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2023年6月3日(土)

6月こそ「130%の党」、総選挙躍進への活動の飛躍を起こす月に

6月2日 7中総決定推進本部

 全党のみなさん。政治の転換をはかるうえでも、「130%」をめざす党づくりにとっても、大きな勝負の月となる6月を迎えました。

 入管法改悪案、軍拡財源法案など悪法阻止のたたかいがヤマ場を迎えています。解散・総選挙含みの緊迫した情勢のもとで、国会が会期末を迎えようとしています。情勢の大激動をはらんだ6月、わが党が国民の中にうってでて、宣伝とたたかいを広げ、党躍進の風を起こそうではありませんか。

 5月の党勢拡大は、入党申し込みが230人、「しんぶん赤旗」読者拡大は、日刊紙945人減、日曜版7048人減、電子版11人増という結果となりました。次期党大会をめざす党づくりの目標達成のためにも、「赤旗」の発行の危機に照らしても、党勢拡大で前進に転じることができていない現状を、6月はどうしても打開しなければなりません。

 全党の力を集中し、6月こそ「130%の党」、総選挙躍進への活動の飛躍を起こす月にしようではありませんか。

活動の基本は明瞭――5月活動を自己検討し6月活動へ

 6月にどう飛躍をつくるのか。活動の基本については、「常任幹部会声明」(4月24日)と全国都道府県委員長会議(5月2日)、大型「主張」(5月18日)、書記局の「訴え」(5月24日)、田中悠機関紙活動局長の「訴え」(5月29日)で、次のような中心点を明らかにしています。

 ――今後のたたかいの基本方向と展望を太く明らかにしている「常幹声明」の二つの肝((1)選挙結果を「日本共産党の封じ込めをはかる大逆流との生きた攻防のプロセス」のなかでとらえる(2)選挙戦から引き出すべき「最大の教訓」が「党の自力の問題」にある)を、すべての党機関、支部と党員のものにしていく。

 ――公約実現と悪法阻止のたたかい、『この国を「戦争国家」にしていいのか!? 若者と語る』『党首選出と安保政策をめぐる攻撃にこたえる 憲法の「結社の自由」をふまえて』の二つのパンフの学習、第7回中央委員会総会(7中総)の「手紙」の討議と「返事」を出すとりくみ、選挙で協力してくれた42万7千人の方々への入党の働きかけと党の世代的継承をすすめる。今日のメディア状況に照らして「赤旗」の値打ちをつかみ、「発行の危機」を打開する。

 ――党機関が、三つの「足掛かり」((1)2022年参院選・比例得票率からの前進は今後の前進・躍進への「足掛かり」(2)党の自力づくりでも「足掛かり」をつくっている(3)「折り入って作戦」は大きな鉱脈)を確信にする“政治的激励”と、国民の中に足を踏み出して活力と元気をみなぎらせる“実践的突破”の二つのイニシアチブを発揮する。

 ――野党共闘の様子見に陥ることなく、日本共産党自身が「比例を軸に」前進・躍進することを最優先にすえてたたかいをすすめる。候補者擁立に全力をあげ、(1)「党躍進をめざす時局演説会」・街頭宣伝(2)SNS発信(3)「折り入って作戦」(4)総選挙勝利・供託金募金など、総選挙の独自のとりくみを強化する。

 ――党機関とその長が、どんな困難にも負けない「不屈性」、選挙戦から冷静で科学的な総括と教訓を引き出し、綱領路線に立って進路を見通し、前途を開拓する「先進性」を発揮する。

 以上の諸点に照らして、それぞれの党組織で、5月の前向きの変化や努力がどこに生まれているか、弱点や課題はどこにあるか、6月にどう打開していくのか、率直な自己検討と6月活動への構えをつくる討議を行い、すべての党機関、支部、議員団が具体化・実践に出足早く踏み出すことを訴えます。

 「時局演説会」を節にして、月初めから宣伝、対話・支持拡大、党員・読者の拡大の勢いをつくりだしましょう。「集い」をおおいに開催しましょう。

 「手紙」への「返事」を、すべての支部が8中総までに出せるよう援助するとともに、「手紙」の論議を通じて自分たちで決めた目標の実現へ踏み出しましょう。

大逆流とのたたかいのなかでの党の成長に確信をもって

 6月の活動にのぞむうえでも、あらためて統一地方選挙の結果を「日本共産党の封じ込めをはかる大逆流との生きた攻防のプロセス」(常幹声明)のなかでとらえ、いま私たちがどういう地点に立っているかをつかみ、前途を展望することが極めて重要です。

 この間のたたかいの大きな節目となった2021年の総選挙で、わが党は、野党4党で21項目の共通政策に署名し、立憲民主党と政権協力の合意を結び、本気で政権交代に挑戦する歴史的たたかいを繰り広げました。しかし、支配勢力の危機感にかられての激しい共闘攻撃、共産党攻撃が行われ、共闘は重要な成果をあげたものの、党自身は悔しい後退を喫しました。党は4中総で選挙結果を分析し、支配勢力の必死の共産党攻撃に対して、それを上回る必死さで反撃する点で弱点があったことなど、反省点を明らかにし、次のたたかいにのぞみました。

 2022年の参院選は、わが党と野党共闘に対する攻撃が続き、そこにロシアによるウクライナ侵略が起こり、「二重の大逆流」との激しいたたかいになりました。党はこれに正面から立ち向かう攻勢的な論戦を行い、押し返す奮闘を行いました。6中総では、選挙結果を「『二重の大逆流』によって、総選挙の到達点よりもさらに大きく押し込まれた地点から、全党の大奮闘によって押し返す過程での一断面」と評価しました。

 日本共産党の100年史に対しても、さまざまな中傷、誹謗(ひぼう)のキャンペーンが行われ、わが党は、党創立100周年記念講演などで党史を貫くわが党の誇るべき特質を太く明らかにしながら、反共攻撃への根底的な回答を行いました。こうした流れのなかで、「異論を許さない党」という事実をゆがめる激しい共産党バッシングが行われ、これに対しても党は断固としてたたかい、広く国民に党の真の姿を明らかにする努力を行ってきました。

 こうしたこの数年来の「政治対決の弁証法」のなかでとらえるならば、わが党は、激しい攻撃に遭遇しながら、そのどれに対しても、冷静かつ果敢に立ち向かって大奮闘してきました。

 党勢を前進の軌道に乗せられていないことは直視し、その打開に知恵と力をつくすことが必要ですが、この間の一連の激しい攻撃に屈せず頑張りぬいてきたこと自体が、わが党にとっての重要な成長のプロセス、発展の契機となりうるものであることも間違いありません。

 全党がこのことを深い確信にして、次のたたかいに臨むことを心からよびかけるものです。


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