29回党大会成功、総選挙躍進をめざす党勢拡大・世代的継承の大運動」を呼びかけました。

 来年1月開催予定の党大会までに前大会比「130%の党」の党勢を実現する、特に青年・学生と労働者、真ん中世代の党員の倍加をめざし、党員10万人、日刊紙読者8万人、日曜版読者35万人を増やす大きな挑戦です。

反共攻撃は、はね返せる

 そしていま、「党勢拡大」そのものが「支配勢力とのたたかいの熱い焦点」(8月の全国都道府県委員長会議での閉会あいさつ)となっています。

 なぜなら、反共勢力は「党員が減っているではないか」、「『しんぶん赤旗』の読者が減っているではないか」、「青年が獲得できていないではないか」、こういって攻撃しているからです。志位和夫委員長は、「ここは、党勢拡大をほんとうに前進させることで、この攻撃を打ち破っていこうではないか」と呼びかけました。

 8月、首都圏の大学生が入党しました。「戦争推進勢力に強い怒りを感じる。共産党が非難や攻撃にさらされていることは実感しているが、自分も党員の一人となって党を支えていかなければいけないと心に決めました」と話します。若い世代が反共攻撃に一緒に立ち向かおうと入党しています。

 「政治を変えるにはあなたの力が必要です。共産党が伸びたら困る勢力からの攻撃も激しい。党を大きくすることで対抗したい」。13日、静岡県三島市の三島中央支部の党員と一緒に「赤旗」読者を訪ねた河野月江市議は、こう自分の言葉で語り、2人を党に迎えました。「党への理論的な攻撃に対しては理論で返せますが、“党員が増えていない”ということには事実でもってこたえていこうと思いました。維新の会の馬場代表の暴言も私に火をつけました」。8中総後、支部は、「集い」を開き、党員を増やす努力を始めていました。「反共攻撃は党の前進の力に転化することができます」「8中総の方針通りにやればその正しさを相手が教えてくれる」―市議と支部員の思いです。

 福岡西部地区の若き女性地区委員長は、「支配勢力がわが党の心臓部への攻撃が行われているときに、それに対して130%の党づくりでこたえていく。そのためには毎月8割の支部が入党者を迎えること、毎月37人の党員拡大が求められている。みなさんよろしいですか」と確固として地区の会議に提起しました。会議は緊迫し、ピーンと張りつめました。深く、実践と結んだ政治討議を出発点に党員拡大の躍進が始まりました。8月、同地区は56・5%の支部が入党の働きかけに踏み出し、新たに15人の党員を迎えました。

 「毎月前進の党勢拡大の独自追求と返事に学んだ法則的活動の一体的活動」など8中総は、「大運動」成功の「四つの力点」を訴えています。(※)

返事第1号は学生支部から

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(写真)中央委員会に届けられた支部の返事の一部=党本部

 「130%の党」は、どのようにして実現できるのでしょうか。

 8中総は、党づくりの前進への「巨大な足掛かり」を示しました。それが、今年1月に7中総がよびかけた「『130%の党』をつくるための全党の支部・グループへの手紙」とそれに対する支部の返事の取り組みです。

 いま、中央委員会に届けられた支部の返事は約8000通になります。中央委員会に特別のチームをつくり、すべての返事を読み、毎週返事の内容を集団的に学び、活動に生かす努力を続けています。

 全国の支部から寄せられている返事の第1号は、中部地方の学生支部からでした。「戦争への危機感」「平和外交の大切さ」「政治と学生生活、生き方を学び、党員を増やしたい」との学生党員の思いが込められていました。いま、新たな学生支部の結成が相次いでいます。

 青年・学生が日本共産党のどこに魅力を感じているのか。高学費、低賃金に苦しむ若い世代は「変革を求めています」(返事を書いた学生党員)。「アメリカいいなり」「大企業優遇」という日本の政治の二つのゆがみにずばりメスを入れる、格差と貧困の拡大・気候危機など「資本主義の限界」を乗り越える未来社会論―科学的社会主義を創造的に発展させてきた綱領に関心が高まっています。

法則的活動 ともに開拓

 多くの支部が共感している中央の「手紙」の一節があります。

 「困難に直面している支部も、存在すること自体が草の根で市民・国民にとってかけがえのない役割を果たしており、その灯を消してはなりません」(「手紙」)

 名古屋市守山区の大森南支部は、住民要求の運動がまったくなかった支部の活動を振り返り返事を寄せました。「誰もが安心して住み続けられる街づくり」を支部の「政策と計画」に掲げ、危険な交差点に信号機の設置を求める運動を始めました。そこへ子育てをしながら熱心に運動に協力してくれた30代の女性を党に迎えました。

 ある職場支部からの返事には、職場革新懇をつくり、職場の実態やコロナ禍特有の要望などをまとめ大きな成果をあげた経験がつづられていました。「私たちの党支部の存在が職場にとってかけがえのない役割を果たしています。『職場の党の灯は消したらあかん!』を合言葉に、仲間と共に『つながり』を大切に、全力を尽くしたい」と書かれています。

 8中総は、こうした支部の返事と実践に学び、それを六つの「法則的活動」の開拓としてまとめました。(※)

「双方向・循環型」の党活動

 その8中総を読み、討議した支部から新たに「手紙」への返事が寄せられています。

 東京・練馬地区の上石神井団地支部は、「8中総報告の中で、手紙の返事の内容がよく報告されていて何回もうなずいたりしながら励まされました」「力を合わせて住民の困難をつかみ、解決していく活動を知恵を出し合いながら繰り広げていきたい」「全住民対象に党を発信していく活動を日常的にやっていけるように支部の力を大きくしていきたい」と、返事を書きました。

 返事をきっかけに支部の存在意義を見つめ直し新たな一歩を踏み出し始めた支部の苦闘と努力は、支部を直接援助する地区委員会自身を励まし、成長と脱皮が始まっています。

 中央の「手紙」と支部の「返事」の「双方向・循環型」の応答が党活動を発展させる原動力です。

 (おわり)

 ◇連載は22日付から25日付まで4回掲載しました。

 ※「四つの力点」(1)毎月前進をはかる党勢拡大の独自追求と、全党からの「返事」に学んだ法則的活動を一体的に追求する、(2)総選挙躍進を「大運動」に太く位置付ける、(3)7中総の「手紙」と返事の取り組みをすべての支部の運動へと発展させる、(4)世代的継承=青年・学生党員、労働者、真ん中世代の党勢倍加、民青同盟の倍加

 ※「法則的活動」の開拓(1)いかにして結びつきを広げるか(2)どうやって「入党の働きかけの日常化」をはかるか(3)いかにして全党員を結集し、新入党員の成長を保障する支部活動をつくるか(4)配達・集金の困難をどうやって打開していくか(5)「職場支部の灯を消したくない」との思いをどう生かすか(6)若い世代、真ん中世代の地方議員の役割


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