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2023年7月28日(金)

若者も医療受けやすく

「ユースクリニック」プロジェクトが始動

京都

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(写真)池田代表理事(手前右)の話を聞く参加者たち=26日、京都市

 アメリカやスウェーデンなど各国で取り組まれている、若者がアクセスしやすい医療機関「ユースクリニック」を日本でも実現しようとするプロジェクトが26日、京都市で開かれました。主催は一般社団法人「SRHR Japan」で、太成学院大学の日吉和子教授が共催。第1回は有志の大学生らが「生理」をテーマにさまざまな種類のナプキンを展示し、漢方の試飲会なども行われました。

 ユースクリニックは、若者が無料もしくは低額で、プライバシーが保護された形で心身の相談・治療を受けられる医療機関のこと。日本では未成年者が本人の意思のみで医療契約を結べず、保護者に知られることなく検査や治療を受けることが難しいのが現状です。

 「SRHR Japan」の池田裕美枝代表理事は、日本で行えるユースクリニックの実現を模索することが目標だと説明。「生理痛は月経困難症という病名がつくケアしたほうがいい状態。生理痛だけでも診察を受けていい」と呼びかけると、参加者からは「知らなかった」と声が漏れました。

 参加した有志の大学生(20)は「ちょっとでも悩みや異常を感じたら、気軽に足を運んでもらえるような場になったらいいなと思います」と笑顔。今後は月1~2回の頻度で開催が予定されています。


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