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2023年7月1日(土)

シリーズ女であるだけで

非正規 忙しく低賃金
雑用は女性頼み なぜ

 女性なら誰もが経験したことのある、家庭や社会での不当な扱いについて、日本共産党千葉県中部地区に勤務する齋藤春菜さん(35)と関穂波(せき・ほなみ)さん(28)に聞きました。(小梶花恵)

●齋藤さん

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(写真)齋藤春菜さん

 高校を中退したので学歴は中学校卒です。昨年から党で働き始めるまで、カラオケボックス、スーパー、宅配ピザ、電話営業のコールセンターなど非正規雇用で仕事を転々としました。

 「ドミノピザ」の厨房(ちゅうぼう)でピザをつくっていました。時給は800~900円。厨房で働くバイトはすべて女性ですが、店長やバイトリーダーは男性でした。バイクでの配達は男性のみで、時給は1200~1300円でした。

 コールセンターでは大手通販会社などの顧客リストを渡され、その会社の別の商品を電話で売り込みました。電話をかける仕事は全員女性で、とりまとめは男性です。電話をすぐ切る客がほとんどで、怒鳴られることもありました。自分で「良い」と思えない商品を勧めることが精神的にきつく、数カ所勤めていずれも3カ月が限度でした。

 仕事を教わる新入社員の男性のほうが教える非正規の人より給料が高いというのは、よくあることです。スーパーの同僚女性パートたちは、時給が低くても仕事の質は高かった。忙しく働いて売り上げを支えていたのは非正規の人たちです。

 私の周囲では、非正規雇用の男女比は平均すると7対3くらいで女性のほうが多かったのです。私は中卒だから仕方ない、不満を持つ自分が間違っていると当時は思っていました。自分を「社会不適合者」と見なしていましたが、共産党に入って社会の仕組みを学ぶことで認識が変わりました。

 子どもが病気になれば休んで給料が減るのは女性の方です。女性こそ正規雇用で社会保障がないと割に合わないと思います。

●関さん

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(写真)関穂波さん

 党内でもジェンダー平等ではないと感じることがあります。ある年配男性は、ちょっとした雑用を女性に頼みます。なんで自分でやらないのでしょうか。他の男性にそんなことを頼むことはありません。ジェンダーギャップを自覚して、足元から変えていかなければと感じています。


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