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2023年7月16日(日)

沖縄米軍基地周辺

30地点 PFAS指針超え

県が調査 最大36倍

 沖縄県は14日、人体への有害性が指摘される有機フッ素化合物PFAS(ピーファス)について県内の米軍基地周辺で実施している調査で2022年度冬季の結果を公表しました。調査した44地点のうち約7割となる30地点で、PFOS(ピーフォス)とPFOA(ピーフォア)の合計値が国の暫定指針値(1リットル当たり50ナノグラム)を超えました。

 22年度冬季調査は、普天間基地(宜野湾市)、嘉手納基地(嘉手納町など)、キャンプ瑞慶覧(北谷町など)、キャンプ・マクトリアス(うるま市)、キャンプ・ハンセン(金武町など)周辺の河川や湧水などで実施しました。

 全地点の最大濃度は、嘉手納町の「屋良ウブガー」での1リットル当たり1800ナノグラムで、指針値の36倍が検出されました。

 普天間基地周辺では20地点中11地点で、嘉手納基地周辺では13地点中12地点で指針値を超えました。

 県は、両基地周辺でのPFAS汚染について両基地が「汚染源である蓋然(がいぜん)性が高い」とし、国や米軍に立ち入り調査や国による原因究明などを求めていくとしています。

 また県は、PFASに関し、来月から全県的な水質と土壌調査を実施する方針です。


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