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2023年6月22日(木)

きょうの潮流

 この国の選挙に必須とされてきた3バン(地盤、看板、かばん)を持たず、支える組織もない。そんな状況で立候補した女性を追った番組がありました▼子育てや仕事をしながら、SNSを中心に政策などを発信。タテの関係よりもヨコのつながりで当選を果たしていきます。こうした新しいスタイルで議員をめざす動きは女性や若者に広がっているといいます▼先の統一地方選で女性議員が半数になった東京・武蔵野市議会で今月定例会が開かれました。議会の景色は変わり、新人の女性議員は「意思決定の現場に普通に女性が半分いるということが当たり前になっていくきっかけになればいいと思う」と話しました▼ただ全国をみれば、女性が半数以上の市区町村議会は1741自治体のうち11。わずか0・6%で男女均等には程遠い現状があります。それは政治や経済の分野で顕著に表れています▼今年のジェンダーギャップ指数で日本は過去最低の125位となりました。とくに政治分野は相変わらず世界最低レベルで、女性の権利を制限しているサウジアラビアよりも下回っています。経済分野も評価は低く、所得格差や女性管理職の割合の低さが指摘されています▼いっこうに改善されない男女の格差。なによりも意思決定の場が圧倒的に中高年の男性で占められている現実を変えなければ。同じく女性議員が半数をこえた杉並区では議会がカラフルになったと。それぞれの「色」がつくりだす、差別のない多様で豊かな社会にむかって。


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