しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2023年7月31日(月)

維新、不祥事続く

「新人教育」に疑問符

 4月の統一地方選で議席を増やした日本維新の会は、新人議員向けの研修会を実施するなど党内指導を強めています。一方で、選挙後、所属議員による分裂騒ぎや不祥事などが相次ぎ、「新人教育」に疑問符がついています。

 川崎市議会では党会派が分裂する騒ぎに。6月末の本会議での補正予算案の採決をめぐり、維新の会の市議団7人のうち5人が「造反」し、賛成に回りました。5人はいずれも4月の統一地方選で初当選した1期目の議員。「神奈川維新の会」は27日、市議団の決定に従わず賛成票を投じたとして、5人を3カ月の役職停止処分にしました。反対に回った三宅隆介、飯田満両議員は会派を離脱しました。

 維新は本会議採決に先立つ総務委員会などで、補正予算案に反対していましたが、本会議では両氏以外の5人が態度を変え賛成に回りました。

 埼玉県では佐藤恵理子上尾市議が、SNSを通じて露出度の高い自身の写真を販売していたことが週刊誌の報道で発覚しました。日本維新の会県総支部は18日、12月の次期市議選で佐藤氏を公認しないと発表。佐藤氏は4月に入党した際に写真販売を行っていたことを報告していませんでした。

 福岡県飯塚市議会では、4月に初当選した新人の藤間隆太市議が市の男女共同参画に関する啓発を巡り、無所属の女性議員を名指しし、「セーラー服を着て、PR動画を投稿すれば再生数を稼げる」などと発言。差別的な言動に対し、議長から厳重注意を受け、6月20日に議会で謝罪しました。

 国会議員も含め議員の不祥事が続く維新。党の指導体制や議員の資質に厳しい目が向けられています。


pageup