しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2023年6月5日(月)

緊張解き戦争回避を

女たちの会シンポ 軍拡反対訴え

写真

(写真)「平和を求め軍拡を許さない女たちの会」が開いた集会の参加者ら=4日、東京都千代田区

 学者や弁護士、市民運動家などがメンバーの「平和を求め軍拡を許さない女たちの会」は4日、東京都内でシンポジウムを開きました。国際政治学者の藤原帰一千葉大学特任教授が「安全保障のジレンマ 戦後の終わりと戦前の始まり」と題して講演。岸田政権による軍拡政策を批判し、「防衛目的の軍拡は、他国にとっての脅威だ」と指摘し、戦争のリスクが高まると述べました。

 藤原氏は、防衛目的の行動が相手国から見れば攻撃目的だと認識されて、互いの緊張を加速させる「安全保障のジレンマ」を招くと指摘。それによって戦争がエスカレートすると述べました。

 また、「今必要なのは緊張を削減し、不要な戦争を回避する外交だ。日本が脅威ではなく、地域の平和構築の主体になることが必要だ」と力説しました。

 シンポジウムには田中優子法政大学名誉教授・前総長、上野千鶴子東京大学名誉教授、人材派遣会社創設者の奥谷禮子さんが登壇しました。

 田中氏は、岸田政権が軍拡を進める中で、日本が平和主義であり続けるには「憲法9条を守るだけではもう持たない」と警鐘を鳴らし、選挙での投票率を上げようと呼びかけました。

 会場からの質問で政権交代するには何が必要か聞かれた上野氏は、「日常的な場で、政治や軍拡のことを会話することが大切だ」と述べました。


pageup