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2023年7月13日(木)

住民との輪

メール・SNS 気軽に要望 即行動

千葉 かばさわ洋平市議

課題の“今” ニュースで“見える化”

 4月の統一地方選挙で千葉市緑区からトップ当選した3期目の日本共産党市議、かばさわ洋平さん(44)は、住民とのつながりを広げて前回選挙より1034増の6090票を獲得しました。かばさわさんが初当選するまで23年間も党議員がいなかった緑区で、どのように住民とつながっていったのでしょうか。(小梶花恵)


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(写真)(左から)かばさわさんと党支部の早川さん、堀越さん

 かばさわさんは事務所の電話だけでなくメールやSNSで要望を受け取れるようにしています。住民が要望を気軽に伝えやすくするためです。

 JR外房線の土気(とけ)踏切の廃止計画を知った地域住民2人から届いた声は、いずれもメールでした。その1人、子育て中の女性からは「幼稚園の送り迎えに使っている。廃止されたら困る」というものでした。

 「1人が問い合わせてきたら、50人が同様に感じている。同じ課題に2人が問い合わせてきたら、これは行動しなければならない」。かばさわさんはメール送信者から話を聞きとりました。存続を求める署名用紙をつくって30~40軒を訪ねると、80%もの人が賛同しました。

政治動く

 その後党土気支部が600人の署名を集めました。存続を求める市民の会がつくられ、議会に陳情。当初は昨年5月の廃止だった計画が5年後に延期されました。問い合わせた女性は夫と子とともに議会を傍聴し、「声を上げれば政治が動くことを感じられた」と話しています。

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(写真)「かばっちタイムズ」で地域の課題の「要望」「前進」など、過程を見せる

 SNSの連絡先は、毎月2回発行する市政報告「かばっちタイムズ」に掲載のQRコードにあります。スマートフォンで読み取ると、問い合わせページが開きます。「かばっちタイムズ」は、地域新聞の配布元に配布費を払って区内の全戸に配布しています。費用が足りず全配布はできないため、鎌取(かまとり)、誉田(ほんだ)、土気の3地域に分け、1回の発行で1地域に配布。その時配る地域に合わせた市政課題を掲載します。

 土気地域に配布する号には、土気小学校入口交差点の歩道整備について記載。読んだ住民からは「横断歩道を移設してほしい」「引き続き取り組んでほしい」とSNSメッセージが届きました。

 かばさわさんは「陳情に対する各党の賛否や結果だけでなく、課題の経過を示すことで、自分に関わる問題に関心を持ってもらえるようにしている」と言います。

 地域とのつながりには党支部の地道な訪問活動が欠かせません。党中部地区常任委員の七海励子さん(73)は「土気踏切問題では、最初は足が重くても訪問すると地域の要求がつかめたことで元気になった」と振り返ります。「かばっちタイムズ」と異なり党の活動を紹介する後援会ニュース「お元気ですか」の配布先は、8年間のかばさわさんの議員活動に刺激された支部の奮闘で2000部から4800部に増えました。地域の歴史記事が人気で、書籍化され評判を呼んでいます。

訪問再開

 誉田支部の堀越宏さん(78)と早川享男(みちお)さん(80)は市議選前の半年間、後援会ニュースを届けている人への戸別訪問を続けました。堀越さんは「訪問は得意ではないけど、『ニュースを読んでくれてありがとう』と切り出せば話しかけることはできる」と話します。

 かばさわさんが選挙で支持拡大を依頼した「しんぶん赤旗」日曜版読者を選挙後に訪問すると、10人以上に支持を広げてくれていたことがわかり、「選挙の時だけではなくその後も重要」と気づきました。

 「マイナンバー問題を話せば、“紙の保険証”存続は一致します」―。党勢拡大や衆院選挙に向けて訪問活動を再始動します。


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